2012年05月03日

豪ドルはもう上がんないの?レアルはもうダメなの?

せっかくのGWですが、東京は生憎の雨です。洪水警報も出てるとか。

マーケットも急に降り出した雨に驚いて雨を避けようと軒下に向かって走り出す人、走り出して転ぶ人、走りながら蹴り上げる水たまりの泥水で雨より濡れちゃう人、どうせすぐやむだろうと考えて軒下に戻らない人、さまざまです。日本株と米国株でも動きが違いますしね。この1ヶ月の日本株と米国株のチャートを比べて見ると違いがよく分かります。

為替のほうはこの1ヶ月、ドル円は円高基調で進んできました。昨日は日本の格下げ懸念でちょっと円が売られてましたが、この1ヶ月は欧州嫌気で円買いが続いていました。

日本人が大好きな豪ドルとレアルも結構下げてきました。これまでレートを切り上げ続けてきた日本人の右へならえ資金が、だんだん売りにまわり始めてきたために、弱くなってきています。日本人が市場規模に比べてでかすぎる資金を投じて価格をかさ上げして上昇してきたわけですから、日本人が買わなくなりゃそりゃ上がらんよね。

なんで上がんないの?あなたが買わないからです。
なんで下がってるの?あなたお隣さんが売っているからです。

ただそれだけのことです。両通貨とも日本人が大好きな通貨で、買いの多くを日本人のお金が占める通貨です。1本で数千億円、あるいは1兆円という規模の豪ドル債ファンドやレアル債ファンドが山ほどある国ですから。本当に異常です。お隣さんと同じものを買いたい、売れているファンドがいい、売れ筋のファンドに投資したい、みんなと一緒のファンドがいい、私だけ違うのはイヤ、という日本人はどうしてもこういう相場を作り出してしまうんですね。そういうファンドに投資するということは、そういう人たちと相乗りになってバブルの波に突っ込んでいくことに他なりません。市場規模の小さいアセットクラスで人気がある、みんなが買ってるもの、には投資しない、という方針をとるだけでも高値掴みをする確率をぐっと下げられると思うんですけどね・・・・



オリンピックとワールドカップまではブラジルレアルは大丈夫(下がらない)とか言ってる人がたくさんいましたが、そんなもんは関係ありません。このブログでしつこいくらい繰り返しお話ししていることですが。

日本人がいつ買うのをやめるか、いつ売りにまわるか、が問題で、その時までは上がるよ、その時が来たら下がるよ、ってだけのことです。オリンピックとワールドカップの前に日本人が売りに回れば下がるんだから。

そのへんの話はここらへんの記事に詳しく書いてありますので、読み直したい方、まだ読んでないという方は、よろしければどうぞ。

「バブルとマネートレイン」
http://jovivi.seesaa.net/article/218970323.html
「ブラジルレアルの下落について」
http://jovivi.seesaa.net/article/228398759.html

日本の投信からの買いが入らないこのGW中にレアルと豪ドルが上がるか・・・上がらんでしょうね。反対に解約も届かないですが。さらに両国ともガンガン利下げしてきてますしね。オーストラリアは今回事前予想を上回る50bpsの利下げをしてきましたが、マーケットは更なる利下げを織り込んでいってます。

レアルが上がるか下がるか、にオリンピックやワールドカップはあんまり関係ないです。

同じく豪ドル債ファンドの基準価額が下がるかどうかにオーストラリアがAAAなんて話はあんまり関係がありません。日本人が売りに回れば豪ドルはAAAだろうがなんだろうが下がります。リーマンショックの時に豪ドルが一気に半値になった時もオーストラリアの格付けはAAAのままでした。AAAのままでも半値になれるんですよ。で、投信の基準価額はその豪ドルの影響で動くわけですから、基準価額が下がらないかどうかにAAAかどうかはあんまり関係がありません。ギリシャみたいなケースじゃなければ債券価格の変動幅なんて豪ドルの変動幅ほど大きくないんですから。たとえ金利が急に1%上がったってデュレーション5年の債券価格は5%しか下がらないんだから。

似た話で、新興国通貨建ての世銀債とかね。新興国通貨建てでしかも高金利なのに発行体は世銀ですからAAAです!AAAなのに高金利の債券!みたいなね。ハンガリーフォリント建てのAAA格付けの世銀債は、世銀の格付けがAAAのままでもハンガリーが格下げされてハンガリーフォリントが急落した時思い切り下がりましたよね。AAAかどうかで投資信託の基準価額が動くと思ったら大間違いです。こういうのを推奨してるFPの人とかいっぱいいましたけどね。そんな都合のいい話はないっていうマーケットの大原則を知らないんでしょうね。FPの試験にそういうの入れてもうちょっと実践的・現実的にすればいいのに。



さて、ヨーロッパのほうは引き続きフランスの選挙が最大の注目点だと思います。私は、当面はこれが最大の火種になる可能性のあるポイントだと見ています。

各国ともに緊縮財政をとって財政収支を改善するか、緊縮財政をとった場合の回復の遅れ・景気鈍化とそれによるさらなる税収減をのめるか、という問題に対する明確な方針が出ていません。私のような一般人の感覚でもどっちにしたらいいかわかんないしね。そう簡単に良い答えは出せないでしょうし、そもそも良い答えなどないのかもしれません。もちろん日本のように財政収支が悪かろうと借金が多かろうと市場から資金を簡単に引っ張ってこれるならいいんですが、市場から資金を引っ張ってこれない状態でという点がこの問題を難しくしています。

スペイン国債やイタリア国債の利回りは「離陸」寸前のところで何とか踏みとどまっていますが、こんな話も出てます。

【以下、ブルームバーグより引用】
スペインと伊の銀行、国債購入「火力」尽きつつある−RBS

  5月2日(ブルームバーグ):イタリアとスペインの銀行は欧州中央銀行(ECB)の3年物オペで借り入れた資金を使い果たしつつあり、従って自国国債を購入する「火力」が尽きかけている。英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)が指摘した。
RBSの金利ストラテジスト、ハービンダー・シアン、ビアジオ・ラポーラ、サイモン・ペックの3氏(ロンドン在勤)は4月30日付の顧客向け文書で、イタリアの銀行はECBの長期リファイナンスオペ(LTRO)で調達した資金の46.4%相当を既に使い、スペインの銀行は42.3%が利用済みだと指摘した。ストラテジストらは昨年12月−今年3月についてのECBのデータに基づいてリポートをまとめた。
リポートでは、銀行がECB資金のほぼ半分を高利回りの国債に投資する計画だと仮定した場合、イタリアの銀行の国債購入用資金の残額は3月末時点で60億ユーロ(約6300億円)程度、スペインの銀行は160億ユーロになっていたと概算した。
LTRO資金の65%を国債購入に充てる計画であれば、残額はそれぞれ310億ユーロと460億ユーロだという。また、3月の購入ペースを基にすると、これはスペインの場合で1.6カ月、イタリアは1カ月弱の期間、購入を続けられることを意味するとアナリストらは指摘。「これまでの積極的な購入によって欧州諸国の国債購入に充てるLTRO資金の残りは少なくなっている。国内銀行による国債市場下支え効果はさらに弱まるだろう」と書いている。
【以上、ブルームバーグより引用】



ちょっと前に、ヨーロッパの最悪期は脱したという報道がかなりありましたが、あの時に本当に最悪期を脱したんでしょうか・・・
私にはそうは思えないんですが。



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posted by ジョン太郎 at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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