2012年02月11日

ギリシャの今 - 1年国債利回り500%超えてますが何か?

で、ギリシャ今どうなってんのよという話を。

これまでのギリシャ問題のまとめはこのページをご参照ください。
http://jovivi.seesaa.net/article/235954316.html

今日お話しするのは今の今の話。
まず、今走ってるのはどういうところかということですが、ギリシャは3月20日に145億ユーロの国債償還がありまして、これをどうやって乗り切るんだってのが今の最大の注目点です。

EUとIMFから1,300億ユーロの第2次支援をとりつければ、この3月20日に145億ユーロの国債償還を乗り切れるわけで、この第2次支援もらえるのかってところがキーと。第2次支援の是非を決める9日のユーロ圏財務相会談が注目されてました。そもそも第2次支援を受けるには、ギリシャ連立政権が緊急財政再建策を用意して、「心を入れ替えてこれから頑張りますからお願いします!」と言うことが条件。ところが、年金給付削減問題が連立政権内で合意できないまま、「・・・まぁ・・・いっか。しょうがないもんね」とギリシャのベニゼロス財務大臣は会議が開かれるブリュッセルに向かいました。ここら辺がギリシャ。極めてギリシャ的。で、「年金給付削減のところはちょっとまだアレなんですが、その他の財政再建策は連立政権内で合意できました。よろしくお願いします!お金貸してください!」

で、答えはあっさりNO。この期に及んでおのれは何を言ってるんじゃ、って話です。ユンケル議長は@EU・IMFとの合意事項を議会承認してちゃんとするって約束しろA追加削減策出せB連立政権の党首たちに選挙後に手のひらを返せないように書面で同意を示させろ、と突きつけました。全く信用されてません。ユンケルは「約束はこれまでに何度も何度も繰り返されてきた。約束じゃなくて実践しないと話にならんだろ。実践抜きには金は出せん。」と付け加えて、この3つの条件が満たされない限り、第2次支援はしないとキッパリ。あっさりとNOを突き付けられてショボーンとブリュッセルでの会議を終えたベニゼロス財務大臣は「ギリシャはユーロ圏にとどまるか離脱するかの選択を迫られている。キリッ」と言ってギリシャに帰っていきました。

翌10日、つまり昨日ですが、ドイツのショイブレ財務相は「あいつらには無理や」「ギリシャは債務削減の目標を達成できないだろう」と発言。とりあえずベニゼロスがもってきたプランだと2020年までにギリシャの政府債務残高GDP比は136%になるってプランで、これまでの話の前提は120%にするって話。

で、ギリシャ国民はブチ切れ。ドイツに猛反発。労働組合は今週2度目のゼネスト。連立与党の党首が「金を貸してもらうためのこれ以上の財政削減策には賛成しない!もう我慢ならん!」「屈辱的だ!ドイツにヘーコラする必要はねえ!」と発言。世界中からオイオイ・・・と言われてました。例の借金男の例え話にも加えないとな・・・どうしてこの国はこうなんでしょうね。

格付け会社のフィッチは「救済が得られても、ギリシャは最終的にデフォルトするだろう」との見方を改めて示し、S&Pも「元利金支払い額やタイミングに影響を及ぼす包括的行動条項を遡及的に適用するならそりゃデフォルトだ」との認識を示しました。

で、どうするよっていう話し合いがこの週末に開かれると。ユンケルの3つの条件を飲み、追加削減策を議会通して、改めて「お金貸してください。お願いします!」と言うのか、「もう我慢ならねえ!こんな屈辱的なことはねえ!お前らの金なんか借りるか!3月の国債なんぞ償還するか!返すアテなんぞねえ!」とブチ切れるか、を話し合い、前者なら議会まで通してまたみんなのところに行くと。
今ここです。

まぁ、そうは言っても議会通すしかないでしょと思いながら昨晩は寝ました。
で、起きてみたらこんなニュース。

【以下ロイターより引用】
ギリシャ、EU・IMF支援に関する法案を閣議承認
2012年 02月 11日 08:48 JST
[アテネ 10日 ロイター] ギリシャは10日、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)が1300億ユーロの第2次支援策の条件として要求している経済改革の実施を盛り込んだ法案を閣議で承認した。政府当局者が明らかにした。

