2007年08月31日

マックさんにいただいたコメントにお返事〜ちょっとだけテクニカル分析とチャートの話〜

マックさんにいただいたコメントへのお返事です。話題が話題だけにゴクッとツバを飲んでから書き始めます・・・

マックさん、
コメントとご質問ありがとうございました!
http://jovivi.seesaa.net/article/52964704.html#comment
とりあえずマックさんのコメント載せておきますね。

ジョン太郎さん、こんにちは!先週は友情のトビにもお越し頂いてありがとう御座いました。

実は教えて頂きたい事があります。他のブログでの事なのですが、そちらでは専門用語も多く聞きづらいので・・・

チャートの見方です。

HSBCインドオープン判定法はいたってシンプル!

@13週移動平均線を下に越えたら売りを検討!
A52週移動平均線にタッチしたら買いを検討!
現時点で52週で見事反転です。

なんでこうなるかというと、平均期間が長くなれば長くなるほど全投資家の平均購入金額に近くなるからです。売却の心理は

@利益のあるうちに売ってしまおう!
A損失が出たんで売ってしまおう!
B持ち続けよう!

となり@とAの結果は長期移動平均線付近になるわけです。


とあります。確かにHSBCインドオープンは52週線にタッチしたところで反転してます。が、
豆の木(三井住友グローバル高配当)の株価は52週線の遥か下です。52週線にタッチした所で購入したらマイナスが膨らんでいます。どうしてこうなるのかが良く分かりません(これって売られすぎ?)。
何故、13週線の下を超えたら売り、52週線にタッチしたら買いなのかも分かりません。宜しかったらチャートの見方を教えて下さい。豆の木のチャートはこちらです。

http://quote.yahoo.co.jp/q?s=79311055&d=c&k=c3&a=v&p=m65,m130,s,m260&t=1y&l=off&z=m&q=l

また、そちらのブログではFXを活用して為替ヘッジを行う事が良く出てきます。ジョン太郎さんの2006年2月10日のブログを読むと為替ヘッジは保険料が高く割りに合わないとあるので、あまり気にしてなかったのですが、勉強して分からない事があったら質問させてもらっていいですか(と言いつつ質問させてもらいますが・・・笑)?

上記の件、何卒よろしくお願い致します。

さてと。・・・何から話したらいいんだろう・・・まずですね、チャートの見方とかテクニカル分析の話からしますね。

【注意!】
チャーティストの方、テクニカル分析の信奉者、の方へ。
私はチャートやテクニカル分析を全くアテにしてません。使ったこともありません。しかし、これらを使うことや使う人を否定をするつもりも全くありません。ここから先に書くのはあくまでも私の考えであり、また、この考えに同意していただこうとも思いません。いただいた質問に対し、私は使いません、なぜなら私はこう考えているからです、というのをお答えするために書くものであり、これが正解だとも思いませんし、質問者の方がこれらを活用することを止める気も全くありません。そして、チャートやテクニカル分析の賛否をこのブログで議論するつもりは全くありませんので、チャートやテクニカル分析の是非や賛否についてのコメントは固くお断りします。チャートやテクニカル分析の是非や賛否についてのコメントをご投稿いただいた場合は、申し訳ありませんが削除させていただきます。理由は、そもそもそれらの是非について考えるつもりが私には全くないですし、その議論をこのブログしたくありませんし、その議論はこのブログを見に来ている方にとって悪影響を与えると考えるからです。このブログはテクニカル分析の是非や賛否を議論する場としてふさわしくありません。ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
【注意おわり】


テクニカル分析ってのは何かって言うとですね、株価の過去の値動きのチャートを作って、それを分析して株の売買を判断するものです。これが正しいか間違っているか、この分析により適切な株の売買のタイミングを知ることが可能かどうか、の結論は私の知る限りまだでていません。しかし、この分析手法の正しさ、この分析手法の素晴しさを、信じる熱心な信奉者の人はたくさんいますし、実際にこの手法を用いて取引をしている人もプロ・アマを問わずたくさんいます。賛成派もいれば、反対派もいて、私のような賛成も否定もしないがとりあえずアテにしてない派もいます。

