2006年07月30日

チャールズ・エリスの言葉(1)

ヴィヴィ子も年齢詐称になってたので、ヴィヴィ子のプロフィールの年齢も現在の年齢に修正しました。

さて、ちょっと前から、このブログの右サイドバーにアマゾンのリンクを貼りました。オススメ本を2冊紹介してて、その下の検索窓では、気になる言葉や本の名前などを入力して、アマゾンで購入できる大変便利な機能です。是非ご活用ください。というか、アマゾンで何かご購入される時は是非このブログを入り口にしてくださいませ。・・・そうしていただけると大変嬉しいです。無理にとは言いません。どうぞよろしくです。

そのオススメ本、みなさんにオススメする以上、もちろん以前に読んだことのある本ですが、ここで改めて読み直してみようと思い、チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」を本棚から引っ張り出してきて読んでみました。するとですね、
改めて目からウロコです@@ 本当に素晴らしいなと心から感動しました。この本はもともと、私がまだ投資とか運用とかについては全くの素人で、突然投資信託の商品企画の仕事をすることになった時に、まず読めといろんな人から薦められた本です。その当時も、なるほどなぁ・・・と思って読んでましたが、投資や運用についてたくさんのことを勉強し、マーケットを見続け、この分野でさまざまな仕事を経験してきた今、読み直すとですね、この本の凄さに改めて驚かされました。是非読んでいただきたい1冊です。投資信託とか投資とか運用について興味のある方はもちろん、このブログを読んでいてもっともっとレベルの高い話にも興味があるという方、そっち系の仕事をしてみたいと思う方、是非ご一読ください。超オススメです。投資とか運用に関する本はこれ1冊読めば充分すぎてお釣りがきます。もちろん、このブログとの併用をオススメしますが(・ェ・) このブログをフーンて読みながら、敗者のゲームを読んでいったら、あなたの知識はプロ顔負けです。そこらへんのセールスマンやファイナンシャル・プランナーにも負けないはずです。

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で、このブログを読んでいる方が、この本を読むと2点ほど、引っかかる部分が出てきます。それら2つの部分について今日はご説明したいと思います。まず1点目、本文中にこういう文章があります。

「普通株は平均収益率9%で回る」−というのはナンセンスである。これは不正確で誤解を招く言い方である。過去50年間で見ると、実際の収益率は-43%と+54%の間にあった、と言うほうがはるかによい。収益率の幾何学平均は9%であるが、実際の収益率の分散度合いを示す標準偏差は平均の上下約22%なのである。そして、この個々の収益率がどういう順序で現れてくるかは全くわからない。それらは何の法則性にもよらず起こるのである。
〜チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」より〜

この部分ですが、
以前このブログにこんな記事を書きましたね。
http://jovivi.seesaa.net/article/17768351.html
この表をご覧いただくと、
日本株の平均リターンは9%、標準偏差は23%、最大値は102%、最小値は-44%です。
米国株の平均リターンは9%、標準偏差は16%、最大値は 58%、最小値は-40%です。
となっています。敗者のゲームは、アメリカの市場データに基づいて書かれた本です。ですので、さっきの引用文のデータはアメリカの普通株市場のデータです。日本のTOPIXくらいに思っておいてくださったらいいです。だいたい似たような数字になってますね。日本とアメリカも大した違いがないこともお分かりいただけると思います。ここでのリスク・リターンの表し方についての説明はこちら。
http://jovivi.seesaa.net/article/16957322.html

で、このデータを出す時に、もちろん私は悩みました。チャールズ・エリスの本の指摘は正しいですし、このデータの表し方にはいくつの問題点もあります。なので、あんなにもたくさん前置きをしたうえで、ご参考程度に、って書いたんです。完璧に正しいものなんでどうせないですし、できるだけシンプルに、わかりやすく、イメージしやすく、をモットーに書いてますので、こういうことになっちゃうんですってことだけ申し上げておきたいです。ちなみにチャールズ・エリスはこうも言っています。【インフレ率や、投資家にマーケットリスクを受け入れさせるのに必要なプレミアム(割り増し分)も併せて考えないとダメよ。インフレ調整後の超長期平均年間収益率は、
株式:4.5%、債券:1.5%、短期金融商品:1.25%
くらいなのよ。】と。これも、その通りなんだろうなと思うんですが、これを基に書いちゃうと、みなさんがこれまでに見聞きしてきたものや、他の本などで読んだ話とあまりにも大きく食い違ってしまって、混乱を招いたり、イメージしにくくなったり、既にある知識や経験などと結びつけにくくなったり、なんてことがあるかなと思ったわけです。そういう事情なんですよとお考えください。

