2007年09月22日

各国のいろんなデータ総まとめ!と、チャットしながら気づいたことと、ご質問の際にご注意頂きたいこと【オススメ!】

こんにちは。9月下旬とは思えぬ暑さですね。すごいですね。今日はいいネタが入ってますよ(笑)



ここのところ、みなさんと何度かチャットをさせていただいて、私自身大変勉強になりました。で、今日はその中でいくつか気づいたことについてお話ししたいと思います。


◆投信の分配金について

この記事、
「運用・投信でよくある疑問D〜投信はダメなのか?<5>〜毎月分配型ファンドはダメなのか???」
http://jovivi.seesaa.net/article/32278225.html
でもお話しした通り、私は分配型のファンドが悪だとか害だとかという風には思ってません。私のように分配金のメリットがない人もいるでしょうが、メリットのある人もいますし、全ての人にとって良いファンドなんてのはそもそもないですしね。「自分が買った値段より上がっている部分」に対しては分配金としてもらおうが解約代金としてもらおうが税金かかりますし、再投資せずにそれを使っちゃうのであれば税金分のロスも考えなくていいでしょうしね。ただ、分配金の本質は知っておいたほうがいいです。「投信の分配金」と「株の配当金」は全くの別物です。

株の配当金というのは【会社の貯金箱の中からお金が出てくるもの】、投信の分配金というのは【自分の貯金箱の中からお金が出てくるもの】です。全く性質が違います。株の配当金の原資は、株主に配当として払うことも、会社に溜め込むことも、役員にボーナスで払っちゃうことも、できるお金でまだ自分のお金になるかどうかわからないものです。一方の投信の分配金の原資はまるっきり自分のお金です。分配金の支払の時に解約すれば、分配金の額と分配金支払後の元本額の合計、を受け取れます。解約したお金は、分配金を受け取って、残った元本の額と足したものと一緒です。


◆日々の相場の動きについて

みなさんが物っ凄い熱心に日々の市場の動きを追っていることを知りました。かなり驚きました。大変熱心で素晴しいことだとは思いますが、それを何年も続けるのって大変ですよ。今日相場が上がって昨日投資した100万円が105万円になったとしてもこれで解約するわけじゃないですよね。その次の日95万円に下がってそれで解約するわけじゃないですよね。途中でいくら上がってても解約する時に下がってたら意味ないわけですし、逆にどんだけ途中で下がってても解約する時にプラスであればいいはずです。今日上がったから/下がったからといってそれが5年後とか10年後とかの相場を示唆してるわけじゃないです。私は日々の相場ってほとんど見てませんし、自分がもってるファンドも全部言えません。だって今日儲かってることを知っても解約しないですもの。それ知って明日下がったら、ハァ・・・ってなって、それでも解約するわけじゃなくて、それがずーーーーっと続いてってずーっと先に解約するわけですから。FOMC後の為替に賭けてて、そこで儲けようとする短期売買をしてる人、投機をやってる人は日々の値動きどころか秒単位の値動きをずっと追ってないとダメですけど、中長期の投資やってる人はそれをする必要はあんまりないと思います。むしろファンドマネージャーがそれをやってるわけですし、お金払って彼らに任せてるんだから、自分が働いたり市場の動きに目を光らせる必要はないはずです。売りじゃなくて買うほう!安いところで拾おうとしてるんだ!と言われそうですが、底で拾おうと思ってもなかなか拾えるもんじゃないです。

結局その過程で得たちょっとした情報やふとしたきっかけで、特に、値段を追い続けて疲れてしまったときや、今後の展開のあまりの分からなさ(本当はそれが普通なんですが)に不安と焦りが蓄積してしまった時、などによくわからん買いや売りをしてしまって、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙よく考えたらそんなつもりじゃなかったのに!、当初の目的とずれてるし!!!ってなったりとかね。それにそうした動きを追ってる人たちの中に入っていくと、そういう人の中には、姿の見えないオバケを見たと錯覚したり、壁の模様がモンスターに見えたり、雲の形が何かの予兆に見えたり、空耳が聞こえたり、たいしたことないニュースを大げさにしてみたり、焦って情報を履き違えたり、小耳に挟んだことを咀嚼せずに自分の意見のように言う人の連鎖が多数派を形成したり、酒の席の冗談を真実や極秘情報のように加工しながら物凄いスピードで伝播していったり、なんて人たちがいて、ますます混乱させられます。

