2008年05月24日

世界を駆け巡るマネートレインが停車駅の市場を押し上げる〜時価総額(市場規模)とかベトナム株とかコモディティとか資源とか〜【オススメ】

なんかものものしいタイトルをつけてみましたが、シュミが変わったわけではありませんw なんかそっちの系の雑誌とかのタイトルにありそうですよね。って言っちゃうと急に安っぽく(ry ともかく今日は世界を駆け巡るマネートレインの話。停車駅の市場を押し上げ、人々は「次の停車駅はどこだ!?」と目を血走らせます。というお話。


さて、まずは昨年、大変な話題になったベトナム株。私も昨年は友人や知り合いからも「ベトナム株ってどうなの?」と聞かれまくって当惑してましたが、そのうちの何人かは実際に既に投資していた組だったりして、今は結構ツライ目にあってます。

ベトナム株の話はこれまでにもこのブログの中で何度かお話しました。最近のだと、このへん。

2008年01月12日
最近さ、ベトナム株って聞かなくね?PERのおさらいも。【オススメ】
http://jovivi.seesaa.net/article/77995923.html
2008年02月10日
中国株と長期投資の効果とちょっとベトナムのこと【オススメ】
http://jovivi.seesaa.net/article/83403382.html


2番目のリンクの記事見たら、1月のベトナムのインフレ率が14.1%に達したとありますね。先月4月には既に前年比+21.4%になってしまってます。これを受けてベトナムでは今週の月曜日に8.75%から12.00%への大幅利上げを実施しました。もちろん、今後のインフレ抑制効果を見ながら更なる金融引き締め政策を打って来ると考えられます。また、政府は政府・地方自治体・国営企業に対して非効率/非採算事業の見直しを指示しており、これによる公共工事削減の影響も出てくると見られています。これらの影響で、もちろんGDP成長率は下がると各機関が予想しており、インフレの動向を含めて、慎重に見守りたいという向きが多く、市場はシブめの展開になってます。ベトナム株指数は昨年末の927.02年初から428.05-53.8%下落。なかなか厳しいですね。そのちょっと前の10月末には1100ポイントくらいだったわけですからそっからだと-61%です。何とか早めにインフレ抑制に成功してほしいなと思うんですけどね。

その間、世界株は-3.4%下落、エマージング株が-1.9%下落、日本株が-6.5%下落。ちなみにBRICsは中国H株が-14.3%下落、インド株が-16.7%下落、ロシアが+6.2%上昇、ブラジルが+13.2%です。BRICsの中でも、人口が強みの国と資源が強みの国、で明暗分かれてるあたりが、今の相場を反映していて象徴的ですね。そしていずれの株も円換算数すると更に下落率が大きくなるのですが、それでもブラジルは+13.1%で踏みとどまってます。世界株ですら-10.1%ですからね。

やっぱりこの辺が資源相場って感じですよね。私のポートフォリオは資源国が多めになってますし、日本株も実はほとんどが資源株なので資源相場の恩恵をかなり受けてます。もちろん利益確定とかするつもりはありませんが・・・それにこのままヒョイヒョイと行くなんて思ってませんし、中長期で勝つことを最優先に考えてるのでもちろんこういう時でもほったらかしです。このままヒョイヒョイと行くと思ってないと言うのは、下がることを予想してるわけではないです。かさ上げされちゃってる部分がハゲ落ちちゃっても文句は言えないし、それで落胆したりはしません、ってことです。

この記事
津波のような資金流入らしいですよ(2008年04月09日)
http://jovivi.seesaa.net/article/92841104.html
の抜粋

アナリストが、世界の商品(コモディティ)への投資金額が4000億ドルに達し、コモディティ指数への投資は今年の1月から3月の3ヶ月で昨年2007年通年を上回る1850億にのぼった、という見方を示しました。また、「津波のような資金流入が相場を押し上げている」と指摘しました。


なんかベトナムっぽい感じの印象を受けませんか?ちなみにベトナムの時価総額はたったの110億ドルです。現在のこんな株価水準で、日本株の時価総額ランキング100位の会社の時価総額が1兆2,200億円です。110億ドルっていう市場規模がいかに小さいかお分かりになると思います。そういや最近各国の市場規模見てないですね。

主な国の株式市場の時価総額(単位は百万ドル)
数字が先のほうが見易いと思うので数字先で。

16,436,333 : アメリカ
4,500,851 : 日本
3,907,022 : イギリス
3,264,693 : 中国
2,489,956 : フランス
2,489,956 : 香港
2,057,586 : ドイツ
2,039,455 : カナダ
1,564,937 : ブラジル
1,475,311 : オーストラリア
1,320,090 : インド
1,220,796 : スイス
1,052,086 : スペイン
1,037,127 : イタリア
1,018,903 : ロシア
960,923 : 韓国
829,706 : 台湾
11,053 : ベトナム

・・・しっかしBRICsはとんでもない位置にいますね・・・恐ろしい・・・3〜4年前くらいはBRICsはどの国も300,000百万ドル(30兆円)くらいだったはずです(中国はH株とレッドチップの合計で。上の香港はそれ以外に地元香港株が入ってます。)。


例えばなんですが、今、これからはブラジルよりもベトナムのほうが有望だ!とか言うカリスマな人がいて、ブラジル株に投資されているお金(1兆5649億ドル)の1%がベトナムに流れ込むと110億ドルしかない市場に156億ドルの資金が流れ込むことになります。