概要を言いますと、過去の株価をグラフにしていって、その動き方から傾向をとらえたり、過去の動き方の分析から下落傾向から上昇傾向に反転する際に発生すると考えられる「サイン」を見つけたり、市場の状態「売られすぎ」「買われすぎ」「強気」「弱気」「市場参加者たちが考える上値・下値の目処」などを知り、これらに基づいて株の売買を行います。極端な話、その会社の業種がなんであろうが、どういう状態にあろうが、収益計画や財務内容がどうであろうが、赤字だろうが黒字だろうが、どこで何の商売をしていようが、全く関係ありません。過去の株価のグラフから将来を予想する、現時点の状態を知る、というのがテクニカル分析です。いや、そんなことはない、会社の利益水準が黒字か赤字もちゃんと見るし、市場の動向やその会社がビジネスをしている国の経済状態なども加味して分析する、と言うのであればそれはテクニカル分析以外の分析方法、ファンダメンタル分析やマクロ分析などを併せて活用しているということになります。

なんで私がこれをアテにしないのかと言うと、株価の短期的な値動きを予測するのはそもそも不可能で、中長期的な値動きは株価の過去の値動きをもとに決まるのではなく、その企業の収益と成長を反映すると考えているからです。私は株価は短期的には様々な要素に反応して動き得るものだと思います。その企業の良いニュース、悪いニュース、業界のニュース、関連業種のニュース、皇室のおめでたいニュース、他国のニュース、政治動向、治安、金融政策、テロ、地震、異常気象、新たな油田の発見、新たな発明、新薬の開発、ビッグイベントの開催、伝染病の発生、投資家心理の変化、投資家の資金調達動向、他の資産との相対的な関係、ウワサ、ファンドの新規設定や償還、ファンドの不祥事、新たな投資家の登場、投資家の退場・・・明日のでも来週の株価でも左右し得る要素はなんぼでも挙げることができます。

過去の値動きから明日や来週の値動きがわかれば苦労しないですよ・・・今日、完璧なサインが出たとしましょう。過去200回見られたサインで、その200回のうちなんと200回、そのサインの直後に上がっているサインです。これを知ってる人がただ1人だったとしたら、この人はほくそ笑みながら明日の朝一番で大量の買いを入れるでしょう。その後どんなニュースが出るか、地震が起きないか、テロが起きないか、は知る由もありませんが・・・まぁ、当たったということにしておきましょう。では次のパターンで、結構有名なサインで誰もが知っているサイン、もちろん信じない人もいるでしょうが、ずいぶん昔から結構当たると言われている割とカタイと言われてるサインが出たとしましょう。このサインが出るのを待ち構えていた人がいます。この一番乗りだった人がこのサインが出た直後に買うことができたとしましょう。結構な量の買いが入ってますから、株価はガンガン値上がっていきます。あなたも乗り遅れじと買いを入れ、そのサインのポイントよりなんとか高かったポイントで買うことができました。ところでその上昇はどこまで続くのでしょう?あなたの買った直後に崩れることはないのでしょうか。それとも「上値の目処」というのがあって、その「上値の目処」までまだまだ余裕があれば全然買える?サインのピンポイントで買えた人はもう利益確定の売りをするかもしれないのに?その量がどのくらいかもわからないのに?それに、ちょっと欲張りな人はそのサインが出るより前に、サインが出そうな気配が現れた時から買ってるかもしれません。どっちにしても、知ってる人が多い、カタイ理論で、知ってる人が多ければ多いほど有効に機能しないと思います。もし仮に私がテクニカル分析の信奉者で「絶対に勝てるサイン」を発見したら絶対に人には言いません。あるいは、高値で買ってくれる機関投資家を探すかもしれません(信じてくれるかどうかはわかりませんが)。

