早速、中身を見てみましょう。
今年2011年、来年2012年、再来年2013年の経済成長率予想で、前回の1月の予想値と今回6月の予想値、そしてその差、を載せてあります。右側の表は既にアップデートされているIMFの予想値の直近版で、今回の世銀の最新予想との差を載せておきました。先進国予想は全体としては引き下げられた形です。日本とアメリカの今年は引き下げ、来年は引き上げ。ヨーロッパのほうは逆に今年が引き上げで来年は引き下げ。
新興国は上方修正が目立ちます。新興国の中では中東の引き下げが目立ちます。ブラジルも引き下げられてますね。中国はいろいろ言われてますが今年も来年も上方修正。IMF予想はその更に上。
よく、「新興国ではインフレが予想されていますが、どうなんでしょうか」と聞かれますが、「新興国はこれまでもそこそこのインフレ率を保ちながら成長してきましたし、成長にインフレはつきものだし、別に新しい話じゃないんじゃないでしょうか。これからもそこそこのインフレ率を保ちながら成長していくんじゃないでしょうか。ジンバブエや昔のブラジルで見られたようなハイパーインフレが起こるというなら話は別ですが。」ぐらいしか答えようがないんですよね。
「インフレが懸念されてて、だからもうダメだ」みたいな報道とか、まるで「これまでは全然インフレはなくてこれから急にインフレが始まってその影響で新興国がダメになる」みたいな報道が多いですが、別にインフレはこれまでもずっとそこそこ高い水準で推移してきてます。さっき使ったIMFのデータは30年前の1980年まで遡れるので成長率とインフレ率の推移を見てみましょう。
ここでの成長率というのはもちろんインフレ率控除後の「実質経済成長率」です。10%GDPが増えたが物価が10%上がっていたのでGDP増加分は実質ゼロだという場合の名目成長率10%増、ではなくてインフレ率を差っ引いた実質成長率です。これまでインフレがなくて、これから急にインフレが始まるわけでもないし、IMFはこのくらいのインフレ率を保ちながら、それを差し引いた後の実質成長率でこのくらいのペースで新興国が成長していくと予想していることがわかります。
これは正しいんでしょうか?と聞かれることも結構あるんですが、知らんですよ(笑)
未来から来た人しか、これが正しいかどうかわかる人はいません。私がIMFや世銀よりも信頼できる予想を出せるなら、私はもうちょっと別のポジションで仕事してるでしょう・・・
私は未来から来たわけじゃないし、これが正しいのかどうかも分かりませんが、とりあえず世銀やIMFはこんな予想をしてますよ、というご紹介はさせていただこうかと。今日はこんな感じで。
・・・今回は付加価値がほとんどない内容ですみません。
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