2006年07月31日

チャールズ・エリスの言葉(2)

前回、ご紹介したチャールズ・エリスの「敗者のゲーム」。
http://jovivi.seesaa.net/article/21653549.html
彼の言葉は非常に明快で、彼の理論はとても安定していて、彼の説明はとても分かり易く、投資とか運用の本質を描き出し、それがどんな姿形をしているのかをイメージさせてくれます。
今回は彼の言葉を2つご紹介したいと思います。

「株式市場は、素晴らしい機会をもたらすと同時に、【短期的には】落とし穴だらけでもある。一方、【超長期的に】みれば、退屈なほど信頼でき、また予測可能である。Mr.マーケットは、グレムリンのような小悪魔ともいえる。いたずら好きだが、魅力的で、ショッキングな収益見通し改訂、劇的な配当変更、突然のインフレ高進、感動的な経営者の記者会見、穀物価格の恐るべき変動、歴史的新技術の発表、大規模の倒産や戦争の危機、などといった仕掛けで、投資家を常に悩ませ続けるのだ。これらの出来事は、誰もが予想しない時に彼のポケットから現れる。ちょうど、手品師がわれわれの注意を逸らすために行うように、Mr.マーケットの短期的な気まぐれな動きは、われわれを騙し、運用に関する思考を混乱させるのである。」

「毎日の天気は、その土地の気候と何がしか違っていても不思議はない。【天気】は短期的な概念で、【気候】は長期的に見たものである。家を建てる場合に気候の要素を考える時も、先週の天気で判断することはないだろう。同様に、長期運用計画を立てる場合、市場の一時的な状況をもとに決めることはありえないのである。」

〜チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」より〜


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暖かいところで生活したいと考える人が、今後30年間、平均気温25度以上のところで生活し続けたいと考えたとしましょう。今住んでいるところは、ここ最近寒い日が続いていて、すぐにでも引っ越したいと考えています。この人は、ここ最近前橋で真夏日が続いていると聞き、とりあえず取るものも取らずに前橋にすっ飛んで行きます。ところが着いたとたんに雨。しばらく滞在していましたが、肌寒い日が続き、騙された・・・と後悔しながらしぶしぶと自宅に戻ります。すると、今度は、熊谷はその地理的特徴から高気温になり易いという話をテレビで見ます。これは大変!とすぐに引越しの準備をし、夏を前になんとか引越しを終え、熊谷で夏を過ごすことにしました。ところが、稀に見る冷夏の影響で熊谷でも気温の低い夏となってしまいました。そこでたまたま旅行で訪れた山形で40度近い日を経験しました。山形はこんなにも北のほうにあるのに・・・聞けば日本の最高気温を記録したのはなんと山形なんだそうです!これは良いことを聞いたと慌てて引越しをしに戻り、山形へ引っ越して来ましたが、あっという間に秋です。まばたきをしてる間に気温が下がり、冬を意識させられるような日々が続きました。

もうかれこれ数ヶ月もあちこちを転々としながら、引越し代ばかりがかさみ、いろんな人にいろんなことを言われましたが、騙され続けたような気がして、もう誰の言葉を信用したらいいのかわかりません。とりあえず、冬が来る前に沖縄へ引っ越そうと決意し、沖縄に引っ越します。さすがに沖縄は冬でも暖かいです。ところが、沖縄ではここ数年台風の影響で寒い夏が続いており、今年の夏も肌寒くなるだろうと言われ、急に不安になります。これから春だというのに、沖縄よりもっと暖かいところを、と探し始めています。そんなときに、友人から、伊豆は都心からも近く非常に温暖だよと言われ、またも伊豆へと引越し、沖縄と違ってまだまだ寒い日が続く伊豆で、また騙されたと引越しを悔やみます。今、伊豆の家で春を待ちながら、汐留のビル群の影響で新橋駅の汐留側の気温が異常なほど気温が高いという話を聞き、今度は新橋駅の汐留側に住もうとまで考え始めています。この人はこの1年間、平均気温何度で過ごすことができたのでしょうか?

世の中の多くの人が行っている投資や運用はこの人の行動とよく似ています。伝え聞いた話やニュースに飛びつき、周りの人もやっているからというだけで不安や焦りを感じてよくわからないまま同じことをしてみたり、場当たり的なことをしては騙されたと言い、結局手数料ばかりとられたと嘆く。さっきの人はどうするべきなのでしょう?たとえ冷夏がここ数年続いていたとしても、ずっと沖縄に住み続けるのが正しいと思いませんか?たとえ今週雨ばかりで寒かったとしても、たとえここ2〜3年冷夏が続いていたとしても、今後30年間25度以上で暮らしたいと思えば、意地でもずっと沖縄に住み続けるのが正解だと思いませんか?長期的な観測結果で、沖縄は日本で最も平均気温が高いとされており、気候帯としても年中温暖な場所との位置づけとなっています。つまり、短期的には寒い日が続いたりしたとしても、長期で見れば間違いなく他の地域より高い平均気温となるのです。

あなたは引越し代を払い続けながら、各地を転々と引越しを続けますか?今週の天気を予想できるようになりたいですか?自分がどの程度暖かい場所に住みたいのかを知り、気候帯を調べるだけで充分なはずです。今週暖かい日が続きそうな都市を探すより、長期的に安定した平均気温を確保することを考えたほうがいいと思いませんか?


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posted by ジョン太郎 at 00:28| Comment(1) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 株式・投資ランキング マネーサイト総合紹介所 at 2006年08月06日 02:19
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