2006年06月24日

最近の日本株市場について。

こんちは。最近あんまりジョン太郎のマメ知識を書くことができてません。ちょっと最近いろいろ忙しくって(略
今日は久しぶりに時間ができたのでマメ知識を書こうと思います。でも、いざ書こうと思うと、あれも書きたい、これも書きたい、となってしまってなかなかテーマが決まりません・・・だったら毎日書けよと言われそうですが、仕事をしているとなかなかそれも難しいので、せっかく書くこの機会に何について書くか!?という問いに小一時間悩んでしまいます。ヴィヴィ子もいるんですが、彼女がマメ知識を書けるようになるのはもうちょっと先です。当面の間彼女には、今こんな感じです、とか、今日のマーケットはこんなでしたとか、こんなことが最近話題になってますとか、最近こんなことしましたって日記みたいなのとか、あとはお色気部分を担当してもらいます。で、悩んだ末に書くことにしたのは、最近の日本株について。

最近の日本株市場は冴えないですね。軟調な展開が続いてます。このブログを見て、日本株を買ってみた方もいらっしゃるかもしれませんし、日経平均株価が17,500円くらいの時に日経平均株価に連動するようなインデックスファンドを10万円買った方なら、今の15,000円前後の相場だと2,500円の下落÷17,500円=約15%の下落で、85,000円くらいまで落ちちゃってることでしょう。また、買おう買おうと思ってた方の中には、こんなに下がって怖くなっちゃった方もいらっしゃるかもしれません。

でも、あんまり気にする必要ないと思いますよ、というのが私の意見です。株価というのは中長期的には企業の収益を反映します。短期的な値動きは様々な要因に影響されますが、中長期的な動きということで言えば、最も重要なのは企業業績です。ちょっと、下のグラフを見てみてください。

TOPIXPROFIT.jpg

このグラフは、1968年1月から2006年3月までのTOPIXと財務省法人企業統計の全業種の経常利益のグラフです。左目盛り青線のグラフがTOPIX、右目盛り緑線は企業経常利益(単位:百万円)です。分かりやすく言うと、日本株と日本の企業の収益力を表したものです。一番左の1960年からずーーーっと見ていっていただきたいのですが、最初のうちはTOPIXはほぼ企業業績の伸びと同じような感じで上がっていきます。ところが、グラフの中央当たりから、明らかに青い線が緑の線から大きく外れて物凄く急な角度で上昇していっています。もうお分かりですね。これがバブルの時です。バブルがはじけたあと、株価は急激に下がります。このへんちょっと面白いと思いませんか?私が作った2つのグラフを適当に重ね合わせただけなんですが、1960年くらいからバブルの開始くらいまでの、株価と企業業績がほとんど同じような感じで動いていった部分を基準に2つのグラフを重ね合わせました。バブルが弾けた後の株価の下落、ちょうど上がりすぎた分を調整するかのように、急激な下落のあと、緑の線にぶつかったあたりで緑の線を突き抜けることができなくなってます。とても興味深いところです。その後、株価と企業業績が反対の動きをする期間があり、企業業績の下落は続いているにも関わらず株価が上昇してます。やっぱりこういう期間は長くは続かないですね、まもなく歩調を合わせるように線が重なっていき、一緒になって下がってます。そのあと、株価と企業業績ともに大きく伸びます。1997年〜1999年あたりのITバブルです。そしてITバブルがはじけて、株価と企業業績はともに大きく下落、株価は企業業績が回復し始めてもまだ下落を続け2003年4月には日経平均株価は8,000円を割り込みました。

