2007年11月03日

ETFと普通のファンドの違い(その2)

マックさんにリクエストをいただいたので、ETFと普通のファンドの違いをご説明します。





マックさん、コメントとリクエスト、ありがとうございます。


まずは、マックさんにいただいたコメントをこちらに。
http://jovivi.seesaa.net/article/62721814.html#comment


ジョン太郎さん、こんばんは! 私もA株ETF買ってしまいました。今、マイナス爆進中です。 今度、ファンドとETFの特徴というか良い点・悪い点などの比較みたいなブログをお願い出来ないでしょうか?何卒よろしくお願いいたします。



良い点、悪い点、ってのは難しいですが、違いだったらご説明できると思いますので違いをご説明しますね。


とりあえず、「そもそもETFって何?」って方は、ETFについての記事を以前に書いたことがあるんで、この辺の記事も是非読んでみてください。

2006年04月09日
インデックスファンドとETFのちがい
http://jovivi.seesaa.net/article/16337884.html

2007年07月06日
いただいたコメントにお返事 〜ヨーロッパ株とBRICs株ってどうよ&実はETFってね。〜
http://jovivi.seesaa.net/article/46868707.html

2007年1月15日
運用・投信でよくある疑問A〜投信はダメなのか?<2>〜
http://jovivi.seesaa.net/article/31426007.html

2007年10月27日
http://jovivi.seesaa.net/article/62721814.html
時価総額ランキングとA株ETF

あと、そもそもインデックスって何?指数って何?って方はこちらを。

2006年01月23日
投資信託の種類(その4)
http://jovivi.seesaa.net/article/12152532.html
インデックスファンドとアクティブファンドの違いを説明してます。

2006年01月17日
日経平均とTOPIXってどう違うのさ【ダウ?】
http://jovivi.seesaa.net/article/11835214.html


では本題に。

ETFはTOPIXとか日経平均などの指数(インデックス)に連動することを目的としたものですが、普通のファンドの中にもインデックスに勝とうとするファンド(アクティブファンド)以外に、インデックスに連動することを目指すファンド(インデックスファンド)、があります。っていうあたりの話は上のリンク先の記事を読んでみてくださいね。今日は特に普通のファンドとの違いの部分についてお話ししたいと思います。

なので、ETFとインデックスファンドの違い、ではなくって、ETFと普通のファンドの違いです。でも、タイトルには一応(その2)ってつけときました。


まずはこちらの表をご覧ください
特に取引方法の違いとか、仕組みの違いに、フォーカスしたまとめ方をしときました。


ETF.bmp

こういう違いがあります。

こっから先がちょっと大変。ちょっと大変なのは、読んでる皆さんでなくって、書いてる私のほう・・・ETFにはテクニカル分析同様、熱狂的な信者の方が多くって、その人たちに目をつけられると、異常に細かい話になったり、果てしない議論が続いたり、荒れちゃったりするので、ちょっとやだなぁと。初心者の人に投資を説明するブログでそういう議論はしたくないので、申し訳ありませんが、ETF万歳、ETF最強、ETF以外を買うヤツの気が知れない、世の中のETF以外のファンドは存在価値なし、系のコメントは削除させていただきます。ここはそういう議論をする場所ではなくって、初心者の方向けに、投資や運用のことを説明するページです。そういうのは他でやってください。って書くとそれそれはそれで、何も知らない初心者をだまして、とか言われそう・・・というわけでその辺をご理解くださいますように。(-人-)ナムナム

ちなみに、私もETFをいくつか持ってます。私はアクティブファンドもインデックスファンドもETFも持ってます。ETFを推奨するつもりも否定するつもりもないです。好きなの買ったらいいと思いますし。同じ市場に投資する、たくさんあるアクティブファンドとインデックスファンドとETFの中で、一番いいもの・今後一番いいパフォーマンスを出すもの、を選ぶのは難しいし、私には一番のものを選ぶの無理なんじゃないかなって思うので、私はその都度、好きなものを適当に買ってます。ファンドを選ぶより、投資資産の種類とその配分を考えるほうが大事だと私は考えてます。

で、ETFを買う時の注意点をいくつか。

まず、当たり前のことなんですが、指値ができますんで、とんでもない値段で注文を出しても成立することはあり得ます。10万円くらいの基準価額のものなのに、1桁間違えて100万円で買う、なんて注文出せばすぐに誰かか飛びついて100万円で売ってくれちゃいます。成立後の取り消しはできません。当たり前のことですが、ご注意ください。似たような問題で、この記事(http://jovivi.seesaa.net/article/62721814.html)で書いたA株ETFのように、ETFの指数連動の仕組みがうまく機能しにくいETFだと、参加者達の売買希望価格の成立で基準価額からガンガン乖離していくこともあり得ますから、普通のファンドを買う感覚で自分の買い注文が妥当な金額で買えるという前提で買い注文を出すとエライことになります。

次に、よくETFを推奨する本や雑誌や、人の話なんかで、アクティブファンドの8割は市場平均に負けてるって話があります。これも注意が必要です。元ネタの本は知ってますが、その本はインデックスファンドやETFを推奨する本なんですがその本にはこんな風に書いてあります。抜粋でなくて、私の言葉で掻い摘んでご説明します。「指数連動型のファンドをおすすめするが、それはあくまで充分に分散された銘柄によって構成された指数に連動するファンドの話だ。昨今は新興国の指数やごく狭いセクターやテーマにフォーカスした指数に連動するものなど、なんでもかんでもあらゆる指数のETFやインデックスファンドが登場しているが、それらのことを指しているわけではない。中には、偏ったポートフォリオとなっている指数や、極端に少ない銘柄で構成された指数に連動するものもあり、注意が必要だ。アメリカの株でもダウ平均は30銘柄のみで構成されているポートフォリオだ。この30銘柄のみで充分な分散ができているとは言えない。1つ1つの銘柄の配分が大きくなるからだ。S&Pでも500銘柄だ。本来的にはラッセル1000とか2000とかそういった広く分散されたポートフォリオとなるような指数を使うべきだ。」と。

