2008年01月12日

最近さ、ベトナム株って聞かなくね?PERのおさらいも。【オススメ】

こんにちは。寒いっすね。たまんないっすね。ところで、最近、アレじゃないっすか?ベトナム株って聞かなくない?あんなに騒いでたのに・・・マネー雑誌とかビジネス雑誌とかテレビとかで、あれだけ騒がれてたのに、最近サッパリ耳にしませんよね。「アンタは中国も乗り遅れたのに、ベトナム株も乗り遅れるんですか!ヽ(゚ロ゚ ) ベトナム買わないでどーすんですか!ベトナムは鉄板ですよ!」みたいなのとか、投資家のほうも「!(゚ロ゚;)また売り切れ!? ベトナム買わないと行けないのにどこ行っても売り切れで買えないよ!高くても買うから誰か売って!買える場所知ってたら教えてくれ!」的なオーラが出てましたよね。そんな昔の話じゃないんですが・・・今日はその辺の話を。



このブログでも何度か、ベトナムのことを書きました。

2007年02月04日
運用・投信でよくある疑問E〜基準価額が高い投信を買うのはもう遅い?BRICsはもう上がりすぎ?次はベトナム株ファンド?<1>
http://jovivi.seesaa.net/article/32807342.html
とか
2007年02月11日
運用・投信でよくある疑問G〜基準価額が高い投信を買うのはもう遅い?BRICsはもう上がりすぎ?次はベトナム株ファンド?<3>
http://jovivi.seesaa.net/article/33406734.html
この辺の記事とか、他にも何度か書いてると思います。ベトナムに関するご質問も結構いただいたので、コメントにも書いてるんじゃないかなと思います。

投資判断に関わることなのであんまり強くは否定しないようにして、まぁ、ほどほどにね、という程度だったかもしれないですけど・・・って今ちょっと読み直したら、結構否定してますね・・・

で、最近全く騒がれなくなったベトナム株のその後を見てみましょう。ジャーン。

0801PE1.bmp

うはぁ・・・

黄色が株価で左目盛り、紫はPERで右目盛りです。白の線はPER30倍ラインを引いておきました。株の黄色の線を見るときは関係ないので無視してください。そして、赤い枠で囲んだのは、世の中でベトナム株がMAX騒がれていた時期です。そのピーク時には、ベトナム株市場の代表指数は1200ポイント近くまでいってたのですが、その後ずるずると下げて現在では800〜900ポイントあたりをウロウロしてます。こうなると薄情なのは当時騒いでた雑誌とかですよね。その後の不調なマーケットのことや、何でそうなっちゃったか、今どういう状態にあるのか、なんていう記事を書くことなんて全く書かずに知らんプリ。雑誌の記事見て買っちゃった人も多いだろうに、完全シカトです。せめて現在の状態だけでも知らせるくらいはやるべきなんじゃないんですかね。そういう雑誌が中長期の資産運用とか言ってるのを見るとそれだけで吐き気がします。

よく、XXXってダイヤ●モンドに書いてありましたとか、投資信託はダメだって書いて(ry とか、次はXXXが狙い目(ry とか、銀行にダマされ(ry とかって読みましたなんて言ってる人はいますが、このベトナム株のように、日本で一番売れてるビジネス誌やマネー雑誌とかは、その後のことなんて知ったこっちゃない、という姿勢を決して崩しませんよ。読んで妙に納得して投資しても、その後どうなろうが知ったこっちゃないし、その後のフォローアップ記事も書かないし、ましてやベトナム株のように渋めの相場環境が続いたらベトナム株の「べ」の字も出さない、あの人たちはそういう人たちです。そんなものを信じて大切なお金を運用するのは相当勇気のあることなんじゃないかなと思います。

ところで、先ほどのグラフのPER、私がさっき紹介した過去記事ではPER80倍超えてますって書いてたのに、せいぜい60倍超えくらいじゃない?って思った方もいるかもしれません。私の書いた80倍ってのはあくまで私があの時に手計算をした数字です。というのも当時、ベトナム株のPERはとれなかったので、自分でベトナム株指数の構成銘柄のPERをとって、その時価総額加重平均をとって計算したものです。ところが、最近になってベトナム株のPERが手に入るようになって、しかも少し過去分まで遡って発表されて2007年の頭くらいまでのデータがあったのでそれを今回は使いました。PERの計算は、マイナス倍になってしまう赤字企業を抜かすかどうか、その分の加重をどうするか、どの利益を使うか、などによって誤差の出やすい指標ですので、便利だけどあまり厳密な正確さを求めることはできない数字だと思っておいたほうがいいです。だいたいこんなもんか、で使うのがちょうどいい感じ。

