2012年03月18日

で、ギリシャ国債の利回りは今何%でしょうか。

今日は前回のギリシャの話の補足と、ドルと金の話もちょっと。

前回の記事(http://jovivi.seesaa.net/article/256880293.html)でギリシャの債務交換の話をしましたが、このブログを読んでくれている知人たちから聞かれた質問の中でこりゃあブログで書いておいたほうがいいかなというのが2つあって、@ギリシャ国債の利回りはどうなったの?Aこれでギリシャの問題は終わりってことでいいの?というもの。

というわけでまず@ギリシャ国債の利回りはどうなったの?という話で、債務交換の話がまとまる前と後でギリシャ国債の利回りはこうなりました。まとまる直前の3月9日と直近の3月16の利回りはこんな感じ。

10年:36.6%→18.2%
5年:61.2%→
2年:225.1%→
1年:1,143.1%→

10年国債以外はレートありません。そりゃあそうですね。だって前回の記事でご紹介したように国債が全部11年物以上に債務交換されちゃうんだから。10年間は元本返す気なし。そういうわけで、これまでいつも期待以上の数字を見せてくれたギリシャの1年国債利回りのアップデートはこれにて終わりです。どういうわけかこの数字のファン(?)が多くて、「まだ?まだ?」「今いくら?」という聞いてくる友人が複数いたんですが、これにて終わりです。最後に1,000%の大台に載ってておさまりも良かったんじゃないでしょうか。

ギリシャ国債利回りの推移はギリシャ問題のまとめと一緒にこの記事に載せてあります。
http://jovivi.seesaa.net/article/235954316.html

しつこいんですが、債券利回りが1,000%というのは投資した金額の10倍の金利がもらえるわけじゃないです。そんな話は詐欺しかありません。この話に限らず世の中にそういううまい話は存在しません(必勝法もね)。以前にこの辺の記事でご説明してますので、なんでよって方は見てみてください
http://jovivi.seesaa.net/article/225805786.html
http://jovivi.seesaa.net/article/233299687.html


次にAこれでギリシャの問題は終わりってことでいいの?

まずギリシャの財政状態の今と、今後の推移予想はこんな感じ。
GRFB.bmp
(↓クリックで拡大表示)
GRFB.bmp
“諸事情”を勘案してIMFが今出している予想がこれ。このデータは2011年9月発表のもので2011年のギリシャの財政赤字はGDP比9%を超えていたようですから、これよりもう少し状態は悪いと。一方で、今回の債務交換の話によって債務残高が減少し、利払いも減少するため歳出も改善し、その分はプラスになると。今回の債務交換でギリシャの財政赤字はGDP比4.5%くらいになると見られています。ギリシャのGDPは2,200億ユーロくらいなわけですから990億ユーロくらいの赤字ってことですね。

歳入ってのは企業で言えば売上、歳出が経費で、差し引きマイナスになれば赤字、プラスなら黒字で、赤字分は何かで埋め合わせないといけないですね。売上は増えていく、と予想されていますが本当に増えていくんでしょうか。経費は削減できるのでしょうか。これは春の総選挙が気になるところですね。

今回の債務交換で借金は減らしてもらった、金利負担も減った。でも1,000億ユーロの赤字なわけで、この1,000億ユーロの赤字は借りてくるしかないんです。次の年も赤字でしょうね。その赤字はどうやって埋めるんでしょう。その次の年の赤字は?市場から借りてくることはできないでしょうね。誰かが貸し続けなければそこで破綻。会社がつぶれる場合と全く同じ。業績が悪化して赤字転落してしまった高負債体質企業、金利負担も凄いです、完全に不良債権化してます、銀行団はとりあえず潰れちゃったらエライことになるので潰さないために目先の融資は行ってます、でももう限界、しょうがないから借金を棒引きにして半額にして金利を減らしました、でもまだ赤字、売り上げもあんまり伸びないし高経費体質で赤字がなかなか減りません、という状態です。

債務交換によって話題の中心からは当面外れていくでしょうが、しょせんはこういう状態です。毎年1,000億ユーロの赤字を出す国がどこから毎年借金をしていくのか、赤字を減らすことができるのか、という問題が解決したわけではありません。



ドルとと金の話というのは、最近よく聞かれるので、さらっと。ドル上がってますね。なんで?って聞かれるんですが、正解を知ってる人はいないんで、私はこう思いますってのをお話しするだけのことですが、基本的には今の市場は、

アメリカが金融緩和してドルが溢れる=ドルの価値下がる=ドル安→金融緩和しそうなニュースや数字が出るとドル安、金融緩和しなそうなニュースや数字が出るとドル高

こういう構造になっていると思います。チャートがどうしたとか、どこが上値目途だとか、転換点がどーしたって話は私の趣味じゃないのでそういうのはナシです。チャートがどんなをしていようが、今の市場はアメリカが金融緩和するってニュースが出たとたん円高になる市場だと思います。同様になんで金下がってるの?という質問も「ドルが上がってるから」というだけのことだと思います。今の金価格が妥当かどうか、今後の見通しがどうか、というのは私には分かりませんが、今の金価格というのはドルが上がれば下がり、ドルが下がれば上がります。それだけのことだと思います。米で金融緩和する、あるいはしそうだっていうニュースが出ればドルが下がって金価格は上がるんじゃないでしょうか。私はそんな感じで見てます。

今日はこんな感じで。

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posted by ジョン太郎 at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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