相場にかじりつくと、相場に振り回されます。値動きの上下を追っていると売買をしたくてウズウズしてきます。

私が相場を過度に追ったりせず、ウワサ話に耳を傾けなかったり、相場の予想とか見通しを聞き流すのは、そういうのに惑わされて自分のスタイルや考え方を崩したくないからなんです。市場の大まかな動きや状態を知ること、ニュースを見たりアンテナをたてたりして世の中の金融や経済や政治を知ること、は決して悪いことではありません。でも、最終的な目的は自分の考えをきちんと実現すること、なのですから、みなさんくれぐれも落ち着いて冷静にね。


◆こんなファンド見つけたんだけど、こんなんどうかな。

ファンドを選ぶより、投資資産(日本株、アメリカ株、世界REIT、欧州債券、中国株、ブラジル債、などの投資する資産)を選ぶほうが大事です。まずはどこの国のどの資産にいくらずつ投資するのか、です。物凄くたくさんある日本株ファンドの中でどのファンドがいいのか選んだり、に時間をかけるより、使う時間のほとんどを日本株にいくら投資するか、を決めるのに使ったほうが私はいいと思ってます。

この記事(http://jovivi.seesaa.net/article/51291076.html)の中にある表に、この5年間の各資産のリターンを載せてるんで、これ見ながらお話ししますと、日本株の過去5年のリターンは70%でした。インデックスファンドAは69.8%、インデックスファンドBは70.5%、ETF甲(渋)は70.3%、ETF(乙)は69.4%、アクティブファンドCは62%、アクティブファンドDは77%、のリターンだったとしましょう。5年前に、資産を選ぶことにあまり時間をかけずとりあえず100万円を全額日本株に入れることにして、必死にこの6本のファンドを調べ上げて熱心にどのファンドがベストなのかを選んだ人(前者としましょう)、のこの5年のパフォーマンスは最大でも77%でした。

ところが、資産を選ぶことにひたすら時間をかけて日本株と中国株に半分ずつ入れることにしていた人がいたとします(後者としましょう)。中国株のこの5年のパフォーマンスは542%です。この人は「ダマされれんな!」系の雑誌や本などを読まず、ETFの存在も知らず、どの日本株ファンドがいいか選ぶことにあまり時間をかけず、結局パフォーマンスも悪くてコストも高かったアクティブファンドCを選んでしまい、6本のファンドの中で最悪の62%のパフォーマンスになってしまったとしましょう。中国株ファンドでも同様で市場が542%上がってるのに480%しか上がっていなかったファンドを選んでしまっていたとしましょう。前者の資産は100万円が5年で177万円ですが、後者は355万円になってます。

そもそも今後5年とか10年で一番いいパフォーマンスを出すファンドを選べる人っていないんじゃないですかね。過去にパフォーマンスのよかったファンドマネージャーが今後も同じような成果を出すとは限りませんし。ETFもインデックスファンドもアクティブファンドも全部混ぜた日本株ファンド全ての中でどれが一番いいのかを選ぶのって大変です。私は、私が5年後とか10年後のパフォーマンスで最も良い成績を出すベストファンドを選ぶことができない自信があります。ファンドの選び方、って物凄く難しいと思うんですけどね。そもそも正解なんて誰も知らないはずですし。

私は日本株ファンドの中でどのファンドがいいか、を考えるより、日本株に自分の資産のうちのいくらを入れるか、を考えるほうにより多くの時間と労力をかけるべきだと思います。


◆どのファンドを買ったらいいかわからない、アクティブがいいのかインデックスがいいのかETFがいいのかわからない、インデックスファンドしか絶対買いたくないが自分が投資したい国に投資できるインデックファンドがない

上のトピックと一緒です。どのファンドでも好きなファンドを買ったらいいと思います。そんなの悩むより投資資産を選ぶこと、それぞれにいくらずつ配分するかを考えること、に注力したほうがいいと私は思ってます。あわせてこちらの記事もどうぞ。
「運用・投信でよくある疑問C〜投信はダメなのか?<4>〜」
http://jovivi.seesaa.net/article/31922884.html


◆どの国がおすすめ?