この記事
運用・投信でよくある疑問E〜基準価額が高い投信を買うのはもう遅い?BRICsはもう上がりすぎ?次はベトナム株ファンド?<1>(2007年02月04日)
http://jovivi.seesaa.net/article/32807342.html
でお話しした小さな魚市場の話、覚えてますか?経済のグローバル化、金融市場の発達、情報技術の発展、によりマネーはあっという間に世界を駆け巡ります。10年前には考えられないような相関やフローが見られます。10年前には通用した説明では全く説明がつかないようなことが起こり(それでも10年前、20年前の理論や市場の説明方法や必勝法?を持ち出す人はいますが)、どういう動きをするのか、あるいはしているのか、を把握することすら困難になってきています。

そんな中で、莫大な量と圧倒的なエネルギーを持つマネートレインが停車した駅にはあっという間に活況が訪れ、お祭り騒ぎ、というより熱狂的なカーニバルが始まり、そのマネートレインが発車して次の駅へ向かうのに伴ってあっという間に駅はさびれ、寂しくなってしまい、人々は「マネートレインの次の停車駅はどこだ!?」と次の停車駅を予想し、目を血走らせてあちこちの駅に走り出します。

世界全体の株式市場の時価総額は56,209,337百万ドル。約5,600兆円です。このたった1%がある市場にシフトするだけで5600億ドル、56兆円もの資金がその市場に流れ込みます(さっき引用した津波のような資金流入の記事のコモディティ市場に流れ込んだお金の額を見直してみてくださいね。)。

ちなみに、世界の債券市場の大きさは約77兆ドル(うち国債が28兆ドル、うち日本の国債が7兆ドル!)、7700兆円です。

これに対し、原油先物市場の大きさは15兆円、金は先物市場で4兆円程度で現物市場と合わせても15兆円程度です。世界の株が5600兆円、世界の債券が7700兆円、このうちのほんの少しのお金がサブプライムローンの影響でも何でもいいですが、ちょっとビックリした程度でコモディティにシフトするだけでも、大変なインパクトがあります。

マネートレインの停車によってかさ上げされた部分は、必ず剥離する、と言うつもりはありません。が、剥離するかもしれない、という覚悟は必要だと思います。PER20倍がせいぜいだと思うのに、PER60倍で取引されている株を買うのであれば、早期に利益が3倍になってPER20倍にならなければ、それまでの間にいつPER20倍程度の水準(株価3分の1)まで下落してもおかしくないし、逆に利益が50%減となれば、PER60倍の株は即座にPER120倍になる、という覚悟が必要なはずです。

原油価格は実需ベースや、コストからの逆算だとせいぜい70〜80ドル/バレルだと言われています。金も700〜800ドル/オンスを超えてくるとインドなどの実需購入が途端に減少すると言われています。今の購買力と比べてあまりに高すぎるところに行ってしまうと、実需は追いついていかずに取り残されます。今週、私の嫌いなニュース番組で(じゃあ見るなよ)、フィリピンの米の特集をやってましたが、市場の米価格は爆騰し、とんでもない価格で取引されてて、市民はとてもそんな米は買えずに政府米を求めて長蛇の列をつくって並んでいる・・・っていう状態で、市場のコメ価格を「コメ需要の高まりで」という言葉で説明できないわけです。フィリピン以外の人の需要が高まってるとしてもフィリピン以外の人たちはそんな市場でコメ買わないんですから。つまり、そのコメ価格は実需を置き去りにしてしまっているということになります。それでも国民の所得水準が短期間で一気に上昇し、現在の市場水準でもコメが買えるようになれば、現在の市場価格は「先取り」に成功したことなるわけですが、その「先取り」を狙った人たちはマネーでフワフワにかさ上げされた部分で勝負してるわけですから、いつマネーの逃避でフワフワな部分が消えて、硬い実需の地面にまで落っこちて叩きつけられるかわからない、と思っておいたほうがいいわけです。この相場が長く続きますように、って祈りながら。

決して、妬んで言ってるわけではないですよw 怖くてその祭りに参加できない羨ましさから言ってるわけでもないです。むしろさっきお話ししたように、私のポートフォリオは思い切りコモディティの祭りの会場の中に結構な部分が位置してて、かさ上げされてます。お祭り騒ぎの渦中にあります。でも、そんな私もふわふわ部分はいつ剥がれ落ちてもおかしくないな、いつ地面まで落ちてもおかりくないな、って思ってますよ、ってことです。その地面のところでも充分だと思ってますし。

新興国の人口の多さや、今後の更なる人口増加、新興国の成長による所得水準の高まりと新興国通貨の上昇とそれらに伴う購買力の増加、なんかを鑑みれば、原油だの食料価格だの鉄鉱石価格だの、が今後の中長期ではレベルを切り上げていきながら右肩上がりに上昇していってしまう、ということは否定できないんじゃないかなと思います。だから、その中長期的なレベルアップを狙っていくことは悪いことじゃないと思いますし、1つのアプローチだと思いますし、いわゆるアリなんじゃないかなって思います。でも、それを先回りしすぎちゃった場合は追いついてくるのを待たねばならず、待ってる間に底が抜けちゃうかもしれませんよってことは認識しておく必要がありますし、これから先回り組に参加しようって人にはその覚悟をもってのぞむことをオススメします。

今日はこんな感じで。


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posted by ジョン太郎 at 11:22| Comment(1) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョン太郎さま
こんばんは
ベトナム悲惨な状況みたいですね
実は僕もほんの少しだけ、宝くじみたいな気持ちでベトナムファンド買ったんですけど(恥
ずっと価格も見ていなくてほったらかしなんですが、半値程度になってるようです。。。
20年放置する気持ちでいますが、20年経って買値に戻るなんて悲しいことにならないように祈ってます(苦笑
それそこハイリスク・マイナスリターンの典型ですから

Posted by パチンコファン at 2008年05月26日 01:53
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