何はともあれ、ベトナム株の当時のPERは白線の30倍をはるかに超えた水準にありました。また、単にPERが高かったというだけでなく、ベトナム株市場というのは外国からのお金が規制されて入ってこない市場なので、中国のA株の市場と同じようにほぼ外部と遮断されてしまっており、適切な市場の調整機能などが働きにくい市場ということ、そして市場の規模があまりに小さいということ、が問題でした。というか今も問題です。

あ、PERってよくわかんないだけどって方はこのへんの記事の中で解説してますのでよろしければどうぞ。
@
http://jovivi.seesaa.net/article/35184173.html
A
http://jovivi.seesaa.net/article/57830870.html
PERは大変便利な指標ですし、難しいものではないので、せっかくですからこの機会に覚えておくと良いと思います。

で、Aのほうのリンクの記事の中で、BRICsの各国のPERと株価の推移の話をしました。中国のA株市場はPERと株価が一緒に上がっちゃってる、という話です。PERの上昇をともなって株価が上がって、つまり企業の収益の伸びを株価が先取りして、その後の企業収益の伸びがなかなか追いついていかないと、市場では警戒心がどんどん高まっていって株価は何かの拍子に調整をしやすくなります。また、そのPERが株価と一緒にズルズル上がっていってしまって、30倍を超えてくると、みんな周りをキョロキョロ見始めます。あれ?(・-・)?気が付いたらこんなとこまで来ちゃったけど・・・あれれれれ?みたいに。

で、ちょっと最近のエマージング諸国の株価とPERを見てみましょう。過去3年がいいですかね。エマージングを代表する韓国・台湾とBRICs4ヶ国くらいでやってみます。中国A株はさっきのベトナムと同じく特殊な市場なので今回は省きます(ちなみにA株PERは50倍超えてます。)。先ほどのベトナムのグラフはPERの目盛り幅を最大で100倍までとって紫の線で描いてましたが、他の市場はもちろんそんなに上まで行ってないし、動きがわかりにくいので、右目盛りの最大値を50倍にして、区別できるようにPERの線を紫ではなく青線に換えておきます。株価は同じく黄色の線です。そして、さっきのグラフでも引いていたPER30倍ラインを同じく白線で引いておきますので、PERを見るときは白線のPER30倍ラインと比較して見てください。株価が上がった時PERも一緒に上がっているのかどうか、で、その結果今のPER水準はどのへんにあるのか、あたりが見るポイントです。

0801PE2.bmp

0801PE3.bmp

0801PE4.bmp

エマージングを代表する各国の株式市場はこの3年間どこも順調に上がってきてます。ところが、最後の2つ、中国(H株)とインド株の、最近の動きはちょっと他の市場と様子が変わってます。先ほどのAのリンクの記事を書いたときは、A株のPERが高過ぎだよってトーンで「最近の中国株市場について」というタイトルで書いたんですが、H株もちょっとペース早いなぁという感じでした。記事で使用したデータを見るとPER27倍近くまでいってますね。中国の成長力なら25倍くらいまでは許容できると思うと書きましたが、それでもやはり30倍には耐えられなかったようで、その後30倍を突破したころから反転して株価は下落、現在は株価の下落によりPER25倍くらいの水準になってます。で、インド。インドの最近ペースは物凄くて史上最高値を記録し続け、先月、SENSEX指数は史上初の20,000ポイントを突破しました。史上初の10,000ポイント突破が2006年2月でしたから、そのペースの早さがお分かりになると思います。早めに企業収益が追いついてほしいなぁと思ってますし、株価のほうもちょっとペースを落としてこの辺で一休みしてほしいなというのが私の気持ちです。

ところで、これを書きながら、自分はどういう時に買ってるんだろうなというのがふと気になりました。というか本当に私は自分の持ってるファンドも全部把握してませんし、いくらで買ったのかも全く把握してませんし、日々の資産の動きも全く見てないんです。国別の配分がどうなっているか、だけは頭にありますけどそれ以外は全然わかりません。なので、せっかくの機会ですし、私の購入履歴をとってみて、私が中国株とインド株をどういう時に買ったのかを調べてみました。グラフの期間がさっきのより短くなって、2006年の夏からになってますが、遡っていくのがめんど(ry

