2006年11月25日

ニューヨークとロンドンへの出張(後編1)〜衝撃の物価 ロンドン編〜

【前回のNY編(http://jovivi.seesaa.net/article/28100960.html)に続く後編のロンドン編は、衝撃の物価とインフレのお話の後編1と、ロンドン出張の時のお話の後編2に分けました。】この記事は後編1で、後編2はこちらです(http://jovivi.seesaa.net/article/30391649.html)。

出張先のロンドンで体験した衝撃の話ですが、私はバーガーキングというハンバーガー屋が大好きで、日本にも昔ありましたが、たしか西武とJTがやってたんですがJTがロッテに店舗を売却して撤退してJTの運営してた店舗はロッテリアに・・・西武沿線とかにその後しばらくあったみたいですが、行けないままに西武も撤退し、西武はサントリー系のファーストキッチンに店舗を売却、西武運営店舗のところはファーストキッチンになりました。残念ながら現在日本ではバーガーキングは食べれません。在日米軍基地内にはあるみたいですけどね。バーガーキングの経営はずっとあっちこっちの大企業の子会社として譲渡されながら続いてきました。イギリスが長かったですかね。イギリスのコングロマリットのグランドメトロ社の子会社になって、その後、同じくイギリスのディアジオという会社の子会社になって、現在は投資ファンドに買収され、たしか本社はマイアミになっていたと思います。とにかく私はそこのWhopperというハンバーガーが大好きで、海外に行った時は食べると決めてるわけではないんですが、見つけると思わず入ってしまいます。結果、毎回食ってます(照)

で、そのバーガーキングのハンバーガーを今回も食べました。私が最初にイギリスに行ったのはちょうど10年前の1996年です。そのころのWhopperとポテトとコーラのセットの値段は確か5ポンドくらいだったはずです。当時のポンド円相場は1ポンド170円くらいですから、現金レートで175円だったとして175×3ポンドで525円くらいです。ところが、今回同じセットの値段を見ると5ポンドもします。今の為替レートは5ポンド223円くらい、現金レートだと230円くらいします。230×1150円です!オイオイ。バーガーキングの一番安いセットで1,150円???高すぎだよ!うっかりWhopper2個とサラダとコーヒーを注文してた私は(食べすぎ)11ポンドちょっと・・・11×230・・・2,530円!オイオイオイオイオイオイオイオイ・・・今まであんまり気にしてなかったんですが、というより、これまでは漫然とロンドンは物価高いからなぁ〜くらいにしか考えてなかったんですが、これすごいことですよ。円安の影響はもちろんありますが、3ポンドのものが10年で5ポンドになるってスゴイことですよ!ちょっと!ちょっとちょ(ry

よく考えてみればホテルも1泊200ポンドで46,000円、地下鉄の一番安い料金が3ポンドで690円、バーガーキングの一番安いセットが5ポンドで
1,150円、スタバのラテがミドルサイズで2ポンドで460円・・・なんじゃこりゃ・・・為替レートを無視しても、例えば175円のままだったとしても全然高いです。日本のこの10年あるいは15年が、本当に「失われていた」ということを痛烈に感じました。たぶんイギリスが異常なのではなくて、日本が異常だったんです。本当に立ち止まってしまっていたんです。イギリスはこの10年間、順調に成長してきました。その過程でごく健全なインフレが自然に進行していたんです。つまり、普通の先進国だったらこんな感じになるんです。下のグラフを見てください。

CPIUKUS.jpg

これは1988年から2006年までのアメリカとイギリスと日本の物価の推移です。手元のデータが1988年からのものしかなかったのですみません。でも日本の失われた15年を見るにはちょうどいいかなと。1988年を100としたデータです。日本で1988年に100万円だったものは2006年には113万円になっていることになります。この間、13%以上の利回り(年率でなくてトータルで)を確保できていない人はお金が減っちゃってることになります。一方で米国は172まで、イギリスは163まで上がってます。1988年に100万円をもっていた人が今アメリカやイギリスに行くと、仮に当時と同じ為替レートで交換できても、お金の価値は半分近くの価値まで落ちていて、半分くらいの買い物しかできないんです。帰りの飛行機の中でバーガーキングの話をイギリス人にしたら、彼もこの10年であらゆるものの値段が倍になったなというのを実感として感じると言ってました。家を買うにも借りるにも、電車に乗るにも、ゴハンを食べるのも、買い物をするにも、倍になったという感覚がちょうど当てはまると言ってました。実際に物価を調べてみるとそこまで行っていないのですが、体感値としてはそのくらいになってしまうんだろうと思います。