ところで、ちょっといくつかの点で皆さんと考えをすり合せたいのでいくつか質問をします。

@サイコロを5回振ったら5回とも6が出ました。さて、次回振ったときに6が出る確率はどのくらいですか?簡単ですね。答えは1/6です。

Aさて、@のとき、次回も6が出ること、あるいは次回は5が出ることに、あなたは全資産を賭けることができますか?当たった場合は全資産を3倍にして返してあげます。

B赤い玉が10個、白い玉が10個、箱に入っています。箱の中を見ずにこの箱から1個を取り出したとき、赤い玉を取り出す確率はどのくらいですか?答えは1/2ですね。

Cさて、Bのとき、赤い玉を取り出しました。その後9個の玉を取り出したところなんと、そのあとの9個も全て赤い玉でした。あなたは次回も白い玉であることに全財産を賭けることができますか?・・・それでも何かあるかもしれないし・・・トリックがあるかもしれないし、ワナかもしれないし、ちょっと怖い、って方もいるかもしれませんね。

D箱の中に赤い玉と白い玉がはいっています。大きい玉と中くらいの玉と小さい玉が混ざっています。しかし、赤と白がどのくらいの比率で箱に入ってるのかはわかりません。1万個対10個かもしれません。さらに、いくつかの黒い玉も混じっているかもしれません。ギャラリーの中には緑の玉が混じっているのを見たという人がいます。また、青い玉が混じっているというウワサを耳にした人もいるそうです。さてこの中から1つの玉が大きさに関係なくポロっと1個落ちてくる仕掛けになってるとして、赤い大きな玉が落ちてくることにあなたは賭けることができますか?これまで赤い玉と白い玉が30回連続で交互に、しかも大きい玉、中くらいの玉、小さい玉という順番に落ちてきています。最後に落ちてきたのは白い小さい玉です。あなたは次回、31回目に、赤い大きな玉が落ちてくることに100万円を賭けることができますか?当たったら100万円を3倍にして返してもらえます。

私にはテクニカル分析はDのようなものに見えます。「歴史は繰り返す」、「統計というものが何たるかを分かっていない」、言われても私にはそこに自分のお金を賭けることがどうしてもできません。歴史は繰り返す、その保証を私がしてあげよう、もしその通りにならなかったらその分のお金を返してあげよう、と言われても私は、その人を信用できるかどうかに頭を悩ませることでしょう。

ところで、一方で、テクニカル分析は「投資家心理」あるいは「投資家の群集心理」を表すとも言われています。つまり多くの市場参加者に共通して見られる強気や弱気、上値の目処や下値の目処、は過去のトレンド線などから類推できるというものです。しかし、それすら、実証する術はないと思います。過去100万回同じ兆候が見られた買い時のサインだと言われても私はやっぱりそれに賭けることはできません。第一、そうした兆候を追わない10%の市場参加者が市場のお金の80%を動かしている可能性もあります。あるいは、そのサインを売り時のサインだと考えて売りを浴びせる投資家が市場の30%の資金を動かしているかもしれません。その資金を吸収してなお買いあがってくれるほどの資金がその兆候を買いのサインだとみなしてくれるかどうかもわかりません。

さらに、テクニカル分析というのは究極的には、PERが150倍だろうが、5期連続赤字が続いていようが、買いサインが出れば買い、利益成長率の高い企業の株がPER0.1倍だろうが、売りサインが出れば売る、というものです。私には到底無理ですよ。信じる人を否定はしませんし、これに基づいて取り引きすることを止めはしませんが、私は自分ではやりません。1ヶ月に1回売り買いのサインが出るとして、まぁ売買コストもかかりますし、1回あたり15%くらいのリターンを期待するんでしょうか。すると、どのくらいのペースでお金が増えるか。10万円でスタートしたとすると、資金は下の表のようなペースで増えていきます。