0801PE5.bmp

グラフの中の緑の縦線が私がそれぞれの株を購入した時です。中国株の赤い縦線は、たぶん中国株ファンドが一番売れた時がこのへんだろうというあたりです。たぶんこの赤い棒の近辺で買った人が多いはずです。

なんか緑の線を見ていくと、すごいですよね!天才ジャマイカ!?すんばらしいタイミングで書いを入れてます。どうやってやってるのか知りたくないですか?じゃあ私のこの必勝法を特別に10万(ry

なーんてことはないんです。私はお金がある時に買っただけ。超暴風雨のような荒い私の金遣いをくぐり抜けた、勇者とも言うべきお金、使われずに何とか生き残ったお金、を、その時魅力的だと思う市場、増やしたいと思う国に投資した、というだけ。ただ、PER30倍を超えてるようなところでは投資してないことが分かると思います。中国株のPER30倍近辺に緑の線ないですよね。インドも最近緑の線がないですよね。でも、PERとかも見ないで、やれ中国本土のお金がどうしたとか、ヘッジファンドのお金がどーしたとか、過去のグラフの形がとか、市場ではナントカって言われてるとか、●●って雑誌でナントカって書いてあったとか、▲▲さんが何とかって言ってたとか、そんなんで買ってる人は意外と赤い線の近辺で買ってしまってるんじゃないでしょうか。

もちろん、私はこの期間に売却したものは1つもありません。利益の確定も損切りもしてません。そんなんする必要ないと思ってるので。あと、これ以外のタイミングで、エマージング全体ものとか、BRICs全体ものとか、アジア全体ものとか、も買ってます。わかんない時とか、目移りしちゃうような時とか、調べるのがめんどくさい時とか、一本釣りより投網だろ!と思う時とか(謎

あと、結構小分けに何度も買ってるのも分かると思います。これ以外の国にも別のタイミングで投資してるわけですし。金額も結構小さいことも多いですし、私も地味にちょこちょこ買ってるんですよ。

みなさんの個別の投資はデイトレだったり短期だったり中長期だったりしますが、皆さんの運用期間自体は中長期です。1つ1つの投資を短くしようが長くしようが、その時の利益を確定しておこうが、分配をもらおうがもらうまいが、明日とか来週とかに死ぬ予定のない方は5年10年15年20年・・・と長期間に渡ってお金を使っていき、長期間にわたってお金を管理・運用していかないといけないわけですし、長期間にわたっての投資成果が良くないといけないわけです。そしてその頃には、今●●だと言ってた人も、ベトナムがアツイと書いてた雑誌の編集者も、あの本の著者も、テレビで▲▲と言ってった人も、そんなこと言ってたっけ?知ったこっちゃないけど?なにそれ?その後のことなんて知りませんがな、という感じになってると思います。みなさんのお金をずっと守り、ずっと管理していくのは皆さんだけ。ずっと関心を持ち続け、見守り続け、責任を持って管理をしていくのも、そのお金が増えて喜ぶのも、減って悲しむのも、他ならぬ皆さん自身だけなのです。

くれぐれも1戦1戦の目先の勝ち負けではなく、中長期的に見てプラスになるような運用を目指してくださいね。


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posted by ジョン太郎 at 14:11| Comment(9) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ドキュメンタリー・リポートたいへん面白く、示唆的でした。資料の緑線と自分のデータを付き合わせ、結構オレもやるじゃん なんて一人自惚れたり。ほんとにダメですねー。少しでも本物になれるよう導きください。
Posted by tobe at 2008年01月12日 19:47
tobeさんへ
コメントありがとうございます!導くなんておこがましいことは考えませんが、一助や一参考意見になれれば幸いです。
これからもよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2008年01月13日 00:31
はじめまして。ビビと申します。
このブログを見て投資について興味を持ちました。本当に感謝しています。これからも貴重な情報をお願いします。

ところで、ジョン太郎さんは各国のPERとかの情報はどこで入手しているんですか?
Posted by ビビ at 2008年01月13日 14:35
ビビさん、
はじめまして。コメントありがとうございます。各国のPER一覧、みたいなデータは「今日のA社の株価」のようにインターネットで無料で簡単に拾えるものではないんです。実はこれは結構難しい質問です。PERなどの情報を入手するには大きく分けて3つの方法があって、@こつこつ自分でデータベースを作るか、Aデータベースを買うか、B誰かにもらうか、のどれかです。