2点目は、チャールズ・エリスは基本的に、「アクティブ・ファンドなんか買わずにインデックス・ファンドを買いなさい。」という人です。これはこれで全然いいと思うんですが、右側にのせているこの本のリンクにつけた解説でも「賛否両論ありますが」って書いてあるのはこのためです。この本が世に出たのは、1999年で、その当時の業界にものっすごい衝撃を与えました。なぜなら、この業界に生きる多くの人の職の前提は、「良い銘柄を見つけてきて買う、適切なタイミングで売却する、ことでリターンをあげる」アクティブ運用となっているからです。インデックスを買うだけで良いのであれば、多くのファンドマネージャーが存在価値を問われるばかりか、各機関投資家の運用担当者などの仕事も危ぶまれます。一人当たり何千万、何億円もの高いコストを払って、ファンドマネージャーや運用担当者、をやとわなくても、インデックス運用だけでOKなんだ、これでは困っちゃう人がいっぱいいるわけです。彼がインデックス・ファンドを推奨する根拠というのは、まず、そもそも今の市場には、アマチュアの個人投資家とは比較にならないほどの金額をそれぞれが持った、プロの機関投資家たちがひしめきあっており、この中で、勝っていくのは大変難しい、という前提に立っています。実際に多くのファンド・マネージャーたちが市場平均に負けている、彼に対して市場平均を上回る運用をさせるために追加報酬を払うのは割に合うとは思えない、とも言っています。でもね、例えばプロ野球選手の打率だってね、平均をとったら平均を上回るイチローみたいな人がいるわけだし、みんなプロだから平均を超えるのは難しいってのも分かるんだけど、そうは言ってもさ、インデックス・ファンドにだってコストはかかるんだし、どうせ払うならちょっとはプロとしての気概が感じられるような運用してよ!とも思ったり、手数料分も跳ね返して市場平均より高いリターン上げて見せるんじゃ!というあたりにちょっとノってみたくなったり、するわけです。だからね、アクティブは無駄、みたいなとこにはちょっと、うーん・・・となっちゃいます。
インデックス運用とアクティブ運用のちがいについてはこちら。
http://jovivi.seesaa.net/article/12152532.html

ちなみに、私はアクティブでもインデックスでもどっちでもいいんジャマイカ派です。なんでかって、アクティブにするかインデックスにするか、の議論の前に、そもそも、もっともっと多くの人が株での運用をすべきなのに、全然してないわけで、そういう人が株での運用を始めてくれるなら、それで十分じゃない、って思うんですよ。アクティブでもインデックスでも、やらないより絶対マシだと思いますし、債券ファンドばっかりが流行る風潮もちょっとおかしいと思うので、有名ファンドマネージャーのおかげでも、インデックスファンド最高♪な流行でも、なんでもいいからもっと多くの人が株に投資する世の中になってくれたらなって思います。そうなってから、ゆっくり、じゃあインデックスがいいのか、アクティブがいいのか、って議論をしたらいいです。ちなみに、チャールズ・エリスに言わせると、債券運用のファンドを買うのもナンセンス、年齢に応じて株式と債券の割合を変えるのもナンセンス、となります。老若男女問わず、あなたが何歳であろうとも、債券運用なんかしなくていい、全部株のインデックスファンドじゃ!って感じです。僕はこの理論が、理屈抜きに好きです。

あまりにも面白く、役に立つ、素晴らしい本なので、今回から数回にわたり、チャールズ・エリスの素晴らしい投資理論や彼の名言を紹介していこうと思います。



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posted by ジョン太郎 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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