15.jpg

3年後には13百万円を超え、6年後には20億円を超え、9年後には3,123億円、12年後には47兆円、15年後には7,326兆円、と世界の全市場の時価総額合計(約6,700億円)を超えます。ちなみに10%にしたとすると、3年後が281万円、6年後が8,687万円、9年後が26億円、12年後が830億円、です。・・・って言われても、私はやっぱりやらないです。短期売買もテクニカル分析も私はしません。

・・・というのがいわゆるテクニカル分析についての話なのですが、私はこれを投信の基準価額でやるなんて話をこれまでに聞いたことがありません。基準価額の移動平均線にタッチしたら売買?しかもその理由は平均期間が長くなればなるほど全投資家の平均購入金額に近くなるから?投信の基準価額の動き方ってそんなものを反映したりはしません。第一、ほとんどの人が、値段の動かない当初募集期間で買って、継続募集期間中はほとんど資金の入ってこなかったファンドだったらどうなるのでしょう。また、おっしゃってるファンドは毎月分配で四半期に1回ボーナス分配が出るタイプで、基準価額が描くグラフは分配落ち後の基準価額の動きです。この理論自体をこれ以上深く論じるつもりはありません。信じることは自由ですし、考え方は人それぞれあっていいと思いますし。FXを使ってヘッジ?ヘッジというのは投信の運用の中でも最も難しい分野で、ヘッジ負けしているファンドも数多くあるくらい難しい取引です。ましてやそれをレバレッジの利いたFX取引で、一定幅の自動ロスカット付の売買条件で実行するなんては無茶苦茶すぎます。ので、これも私は絶対にやりません。ただ、これも同様でこれ以上論じるつもりもないですし、信じることは自由だと思います。


(注)この記事は一度、誤字を携帯から編集する時に記事の後ろのほうの部分が切れてしまい、以来ずっと最後の部分が表示されていなかったようです。ご迷惑をおかけしました。また、残念ながらもとの文章も残っておらず、記憶を頼りに同じような趣旨の文章を書いたつもりですが、当時の文章と異なっていると思います。ご了承ください。


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posted by ジョン太郎 at 00:21| Comment(5) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
B赤い玉が10個、白い玉が10個、箱に入っています。箱の中を見ずにこの箱から1個を取り出したとき、赤い玉を取り出す確率はどのくらいですか?答えは1/6ですね。

ちがっとるでにーちゃん。
1/2なんじゃまいか??
Posted by ヴィヴィ子 at 2007年08月31日 09:23
たしかに・・・
おっしゃる通り・・・
ヴィヴィ子するどいなぁ・・・ワキしまってるねぇ。すいません。修正しました。
書き損じだよウワァァァアアン!
Posted by ジョン太郎 at 2007年08月31日 09:39
ジョン太郎さん、こんにちは!月末の忙しい中、早速のご返事ありがとう御座います。変な質問をして申し訳ありませんでした。頂いたコメントですが、今、途中までしか見れませんが、早朝は全部見れたので、ご返事させて頂きます。
過去の値動きから明日や来週の値動きがわかれば苦労しないですよね。また、会社の業績なども関係なく売買される訳ですから。とても納得しました。
豆の木ですが、浅はかでゴメンナサイ!分配金を加えて見ないといけないですね。
FXによる為替ヘッジも了解です。私もやりません。
今後ともよろしくお願い致します。
Posted by マックです。 at 2007年08月31日 18:55
ヴィヴィ子ちゃんするどいねぇ・・・。
全然、スルーだったよ・・・。
めっちゃ納得して読み進めちゃったよ・・・。
そんな私にはテクニカル分析なんて、評価する以前の問題だよウワァァァアアン!(T_T)
Posted by けんけん at 2007年08月31日 19:29
マックさんへ、
とんでもないです。お願いですから丸呑みしないでくださいね(笑)是非他の方のご意見も聞いてみてください。

けんけんさんへ、
コメントありがとうございます。ヴィヴィ子は私のミスを見つけることや、私をおだてることや、私の悪筆で書かれた字を読むこと、などにかけては超一流です。
Posted by ジョン太郎 at 2007年09月02日 18:23
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