ご自分にとって最も良い国を見つけたらいいと思います。私は新興国にたくさん投資していますが、先進国にも投資しています。「いい国」「おもしろうそうな国」「投資したいと思う国」はそれぞれの人の価値観や判断基準、投資や運用についての考え方、によって変わってきます。この記事、
「エマージング株ってジッサイどうなのよ?話題の新興国株について。先進国も含めて一気に見てみましょう!」
http://jovivi.seesaa.net/article/40467391.html
に載せてる表とにらめっこして、面白いと思う国、投資してみたいと思う国、を見つけてみたらいかがでしょう。

で、せっかくなので、アップデートも兼ねて、欲張りなので項目もたくさん増やして新しい表を作ってみました。ブラウザ上では数字が小さくて見えないかもしれないので、一旦保存して見るなり、大きめの紙に印刷して見るなり(面倒くさ・・・)、してください。すいません。昨晩これを作ってて夢中になってて、気づいたら朝でした・・・

Orz


Theworld1-2.bmp

Theworld2-2.bmp

Theworld3-2.bmp


【注:パソコンの画面が小さいと、自動的に画像が縮小されて表示されてしまうため、数字が読めないそうです。17インチ以下の画面でご覧になっている方は一旦画像をPCに保存して、画像ビューアーなどで100%に戻してご覧頂くとちゃんと数字も読めるようになります。お手数おかけしてすいません・・・】

データのソースはほとんどが公的機関のものです。各国の統計局や証券取引所、IMF、国連、世界銀行、などの数字を使ってます。予測値を出しているのはUS Census Bureauの労働力人口変化の予想とゴールドマン・サックスのGDP予想です。

上の表は私の判断基準でまとめたものですが、みなさんもご自身の判断基準で表を作ってみて、あるいはあの表に追加してみてもいいですから、自分の投資してみたい国を見つけてみてください。原油や天然ガスの埋蔵量や、小売などの消費動向、保有している特許の数、インフラの整備状況、教育水準、社会福祉制度、法整備状況、治安状況、などなど、ご自身が重視したいと思う項目でいろんな国を見てみればきっとご自身にとって投資してみたいと思う国が見つかると思います。


最後になりますが、最近たくさんのご質問を頂戴するようになって、大変嬉しく、光栄に思いますし、また大きな励みにもなりますが、お答えできない質問をいただいた時ほどつらく、困る時はありません。せっかく頂いたご質問にはきちんとお答えしたいので、お答えすることができないものがあることをご承知おきいただきたいです。ご質問をいただく時の注意事項をのせておきますので、ご一読ください。

@「今こんなポートフォリオですが、どうしたらいいでしょうか?」にはお答えできません。
→売買のアドバイス、個別銘柄の推奨、投資判断の提供、商品の勧誘、などに該当しそうなことはできません。法的にも認められていない行為です。

A「もう●●(国・ファンド・個別株等)はダメだと思うが、売ったほうがいいだろうか?」にはお答えできません。
→@と同様の理由です。

B「●●(国・ファンド・個別株等)は買いですか?」「どれ(国・ファンド・個別株等)を買ったらいいですか?」にはお答えできません。
→@と同様の理由です

C「今●●買おうと思うんだけどどう?もうちょっと待つべき?」「◆◆を売ろうと思うんだけど今がいい?来週まで待ったほうがいい?」にはお答えできません。
→マーケットタイミングについて答えを言える人は未来を知ってる人だけです。私には無理です・・・

Dたくさんのいろんな人の意見を聞くうちの1つとして、ご質問いただきたいです。
→「あんまり当てにならんだろうけど、20人に聞くうちの1人としてジョン太郎を入れといても邪魔にはならんだろう。」くらいで聞いていただきたいです。



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posted by ジョン太郎 at 13:38| Comment(11) | TrackBack(1) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりですー。
いやこれはまた力作の表ですね!

今年は春先にも夏にも結構なショックがありましたけど、まあ適当に流して長期でやっていきたいと思っています。暴落時にいつも思うことは「ああキャッシュポジションをもっと持ってれば…」。
欲が深い人間なので、なかなかそういかないですけど。
帰国しましたので今後もよろしくお願いします。
Posted by kos at 2007年09月22日 16:33
気になって事を
わかり易くまとめて頂き
ありがとうございます&お疲れ様でした


Ps
チャットの方
お邪魔させていただきます
o(*^▽^*)o♪


Posted by おはこんばんちわ at 2007年09月22日 18:21
どうもです^^
今回も力作っすね。

投資を始めて3か月程度ですが、いろいろ自分なりに暇な時に勉強してます・・・・。が、分らないことばかりです。というか、永遠に分らないと思いますし、正直、それで良いかな?と思ってます。(最低限の投資用語等の勉強はは必要でしょうけど・・・。

