タイトルのまんまですが、エライことになっています。このブログで何度かお話ししてるように、スイスはずっとマイナス利回りが続いてて、ドイツもこれまで何度かマイナス利回りになってますが、続々とマイナス利回りの国が増えてます。
現在のヨーロッパ各国の2年債利回りは
スイス:-0.536%
デンマーク:-0.388%
ドイツ:-0.079%
フィンランド:-0.040%
オランダ:-0.018%
オーストリア:-0.006%
イギリス:0.103%
フランス:0.106%
ベルギー:0.213%
アイルランド:3.503%
イタリア:3.856%
スペイン:5.623%
ポルトガル:6.561%
こんな感じ。ちなみに米国も0.201%。
本当に異常です。国債の利回りがマイナスなんて、リーマンショック前の人に言ったら冗談にしか聞こえないはずです。それがこれだけの国で起こってるのが今の状態です。
なんせ国債の利回りがマイナスの状態で国債の売買取引成立しちゃうんですからね。
「100で買うと、2年後には99.5になっちゃう国債ですけけど誰か買いませんかー。」
「買います!」
「いや、私に売ってください!」
「私は99.4になってもいいのでもっと高く買います!」
異常ですが、これが今の欧州の金融市場の現実です。
リスクフリー資産なんていう素敵な言葉が投資の世界にありますが(ありましたが?)、今の欧州にはリスクフリー資産なんてものはものは存在しません。だってみんながリスクが低いと考えている国の国債を買うとマイナス利回りで、元本割れしちゃうんですから。リスクが低い資産を買うとマイナス、リスクフリー資産なんてものはないということです。
中央銀行がいっくらお金をじゃぶじゃぶに供給しても、本当に必要なところにお金は流れこまず、もういらんちゅーねん!ていう国にどんどんお金が流れ込む。そういう状態にあります。
「みんなー!お金をじゃんじゃん供給していきますから、スペイン国債をどんどん買ってくださいねー!」と
言ってもスペイン国債は買われないと。スペイン国債の利回りはどんどん上がってきてます。
10年債の利回りも見ておきましょう。
スイス:0.444%
デンマーク:0.918%
ドイツ:1.165%
フィンランド:-1.386%
オランダ:1.579%
オーストリア:1.855%
イギリス:1.482%
フランス:2.061%
ベルギー:2.429%
アイルランド:5.935%
イタリア:6.134%
スペイン:7.185%
ポルトガル:10.074%
ギリシャ:24.726%
米国:1.457%
こんな感じです。
スペインは過去最高利回りを記録。ドイツや米国は過去最低利回りを記録。
これが現在の市場。「お金の置き場に困る市場」です。
お金の置き場に困る市場、という状態では、100が98になるとしても、確実に98返ってくるほうがいいと考えられてしまいます。そこにじゃんじゃんお金を供給してもね・・・
でも、ECBは市場にお金を大量に供給し続け、ECBのバランスシートはこんな具合に膨れ上がってきてしまいました。

最悪期は過ぎた、って報道されてから随分経つんですけどね。しかも一回じゃなく、何度かそういうことがあったんですけどね。今はこういう状態です。ツイッターのほうでリンクしときましたが、スペインではバレンシア州が政府に救済要請をしました。他にもカタルーニャなどが怪しいと言われてます。イタリアのほうでも怪しいところがいくつかあって、財政破たんが懸念されているシチリア州の州知事がモンティ首相から今週辞任を求められました。
というわけでこのブログのトーンは変わりません。
引き続き緊張状態が続いています、とお伝えしておきます
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この歳になってようやく分かってきたのですが、
>>100が98になるとしても、確実に98返ってくるほうがいいと考えられてしまいます
こんなことになるなんて、
これまた想像し難かった事態です。(汗)
わたしなら、マイナス金利の国債を買うぐらいなら、普通預金にお金を置いておきます。それでは、不都合があるのですか?
それとも、諸外国には、日本の普通預金に相当するものがないのでしょうか?あっても、金額に上限があるのでしょうか?
こんにちは。コメントありがとうございます。
5年前の人に話しても冗談にしか聞こえないでしょうね。本当に凄い時代を生きています。
これからもよろしくお願いします。
菱沼聖さんへ
こんにちは。コメントありがとうございました。
普通預金に相当するものは他の国にももちろんあります。が、その保護される範囲はだいたいどの国でも1,000万〜2,000万円相当額くらいです。その額を超えた分はその銀行の信用リスクをとることになります。超えた分は、その銀行がつぶれたら返ってこない可能性があるということです。つぶれるくらいですから通常全額返ってくることはありません。この記事(http://jovivi.seesaa.net/article/162182256.html?1343223633)で以前書いた日本振興銀行の破たん時には返ってきた預金は半分以下です。
というわけで●●銀行とドイツ国債のどっちが安全か、という比較になってしまうというわけです。
ご質問ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
欧州には、日本の四菱・四友に相当する銀子は、ないのでしょうか。日本で、四菱・四友が破綻するような状況になれば、国債・TOPIX Core30株券・不動産・貴金属(後者2コは、現金相当とはとてもいえないしぃ)の価格だって、まともではいられないでしょう。四菱・四友の破綻を心配するのは、(そのような状況下では、自分の勤務・経営する会社だっておかしくなってるはずなので)ばからしいと、わたしは、思うのですが。
核戦争・隕石などを心配して、金塊を肌身離さずという人は、除外。