2007年09月29日

最近の中国株市場について/株価とPERについて【オススメ】

こんにちは。今日は最近の中国株市場についてと、株価とPERについて、です。

中国株すごいっすね。メチャクチャ上がってますね。尋常な上がり方じゃないですね。最近投資し始めた人でも、もう既に結構なリターンが出てるんじゃないでしょうか。今年に入ってから現在までの年初来リターンはH株指数が65%、レッドチップ指数が74%、上海A株指数が107%、です。もの凄いことになってます。あ、ちなみにA株とH株の違いがわからない、あと、PERって何さ、って方はこちらの記事を先にご覧ください(http://jovivi.seesaa.net/article/35184173.html)。

他のBRICs諸国や先進国を見てみますと、ブラジルのボベスパ指数が33%、ロシアのRTS指数が7%、インドのSENSEX指数が25%、米ダウが12%、英FTが4%、独DAXが19%、日本の日経平均が-3%、です。中国株のここ最近の上がり幅の大きさがわかりますね。ちなみに直近2年間で、H株指数が3.3倍、レッドチップ指数が2.9倍、上海A株指数は4.8倍、になってます。下の表をご覧ください。

PER07090.jpg

株価は2年前を100とした数字です。注目していただきたいのは株価の上昇とPERの変化です。上段の日米英仏独の先進国は仏の微増を除き、全てPERが低下してます。株価は全て上昇しているのにも関わらず、PERは低下してます。投資家が慎重になってきているということであり、投資家の心理の変化がうかがえます。一方のBRICs諸国はというと、いずれの国も株価の上昇とともにPERは上昇してきています。それだけ期待が大きくなってきているということです。インド、ロシア、ブラジル、あたりのPERはそんなに高いという感じはしません。今の成長スピードを考えるとロシアやブラジルなんかはむしろ割安かな、なんて思います。ロシアは来年の大統領選挙の行方、プーチンの次の政権の動向が気になるせいかもしれないですね。そして、中国。PERの上昇が、株価の上昇のかなりの部分を占めている印象を受けます。

1株あたり利益が100円の会社がPER10倍であれば、株価100円。企業収益が全く増えなくても、この企業の成長に期待が集まり、PER50倍まで買われれば株価は5倍の500円まで値上がりします。そしてPER25倍くらいがせいぜいだろう、と思われれば250円まで値下がりします。ただ、PER50倍の500円まで株価が上昇した時に企業の決算があり、いきなり1株あたり利益が100円から250円になったとします。すると株価が500円でもPERは20倍、となります。

中国企業の収益が今の倍になってしまえば、現在PER50倍を越えているA株市場のPERも25倍まで下がります。中国の成長力を考えれば25倍くらいまでは充分許容できると思います。でも、50倍はちょっと異常です。中国株情報局のデータだとA株の平均PERは60倍を超えちゃってます。60倍というのはちょっとなかなか説明のつかない数字です。新興国というのは先進国に比べて大きな成長が期待できる分、高いPERがつく、強気で買われる、という面はありますが、それでもちょっと前までの感覚であれば、大きな成長が期待できる反面リスクが大きく、政治・経済・金融などシステムの不安定さや不確実性も先進国に比べて大きくなるため、先進国と同等程度のPER、ヘタしたら先進国市場より低いPERで取引されるというのが一般的でした。

じゃあ今から中国に投資をするのはダメなのか、と言うと、そういうことを言うつもりは全くないです。市場に対する見通しや、強気・弱気、は人によってそれぞれですしね。また、例え今PER40倍で買っても、企業収益が倍になってしまえばPERは20倍に落ちるわけですから、3年後に企業収益が倍になると考え、3年後にPER20倍なんていう水準ではとても買えるとは思えないというのであれば、今PER40倍で買っておこうという人もいるでしょう。ただ、その間にはいろんなイベントやニュースや大きな変化がいくつもあるでしょうし、それらによる見通しの不確実性も考慮しといたほうがいいと思います。