@であれば膨大な時間と労力が、Aであればかなりの金額のお金が、必要になります。@の場合、例えば、インドのSENSEXのPERがほしければ、まずはインターネットで調べると思いますが、それで入手できなければ自分で計算することが可能です。要はSENSEX構成銘柄の各社のPERがわかればいいわけで、指数のPERが手に入らなくても各社のPERがどこかに落ちていないかを調べ、それもなければ各社のPERを算出すればよいわけで、そのために必要なのは各社の株価と1株当たり利益がわかればよく、1株当たり利益も見つからなければ各社の発行済み株式数と利益額という上場企業であれば公開されているはずの情報から計算できます。物凄い手間はかかりますが自分で計算することは可能なのです。それを時系列で蓄積してデータベース化するには大変な時間と労力がかかってしまいます。

そこでAの方法、ということになるわけですが、各国のPERの時系列推移などのデータをとれるデータベースというのはかなりの高額のものになってしまいます。さっきの説明でイメージできるかもしれませんが、自分でこれをやるというのは大変手間と時間のかかる作業であり、これに高いお金を出す企業はいくらでもいるため、利用料は月額で10万円〜50万円程度とかなりのお金がかかっちゃいます。Bloombergというデータベースがその代表ですが、オーナーがニューヨーク市長になれるくらい儲かる商売です。

個人でAはなかなか無理だと思うので、じゃあBということになりますが、個人にBをしてあげる動機があるのは、そう、個人向けのサービスを提供している金融機関です。証券会社にいって日本株の相談をすれば日本株のPERなどは、もういらん、というくらい無料で教えてくれます。また、インターネット証券に口座を開けば使いきれないほどの情報を提供してくれます。こういったところをうまく利用して入手することは可能だと思います。
各国のPER一覧、しかも過去から遡って、とか、時価総額の推移を、とか、ついでに最近の出来高も調べてみよう、あ、為替との関連も見てみよう、なんていう風なデータベースがどこかにあって、それをビビさんに教えてあげるとそういうのが無料でパパパッと入手できるようになるなんてことはない、というのがお答えになっちゃいます。そういうのがあったら便利だし、ほしいですよね、と思いますが、「簡単に便利に使うことができるデータベース」は世の中的にも、大変な価値が認められているため、そういったものを無料で利用できる場所はないと思います。ビビさんにそれをあげることにメリットを感じる金融機関からもらうBが一番現実的だと思います。なんだかスッキリしない答えですみません。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2008年01月13日 23:55
ジョン太郎さま。
ご回答ありがとうございます。しかもすんごい長文で丁寧に(>_<)


そうですか、無料でピピピッとそれを入手するのは無理なんですね。残念。

今後もたまにでいいので、今回のような各国の株価とPERのデータなんかを掲載してもらえるとすごくうれしいです☆

余談なんですけど、実は半年くらい前にこのブログを見つけて、それ以来ファンだったんですよ♪
ジョン太郎さんとこういったやりとりができたことをとても感激しています。なんかあこがれの有名人と話ができたみないな…。

これからもよろしくお願いします。応援しています☆
Posted by ビビ at 2008年01月14日 00:28
ビビさんへ
たまに、だとは思いますがこれまでと同様に今後もご紹介していくと思いますよー。あと、googleに指数の名前とPERというキーワードを入れて検索してみると、PERの情報発信をしてくれてる証券会社のサイトが見つかると思いますよ。
このブログが、ビビさんが投資に興味をお持ちになる一助になったのであれば、こんなに嬉しいことはないです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2008年01月14日 01:04
キャピタルパートナーズ証券で毎営業日の各国PER一覧が見られますよ。

http://www.capital.co.jp/
の世界の株価指数をクリックして下さい。
中国がA株、B株別ではなく、総合なのが残念ですが。
Posted by PER at 2008年01月14日 16:08
ブログ更新して頂いて有難うございます。ジョン太郎ファンの一人としてお礼申し上げます。又今回は私にとっても非常にタイムリーな内容でした。実は先週の金曜に投信を何本か注文したのですが結局国別の投信が半分で残りはセット物にしたんですが「調べるのがめんどくさい時とか、一本釣りより投網だろ!」なんとナイスな表現かと感心しました。納得です。成功する中長期投資目指します。ブログこれからも頑張ってください。
Posted by はじめ at 2008年01月15日 13:13
お名前ありませんが、通りすがりの方、PER掲載ページのご紹介ありがとうございました。

はじめさんへ、
お返事遅くなっちゃってすみません。好きでやってるものですから感謝していただくようなものではないのですが、応援してくださって、コメントくださって大変嬉しく思います。これからも頑張りたいと思います。引き続きよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2008年01月19日 23:58
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