たとえば、iShares MSCI Brazil Index Fund。保有銘柄数は56です。これはまぁいいとして、上位2銘柄でファンドの資産の46.24%を占めます(このページに出てます。http://www.ishares.com/fund_info/holdings/holdings.jhtml?period=m&symbol=EWZ 表示されたページでIndividual Investor Siteをクリックね。)。インドは30銘柄で上位4銘柄で38%、南アフリカは48銘柄で上位4銘柄で37%、ラテンアメリカは40銘柄で上位3銘柄で44%、韓国は上位2銘柄(おなじみのサムスンとPOSCO)で24%、です。投資信託のメリットであり、コンセプトの1つは、分散投資です。新興国どころか先進国アメリカのワールドコムやエンロンのような巨大企業ですら、破綻しました。1つの銘柄に過度に配分せずに、分散投資をすることで、ポートフォリオのリスクを抑える、という投資信託の基本を失うということは軽視できる問題じゃないと私は思います。

そして、アクティブファンドだけでなく、ETFも結構な割合のファンドが指数に負けてます。たとえば、先ほどのブラジル(http://www.ishares.com/fund_info/details/returns.jhtml?investorType=FP&symbol=EWZ&_requestid=135171)。ずーっと負けてますね。台湾(http://www.ishares.com/fund_info/details/returns.jhtml?symbol=EWT)これもずーっと負けてます。南アフリカ(http://www.ishares.com/fund_info/details/returns.jhtml?symbol=EZA)、MSCIエマージング(http://www.ishares.com/fund_info/details/returns.jhtml?symbol=EEM)、ラテンアメリカ(http://www.ishares.com/fund_info/details/returns.jhtml?symbol=ILF)もみんなほぼ全期間負けっぱなしです。私は数えたことがないですが、何割のETFが指数に負けているか、是非数えてみてほしいものです。意外と8割くらいいってたりして。まぁ、そうなっても、「アクティブファンドほど大きく負けてない」って言われるんでしょうけど・・・

更にアクティブファンドの8割が指数に負けてるって話も、この本を書いたアメリカの学者さんがアメリカの指数とアメリカ株ファンドを比べて算出した数字です。この記事(http://jovivi.seesaa.net/article/31426007.html)でも書きましたが、私はアクティブ運用をしやすい市場とそうでない市場があると思います。アメリカの株式市場というのは、世界最大の時価総額を誇り、多数の市場参加者が参加し、世界中の機関投資家が参加する、ちょっとしたゆがみを見つけてサヤ抜き(アービトラージ)をしようとする人の数もハンパじゃない超巨大市場です。ここでアクティブに運用し、市場平均に勝っていくというのは確かに難しいでしょう。でも新興国もそうでしょうか?

あと、費用も。普通の投資信託の信託報酬は、販売会社分で0.7%、運用会社分で0.7%、受託銀行分で0.1%、合計で1.5%、みたいな表示になってます。先ほどのインドのETFの目論見書を読んでみますと、販売会社分は販売する証券会社が勝手にチャージすればいいのでということで書いてありません。で、運用会社分は最大で2%、受託銀行分は最大で1%、としか書いてません。そして現在の総費用率は1.39%になってます、という書き方になってます。じゃあ今後この費用は上がるのか?下がるのか?わかりません。最大で3%チャージすることが可能なわけですから、引き上げることも可能、というだけです。これは高い?安い?まぁその人その人の感覚でしょう。

あんまり雑誌の記事とか鵜呑みにしたらダメですよ。ちゃんとしたものもあるでしょうけど、適当なものも多いですし、データが間違ってることも、そもそも書いてる人が仕組みを理解してなくて激しく誤解した結論になってることも多いですから。そもそもそこに書いてあることが正しいかどうか、を判断することすら難しいですよね。ダイ●ヤモンドとかなんか有名なビジネス誌が「投資信託にダマされんな!」とか「ETFが一番!」とか書いてあるとそれを疑うのはなかなか・・・ってのも分かります。どうしたらいいんでしょうね・・・私にはわかりません。


くれぐれもご注意いただきたいので、念のため繰り返しますが、私はETFを推奨するつもりも否定するつもりもありません。自分の考えに合ってるものを好きに買ったらいいと思います。勘違いして買ったらだめですけど、ちゃんとわかったうえで買うのであればどれを買ってもいいんじゃないでしょうか。私はETFも持ってますよ。でもETFばっかりじゃないですよ。そんな感じです。


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posted by ジョン太郎 at 12:12| Comment(1) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョン太郎さん、こんばんは!ETFと普通のファンドの違いの説明をして頂きありがとう御座いました。巷の投資雑誌の影響でETFの方が成績も良く、手数料も安くて良いとばかり思っていました。また、ETFの方が分散投資されてないという事も良く分かりました。ETFも購入していますが、基本は今後もファンド中心で運用していきます。とても勉強になりました。ありがとう御座いました。
Posted by マック at 2007年11月03日 20:41
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