閣議に出席した閣僚は「法案は承認された」と述べた。議会での採決は12日に予定されている。

EUはギリシャに対し、3億2500万ユーロの追加歳出削減策を策定するとともに、連立与党党首から改革実行に対する明確な約束を取り付けることも求めている。
【以上ロイターより引用】



で、密かにアップデートを楽しみにしてますにしてますって方が多いギリシャ国債の利回りは今何%でしょう、のコーナー。


ギリシャの10年国債の利回りは・・・


32.9%です。
先月は一時35%超えも記録しました。


ではギリシャの5年国債の利回りは・・・



52.1%でございます。



ではギリシャの2年国債の利回りは・・・




182.9%!!!どうですかお客さん!





それでは最後にギリシャの1年国債の利回りは・・・タイトルに書いてますね。509.59%です。今なら500%ですよお客さん!(こないだ一瞬530%くらいまで行ってましたが)

これまでのギリシャ国債の利回り推移はさっきリンクしたこの記事
http://jovivi.seesaa.net/article/235954316.html
に載ってますんでご興味ある方はどうぞ。

あと、何度も言ってますが、債券利回りが500%って言っても500%の金利がもらえるわけじゃないです。以前にこの辺の記事
http://jovivi.seesaa.net/article/225805786.html
http://jovivi.seesaa.net/article/233299687.html
でご説明してますので、なんでよって方は見てみてください。短い債券のほうが利回り高くなるのも同じ理由からです。



とりあえずギリシャは今こんな状態です。
またアップデートしますね。



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posted by ジョン太郎 at 10:15| Comment(5) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ギリシャはこの期に及んでまだ・・・
と呆れ返っています。
多分、世界中の人がそう思っていると思います。
当のギリシャ国民以外は。(^^)

ところで、ギリシャがデフォルトすると、
それほどマーケットに影響が出るのでしょうか?
当初ならともかく、さすがにここまで来ると、
もういい加減対処もされていて、
織り込み済みのような気がするんですが・・・
Posted by mushoku2006 at 2012年02月12日 08:15
mushoku2006さんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
ギリシャには本当に呆れてしまいますね。

マーケットが織り込み済み・・・かどうかは難しい問題ですね。軽々しくそういうことを言う人もいますが、じゃあギリシャがデフォルトしたとしてその後も次々にやってくる国債の借り換え資金を誰が出すのか、いつまでそれをしなければならないのか、デフォルトしそうな債権をいまだに時価評価していないバランスシートはデフォルトした後も時価評価しないのか、時価評価した場合にそれを吸収しきれるのか、吸収できずに潰れてしまう銀行の株価はそれを織り込んでしまうのか、金融機関の破たんは飛び火するが他の銀行の破たん銀行へのエクスポージャーも考慮されて株価形成されているのか、こうしたことにより信用収縮して破綻する事業会社の株価もその事態を織り込んでいるのか・・・といった問いに対する答えが見えないと織り込んでいるとは言いにくいのではないでしょうか。少なくとも私には織り込み済みという言葉はつかえません。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2012年02月12日 11:13
ジョン太郎さんへ

お答えありがとうございます。
なるほど・・・
恐ろしいほど多岐に影響が及ぶ可能性があるんですね。
確かに、これでは軽々に「織り込み済み」とは言えないか・・・
参考になりました。m(_ _)m
Posted by mushoku2006 at 2012年02月12日 15:54
年初からダウ、日経も上がってギリシャ問題はもう解決したというような新聞報道が多すぎますよ。なぜ、メルケル首相が簡単にギリシャをデフォルトさせないか本当の真意が分からないマスコミが多すぎるんじゃないの?ドイツの銀行とギリシャ国債のCDSとの絡みを調べればメルケルがなぜ意固地なまでに交渉を続けたのかが分かりますよ。2/29の3年物LTROで当面に資金余力は確保できるけどほんとリーマンショックではすまない金融危機が起こってもおかしくない状況なのに・・・。ジョン太郎さんのブログでギリシャの問題が最悪どこまで発展してしまうのか、借金男の話を用いて説明してあげたほうがいいですよ。
Posted by 下町の投資家 at 2012年02月12日 18:29
この期におよんで、社会保障削減反対、増税反対なんて言っている日本人も似たようなものかと。
Posted by murakami taiki at 2012年02月13日 16:29
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