上のグラフにはこの間のアメリカとイギリスの株価も載せておきました。いずれも途中大きな下落を経験していますが、少なくともそれぞれの国の物価には勝ってます。米国株は561に、イギリス株は323に、それぞれ成長しました。日本で1988年から2006年までを過ごした人はあんまりインフレを意識しなかったと思います。100万円だったものが113万円になった程度ですし、特にこの7年間はデフレでしたから最近の記憶がさらにインフレに対する意識を薄くしていると思います。でも、世界的に見た日本人のお金の価値はこの間に確実に大きく減りました。当時の100万円を銀行預金にしておいて、さぁ定年退職したしアメリカに旅行してパーッと・・・ってアメリカの物価は倍近くになってますし、ちなみに1988年のドル円のレートは120円くらいですから現在とほぼ同じくらいです。50万円分くらいの買い物しかできないですよ。私たちはたまに海外旅行に行ったりしますし、何せこの国はあらゆるものを他の国から輸入しないといけない国ですから、あんまり外国のことだから関係ないと言ってられません。ましてやその外国から買ってくるもの、輸入するものだって、国際市場で他の国との価格競争で輸入してくるわけです。

ちなみにこの間、各国の株価はアメリカが561、イギリスが323、フランスが559、ドイツが620、香港が661、インドが2,346、まで上昇してます。1988年に100万円を持っていた日本人が日本の円定期預金で今日まで預けておいて、さぁ2006年になってそれを取り出して、ハワイに行きました。当時100万円だったものはハワイでは172万円になっています。そこにイギリス人、フランス人、ドイツ人、香港人、インド人、が旅行にやってきました。彼らの国は日本が停滞していたこの期間、順調な成長を遂げてきました。彼らの資金力は日本人を圧倒するほと膨らんでいます。彼らの家計資産に占める株の比率はとても高いです。株以外の有価証券の比率も高いです。そして彼らの国は成長をし、彼ら資産はちゃんと国の成長やインフレの進行を超えて増えています。きっつい話ですよねぇ・・・

まぁしょうがないよ、これまでの日本はジッサイそうだったんだし、と思うことは簡単です。でも、残念ながら今後もこの傾向は続くかもしれません。むしろこの傾向はもっと加速するかもしれません。現在のGDPの上位はアメリカ、次いで日本、ドイツ、となっていますが、2050年には中国、次いでアメリカ、インド、に変わると予測されています。先進国も堅調な成長をし、BRICs諸国が凄まじいスピードで成長をしていく中で、日本がこのままの状態だったら私たちのお金の価値はとんでもないことになってしまいます。物凄い勢いでBRICsに追い抜かれ、仲間だと思って一緒に走っていた先進国の他の国に置いてけぼりにされちゃったら本当にいたたまれないです・・・がんばれニッポン!マジでやばいぞ!今回、3ポンド程度だと思っていたバーガーキングの5ポンドという値段を見て、本当に背筋が寒くなりました。あれ・・・と思っていろいろな物の値段を見て、この10年を振り返り、肌寒いロンドンで物凄い焦燥感を味わって冷や汗をかきました。私の100万円を銀行に預金しておいて、10年後にそれを取り出して旅行をしたらどういうことになるんだろうと想像しただけで気持ち悪くなってきます。まだ投資をしたことのない方、投資は悪いことだと思っている方、投資はバクチだと思っている方、預金しかしたことのない方、ご自分にあったやり方とペースで構わないと思うので、是非投資を始めることを考えてみてください。今は投資信託の市場も大きく発展し、だいぶ身近な存在になり、BRICs諸国や他の先進国も含め、いろんな国に手軽に投資できるようになってきています。昔だったらインドや中国の株に投資するなんてどうやったらいいか見当もつかないような話でしたが、今は投資信託を通じていろんな国のいろんな資産に手軽に少額から投資をすることができます。しかもインドのどの企業の株を買ったらいいのか、中国のあの企業の今の状態はどうか、最近のイギリスの経済状況は、とかってことを全く知らなくっても、そういうことを調べなくっても、投資信託ならプロの人たちがあなたに代わってそれをやってくれますし、買ったあとも彼らがそれらのことをやってくれて、しかも買った後はずっと銘柄の入れ替えなどをしていってくれます。投資の基本とかを勉強したい方、投資信託ってイマイチよくわからないって方、是非このブログの過去記事を読んでみてください。マメ知識だけをまとめた目次ページを使って簡単に過去記事のサマリーを見れます。最新版の目次はこちらから。
http://jovivi.seesaa.net/article/25450376.html

投資は本当に大切なことですし、必要なことです。

↓ランキングです。ポチッと押して投票お願いします。

にほんブログ村 株ブログへ

カブクンブロ
グマーケットランキング投票

posted by ジョン太郎 at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック