2012年03月10日

ギリシャ債務交換の話と米失業率

今日はそのへんの話です。

なんかいろいろ騒いでたみたいだけど結局どうなったんだ?という方もいらっしゃると思います。CACとかよくわかんないんだけどって方もいらっしゃるでしょう。集団行動条項って誰が集団行動すんの?って方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大丈夫。その辺の話はスルーしてOKです。最近のギリシャについて何か騒いでた話、あれを理解するのにそういうのは知らなくても大丈夫です。要するに何が起きたのか、ってのが分かればいいのでそういうめんどくさい言葉は無視しましょう。そういうのこねくりまわしたい人はそういうのが好きな人が集まる場所に行くといいと思います。このブログではそういうのナシです。

行き詰まり感とお先真っ暗感たっぷりのギリシャの借金問題について、この問題の始末を取り仕切ってる人たちとギリシャ政府があるプランを用意しました。それは、ギリシャの借金を棒引きにするぞプラン。

どういう内容かというと、このプランに賛同した債権者(ギリシャにお金を貸してる人)のギリシャへの貸し付けを、ギリシャにやさしい貸し付けに変えちゃうよっていうもの。どう優しいかと言うと、まず返済期限がだいぶ先(11年から30年もの)で、超低金利(2015年まで2%、その先は少しずつ上がっていき最後20年目から30年目は4.3%)、しかも100万貸してた人はそれが46万5千しか貸してなかったことになる、つまり棒引きになる。ちなみに46万5千のうち15万はEFSFが借りたことにするので、ギリシャは31万5千にしてもらうことになります。ギリシャに優しくて、お金を貸してる人には厳しいプランですね。100万貸してたのに返してもらえるのは半分、しかも割に合わない低金利。

普通そんなプランに応じる債権者はいないと思いますよね。ばかげてます。その通り。ところがこのプラン、ギリシャに金を貸している人たちの大半が賛成しなければプラン自体白紙、しかもその場合はECB・IMF・EUによるギリシャ支援がストップし、あっという間に誰もコントロールできないようなまっさかさまのデフォルトになる、という話。参加しなければデフォルトしてあとはめちゃくちゃ、参加すれば棒引きしたうえで悪条件の債権に交換。賛成するの?しないの?どうするの?今週中に決めて、みたな。

このめちゃくちゃな悪条件のプランに債権者のうちの大半が賛成するのかどうなのか、が注目されていて、賛同するのかどうかの回答期限が今週あったわけです。万が一債権者たちが賛同しなければさぁ大変だ。で、当たり前ですが、賛同者多数でこのプランが実行されることに。そりゃそうだ。応じるしかないですもんね。

というのが今週あっちこっちで大騒ぎしてた話です。ね?CACがどういう意味だとか集団行動がどーした、とかどうでもいいでしょう?



ところでこれってめでたい話?もちろんめでたい話です。私や多くの人にとってはね。ギリシャに金貸してた人たちにとってはたまったもんじゃないですけどね。まぁそもそも金返せない人に金を貸しちゃったのが悪いって話ですが。粉飾決算までしてたわけですからね。前回この記事(http://jovivi.seesaa.net/article/255582498.html?1331383120)でご紹介したように、要するにこの話は不良債権問題ですから。貸した人が悪いんです。で、最後は貸した人の腹が痛むしかないんです。先ほどリンクした記事でもお話ししたように、必要なのは摘出手術であり、その痛みと出血でショック死してしまわないようなバックアップが必要なんです。何CC輸血しました、とか痛み止めのモルヒネ打ちました、というのは根本的な治療の話ではありません。今月の返済どうすんだ、誰が肩代わりするんだってのはそういう類の話です。結局、バックアップできる人がバックアップしてあげながら病巣を取り除いていくしかないんだと思います。


で、格付け会社がギリシャを実質デフォルトに格下げしたとか、ISDAがこれは実質デフォルトであってCDSの決済事由になる、これでCDSが決済になるとかいう話も出てますがもはやどうでもいいです。茶番感すらあります。この期におよんで何言ってんだと。今のギリシャのCDSの残高なんてリーマンのショックの時のあれとは比べ物にならないくらい小さいですからね。決済しても大して影響ないんですよ。それが今のマーケット。以前、もっと規模が大きかった時にはこれは自発的な棒引きだからデフォルトじゃないからCDSの決済にならない、とか言ってた人たちですからね。今更何言ってんだって感じですよ。ちなみにギリシャ向けの民間債権は2060億ユーロ、20兆円ちょっとですね。一方で、ギリシャが対象になっているCDSの残高は32億ドル、3,000億円に満たないです。決済してもしなくてもどうでもいいよ。好きにしてちょうだいって感じでいいです。この辺の話を、 何も知らないインテリぶってるニュースキャスターが眉間にしわ寄せながら、このCDS決済が新たな火種を・・・とか言ってたらスルーしてください。もう今のギリシャにCDSの話はどうでもいいです。


むしろ私はこの話題の影でこっそりと他のEU諸国にダマテンで財政赤字削減目標の緩和、つまり自分に優しい節約プラン、に変えると発表しちゃったスペインのほうが気になります。さすがです。またすぐそうやって・・・



米雇用統計が発表になってますので、一応いつもの表と、たまにお見せしてるグラフをアップデートしときますね。


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(下のサムネイルをクリックすると別窓で大きく表示されます)
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(下のサムネイルをクリックすると別窓で大きく表示されます)
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さほど状況は変わっていない模様です。またアップデートしますね。

今日はこんな感じで。


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posted by ジョン太郎 at 22:52| Comment(1) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ギリシャの件、よく分かりました。(^^)

しかし、スペインはちょっと気になります。
ギリシャなんて、ちっぽけな国でも、これだけ騒ぎになったんですから、
将来スペインもとなれば、話のケタが違ってきますもんね。
本当に火種は尽きませんねえ・・・・・・><
Posted by mushoku2006 at 2012年03月11日 07:53
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