なんというか変な表現ですが、投資は会社経営と同じですね。目の前の収益を求めて儲ける場合もありますが、そういうものはほとんどの場合、結局は損したり、長続きしないものです。(当然例外はありますが)対極として善意をもって数年後を見据えたビジョンを持っていると結果はついてくると思います。

「世の人よ いわばいえ 我なすこと われのみぞ知る」←ダッタカナ?うろ覚え・・・。
私は死国出身なんですが、坂本竜馬がこんなこと言ってました。
決して悪いことではないのですが単一民族国家の日本人は何事に対しても答えを求めたいというか人と足並みを揃えたいと思う人が多いと思います。しかし、投資に関しては答えがないことが答えなのでしょうね。う〜〜ん、シブイ。人生と一緒ですなぁ。。。。(笑

しかし、決断を人に任せるのではなく、より多くの情報を求めていくのは良いことかと思いますのでこれからもいろいろ質問させて頂いて、勉強させてくださいませ!


ps チャット初めてやりましたがなかなか面白いですね^^ でもとっさに文章で人に伝えるのって難しいですね〜〜。 ジョン太郎さんはすぐに的確に文章にできる才能があるようですね!僕は、「男は黙って筆不精」を実践していたので、まだまだ修行が必要のようです。

Posted by ケンケン at 2007年09月22日 20:06
kosさん、
コメントありがとうございます&お帰りなさい。またこれからもどうぞよろしくお願いします。

おはこんばんちはさん、
コメントありがとうございます。そう言っていただけると書いた甲斐があります!ありがとうございます!

ケンケンさん、
コメントありがとうございます。ご質問はいつでもどうぞ!これからも私でお答えできるものであればお答えしていくつもりです。
Posted by ジョン太郎 at 2007年09月23日 00:23
いつも示唆に富むご教示ありがとうございます。最近現地建て債券に興味を持ち始めているのですが貴重な資料を掲示いただき感激です。ほんとうにありがとうございました。
Posted by tobe1932 at 2007年09月23日 17:58
tobeさんへ
コメントありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2007年09月24日 13:23
はじめまして。たなぴーと申します。
ブログ拝見致しました。

>相場にかじりつくと、相場に振り回されます。>値動きの上下を追っていると売買をしたくてウ>ズウズしてきます。

おっしゃる通りだと思いました。
相場にかじりついて成功するならまだしも、
大したパフォーマンスを出せないのなら、
他のことをしたほうが、よっぽど人生充実しそうですものね^^




Posted by たなぴー at 2007年09月25日 02:53
株式の配当金と投資信託の分配金の比較で重要なのは株式は純資産倍率が変動するので配当金を上げて人気化すればオークション形式の株価形成で株価が上昇し、純資産倍率やPERは上昇します。この時点で売却すれば利益が得られます。

一方、投資信託が分配金を増やしても株価を資産と考えた際の投資信託の純資産倍率は1固定ですから株式の人気上昇による株価上昇のような利益は投資信託は得られません。巨大なファンドでファンドの人気化自体が株の買い圧力に成りえれば多少の上昇圧力にはなる可能性は有りますが。
Posted by masaru at 2007年09月27日 01:37
こんにちは、少し留守にしていまして・・・・
イミア(東欧、中東、アフリカ)なんて言葉をみてこちらの春ごろに有ったよねって覗いたら有りましたー
戻り、戻り拝見させて頂きます。

おっしゃる通り、相場に振り回されるのはと思います
なーんて、投資一年位でそれも良く解らず値動き見ながらフーン、フーンの毎日楽しんでます。

ブログ、チャット、皆さんのお話聞かせていただいて自分のスタイル決めますの途中・・・・・
良いことはまだまだ、ダメなことは少し解ってきましたかな・・・・?



Posted by ちどりん at 2007年09月28日 11:50
たなぴーさん、
はじめまして!コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いしますね!

masaruさん、
コメントありがとうございます。

ちどりんさん、
おかえりなさい!コメントありがとうございます!また引き続きよろしくお願いしますね!
Posted by ジョン太郎 at 2007年09月29日 00:17
昨日は突然チャットに飛び込んできて、お邪魔しました。
記事を読むようにとアドバイス戴きました。

わかりやすく説明してあるので初心者の私にもわかります。
これからもよろしくお願いします
Posted by tiara at 2007年09月30日 12:02
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