この時の日本株は異常なほど割安でした。私もなけなしのお金で日本株を買いましたし、外国人投資家をはじめ、割安だと判断したお金が日本株を買っていました。日経平均が8,000円のとき、もう日本はダメだ、もう暴落しまくるんだ、というような雰囲気でしたが、みんながみんなそうではなかったのです。ちゃんと買っていた人がいたわけです。買う人がいなければ商いは成立しません。売買が行われているということは必ず買っている人がいるのです。その後、企業業績は大きく回復し、バブル期をしのぐほどの収益を稼ぐようになりました。これは、日本の企業が、バブルの痛手の後、必死にリストラをすすめ、余計な脂肪を落として筋肉をつけ、強い体質になってきたことによるものです。日本の企業は失われた10年の間も、必死の努力を続けてきたという証です。この間、民間の給与水準は大きく下がり、職を失った人も数多くいました。そしてその間も従前の水準の給与をもらい続け、リストラの心配もなく、のうのうと日和見な仕事をしていた政治家や官僚、公務員や外郭団体の職員・・・彼らの怠慢のため、日本経済の回復は大きく遅れることとなりました。それでも、民間企業は努力を続け、ここまでの力をつけてきたのです。スゴイと思いませんか?サッカー以上にナショナリズムを刺激されませんか?怠惰な政治家や役人達を尻目に必死の努力を続けてきた結果が、このグラフの右端の緑線であり、日本人が大いに誇りに思っていいものだと思います。そして、ここにきてまた企業業績の伸びについていくことのできていない株価。みなさん、今の状態をどう思いますか?

株式市場は、短期的には様々な要因を反映して動きます。村上ファンド、日銀の福井総裁の去就、北朝鮮のミサイル発射懸念、世界同時株安、ゼロ金利政策の解除、円高、原油高、アメリカのインフレ進行、ヘッジファンドによる大規模な空売り、先物やオプション絡みの大量売りによる需給悪化、投資家心理に不安が広がったことによるリスク資産からの逃避、等々、株価に影響を与える影響はたくさんあります。それらによって株価が下落する場面もあるでしょう。でも、中長期的には日本の株式市場は日本企業の成長を反映していくと私は思います。今の日本企業の実力から見ても、今の株価はまだ割安だと思いますし、脂肪を落として筋肉質になった日本企業は今後も収益力を更に上げていくと思います。現在、多くの企業が設備や人材面で、過剰よりも不足を感じています。それらの不足を解消しながら日本企業はもう1段階上のステージへ成長していくと私は考えています。そして、日本の株式市場も中長期的にそれを反映していくと思います。今の日本株市場が割安であること、売られすぎであるということを示す指標を挙げることはたやすいですが、あえてそれはお示ししないことにします。私もテクニカル分析は嫌いではないのですが、株の中長期的な動きを考える時にはそういうものよりもっと大切なものがあると思います。みなさんは今の日本株の市場をどう思われますか?

7月以降、企業の4-6月の四半期の業績発表が出てきます。私はとても楽しみにしています。今日はここまで。


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posted by ジョン太郎 at 14:47| Comment(3) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
にーちゃん、ヴィヴィ子はぐぐっときた。

↑のグラフは、超ビューティフルだねぇ。
見て惚れ惚れとしちゃったよ。
未来は輝かしい!!!感じがするする♪


でもひとまず、
6月いっぱいは日本の株式市場は材料が乏しく方向感の定まらない動きが続きそうだね。
下げ渋りと、上値が重い感じで、膠着状態。

オホーツク海高気圧と、小笠原高気圧に挟まれた梅雨前線みたいな感じだね。
ぐずってる感じです。

でも6月末にはFOMCがあったり、7月3日の日銀短観や、13・14日の金融政策決定会合などドシドシ控えてるからね。
梅雨前線が北上するキッカケとなる好材料がたんまり生まれることを願ってます。

したら、ピーカン照りの夏だよぉ〜
NATSU!!!!!



ヴィヴィ子、うかうかしてきた♪
Posted by ヴィヴィ子 at 2006年06月26日 02:15

こちらのサイトで株式のブログランキングやってます。
是非、参加してみてください。

http://www.kabukun.net/modules/xhld0/
Posted by カブクン at 2006年06月28日 18:03
いつも楽しく拝見させて学ばさせております。


なんかジョン太郎さんから喝を入れて頂きたい今日この頃の天気です。


ヴィヴィ子のMailが「アビバ」と打ってありました。そんなやっつけ感が大好きです。


今回の日本版Forbsを読んでいたら眼鏡市場の拡大記事が載ってました。市場は本当に高齢化に向けて拡大するのか興味津々です。けど全体的に論評が正論過ぎる感がありました。


お勧めの経済史とかってありますか??
Posted by kid-z at 2006年07月07日 09:11
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