また、PER40倍、60倍、というような水準をやっぱり異常だと見なす人が多くなればPER20倍とか30倍の水準まで一気に下落する可能性もあります。さっきの3年後の考え方で買うのであれば、現在のPERであればいつ急落するかわからない、3年後に企業収益が倍になるまでの過程では様々な障害が発生し得る、自分の想定するシナリオが大きく崩れる可能性がある、ということをしっかりと心に刻んでおき、購入後も常に何があってもこのことを忘れずにいる必要があると思います。

最後にこの2年間の各市場の株価の推移とPERの推移をグラフにしときます。PER20倍ラインと、2年前の株価水準100に線を引いてあります。目盛りは左が2年前のスタート時点を100とした株価水準、右目盛りがPER(倍)です。

PER07091.jpg

PER07092.jpg

オレンジのA株市場、最近の値上がりがPERの上昇とリンクしちゃってますね。青のロシアと比べると差がはっきりわかります。ロシアはPERがほとんど上昇せずに株価が上昇してます。株価上昇の多くの部分が企業収益の伸びによるものだということです。ドイツなんかはとても綺麗なグラフですね。あ、先ほどの表にも出てきた指標なのでお分かりかもしれませんが、緑のボベスパはブラジル、青のRTSはロシア、黄色のSENSEXはインド、水色のダウはアメリカ、ピンクの日経平均が日本、紫のDAXがドイツです。

どうっすか?


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posted by ジョン太郎 at 11:39| Comment(5) | TrackBack(1) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョン太郎さん、こんにちは!昨日、チャット開いてたんですね。昨日は仕事が遅く、帰ってから見たら・・・ん〜残念。やはり、インド・ブラジル魅力ありますね。日本株インデックス解約したので(少額ですが)、様子を見て買いたいと思っています。チャイナ(香港株)はうれしい限りです。本土資金が解禁になったらどうなっちゃうんでしょう?基準価額が上がったら現地通貨建て以外の債券ファンドはバサッと切捨てインド・ブラジルに投資したいと思っています(少しずつでなくてスミマセン)。
PS:今日はチャット開催されますか?
Posted by マックです。 at 2007年09月29日 14:03
頭の隅で常にコトバにならない不安を感じながら右肩上がりの数字を見ていたのですが「自分」と「中国株ファンド」を明らかにする考え方を頂いた思いです。いつもながらの懇切な説明ありがとうございました。
Posted by tobe1932 at 2007年09月29日 20:26
各国の市場にはPERのばらつきがありますがA株に関しては中国人の中国株以外の投資制限に基づく需給、そして国民性による他市場と明らかに違う状況がありますね。

今年11月頃と言われている中国人(個人)による香港株解禁で米国と連動してきたH株もA株に近い動きをし始めましたね。

その辺の時期とオリンピックを超えちゃうと既に今のPERは保てなくなると思いますがそれでも他市場よりやや高めを維持するでしょうね。30とか位でしょうか?自国優先はサブプライム問題で資金の引き上げがやはり自国(米国)を最後にする傾向があったためブラジルレアルが対ドルで暴落した件が証明していますし。
Posted by masaru at 2007年09月30日 03:43
ジョン太郎さん、toolさん、昨日はありがとう御座いました。toolさんに教えて頂いた9月8日のブログ読み返しました。
長期的な経済の動きを眺めて、近視になってしまっている人は眼の焦点をもっと先へ、視野が狭くなってしまっている人はもっと視野を広く、してみましょう。
この通りです。私は近視でした。もっと視野を広くしていきたいと思います。
Posted by マック at 2007年09月30日 20:41
ジョン太郎さん、こんにちは
先日お話されていた中長期の意味がよーく解ります。
いつも示されるグラフを見ていても、時々より
ズート先の未来をねって思わされるのですが
旨く表現出来ませんがおぼろげに見えてたものがはっきり姿を表した感じです。
成長遅いですけどゆっくり行きます

Posted by ちどりん at 2007年10月01日 10:09
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