2006年05月28日

カニでもわかる簿記と決算書の読み方B【貸借対照表って何さ】

カニでもわかる簿記シリーズ第3回!今回は貸借対照表です。カニでもわかる簿記と決算書の読み方@Aの続きなので、まだ読んでない人は@とAを先にお読みください。
カニでもわかる簿記と決算書の読み方@【簿記って何さ/なんで決算書なんか作るのさ】
http://jovivi.seesaa.net/article/18412361.html
カニでもわかる簿記と決算書の読み方A【損益計算書って何さ】
http://jovivi.seesaa.net/article/18426637.html
貸借対照表というのは、今の持ち物はこんな感じで、このくらいの借金があります、という報告書。この貸借対照表の考え方ってのは物凄く役に立つので、細かいことはどうでもいいからイメージだけは是非覚えてください。絶対に役に立ちます。貸借対照表はこういう構成になっています。

BS1.jpg

左側が資産。今こんなものを持っていますっていう持ち物のことです。現金をいくら持ってて、土地をいくら持ってて・・・ってやつです。右側は負債と資本。負債(フサイ)ってのは借金のことです。借りてるお金。いつか返さないといけないお金です。右下の資本ってのは、持ち物全部の金額から借金の額を引いた、正味の自分のもの。株主の資本、つまり株主が突っ込んでいるお金と利益の残り分です。それでは、前回も使ったヴィヴィ子インターナショナルの貸借対照表を見てみましょう。

BS3.jpg

こんな感じ。左側には資産がのってます。流動資産と固定資産の違いは、すぐに換金できるのが流動資産(リュウドウシサン)、すぐに換金できないものが固定資産(コテイシサン)です。現金とかそういうものでいくらくらいあるのか、株とか債権なんかをいくら持ってるのか、ツケで買ってった人のツケ分というのは受取手形(ウケトリテガタ)とか売掛債権(ウリカケサイケン)とかってものなんですが、そういう中国語みたいな漢字だらけの難しそうな言葉はおいといて、要はツケになっちゃってて、まだ代金をもらってないツケの金額としておきましょう。あとは貸してるお金の中でも割とすぐに返してもらう予定のお金とかね。固定資産は、ちょっとすぐには換金できないものです。ヴィヴィ子インターナショナルは現金が1,000万円あるのかフーン。全部で資産は7,000万円もあるのね・・・でもその半分以上が土地とか建物とか車・・・なるほどね。で、右を見ます。右上には借金がのってます。流動負債(リュウドウフサイ)はすぐに返さないといけないお金、すぐに払わないといけないやつです。固定負債(コテイフサイ)はしばらく払わなくてもいいお金。流動負債と固定負債を合計すると6,700万円・・・資産が7,000万円だから、借金を差し引くと・・・300万円???あたしの出した資本金って300万円分の価値しかないの???ヴィヴィ子は驚きです。最初1,000万円出したのに・・・たしかに最初のうち赤字でてたけど・・・しかも今期の利益が100万円あがってるから・・・え?今期200万円以上の赤字だったら資産より負債のほうが大きくなっちゃってたってこと???ヤバッ!<これを債務超過(サイムチョウカ)といいます。借金のほうが資産より大きくなっちゃってる状態>今期ちゃんと利益出せてよかったー。

左側に資産をのせて、右上に負債を書くと、右下にスペースができます。普通の会社は借金よりも資産のほうが大きいわけですから。ここが株主のものであり、そのスペースに資本金を埋めてみて、まだ余るスペースが今期に稼いだ利益ってことなります。持ってるものから借金を引いた部分が株主のもの。そういうイメージをまず身につけてください。資産-負債=資本です。

前回、ヴィヴィ子インターナショナルの損益計算書を見たときに、支払利息の金額がでか過ぎって言いましたが、たしかに貸借対照表を見ると借金多いです。ほとんど借金で成り立ってるということがよくわかります。たくさんのビルや工場などの資産を持ってて、現金もけっこうあるけど、ほぼ全部借りたお金。さらに、前回の損益計算書では今年は300万円の利息を支払ったという風になってました。よかったら見直してみてください。
http://jovivi.seesaa.net/article/18426637.html

実際には今年のうちに借金の増減があったかもしれないので、正確ではないのですが、ヴィヴィ子の借金6,700万円のうち、ツケで仕入れてる分とか、まだ払ってない光熱費とか預かってるお金ってのは、別に利子を払わなくちゃいけないものではありません。そうすると利子のかかる借金は900+500+4,000=5,400万円てことになります。5,400万円の借金で300万円の金利を支払ってるわけですから・・・・300÷5,400=5.56% だいたい5.56%くらいの金利でお金を借りてることになります。この低金利のご時世に結構高い金利のとこからお金借りてるんですね・・・ひょっとしたら昔、金利の高い時に借りた借金の残りかもしれません。なーんてことがわかります。あとは前期のものと比べると、あ!土地と建物が増えてる!なんてことに気付いたりね。

あと、大事なことは貸借対照表の上には、「2005年12月31日時点」って書いてあることです。前回見た損益計算書の上には「期間(2005年1月1日〜2005年12月31日)」って書いてありました。これは何を意味するかって、貸借対照表は期末、その年の一番最後の日の会社の持ち物や借金の状態をパシャッとカメラで撮った写真のようなものであり、損益計算書はその1年間のすべての売上やすべての給料を全部足した、ずーっと撮ってたビデオのようなものだってことです。

せっかくなので、前回も使ったジョン太郎ダイニングの貸借対照表と比べてみましょう。

BS4.jpg

ジョン太郎のほうは、資産の規模で見ますとヴィヴィ子の7,000に比べて4,000と小さいですが、借金の比率が少なく<これを自己資本比率(ジコシホンヒリツ)が高いと言います。右下の部分の比率が高いことです。>、だいぶいい感じです。利子を払わないといけない借金はないみたいですね。そう言えば前回見たジョン太郎の損益計算書も支払利息のとこが0になってました。でも、手元の現金がちょっと少ないのが気になりますね。株で大損したせいか、株とか債券が含まれる流動資産の比率がちょっと少ないです。何と比べて少ないのか。流動資産1,000に対して、流動負債が1,300、今一斉にこのお金を支払って!と言われたら手元にあるすぐに換金できるものを全部処分しても1,000にしかならず、支払わないといけない流動負債の300万円分が足りなくなっちゃう感じです。これを流動比率(リュウドウヒリツ)って言うんですが、流動資産÷流動負債で計算します。1,000÷1,300で77%です。一般的には流動比率は200%以上が理想って言われてまして、100%を切ると危ない状態と言われてます。ジョン太郎大丈夫か!なーんてことがわかるわけです。銀行の融資の際の判断や格付けなどもこういったものをたくさん調べて、その会社の財務状態や経営効率なんかを調べるんです。

みなさん、貸借対照表はだいたいわかりましたか?細かいことは覚えなくてOK。持ってるものが左側。右上は借金で右下が資本金と儲け分、つまり株主のもの。まずこれを覚えるのが大事です。で、会社がなんかをした時に、この表の中でどういうことが起こるかをイメージできると、物凄く便利です。例えば、会社が借金をした時、どんな風になるかイメージできますか?

会社が借金をするとこんな風になります。

BS5.jpg

借金した現金が入ってくるのでまず左側に現金が増えます。そしてそれに見合った借金が右側にも増える。資産の規模自体は大きくなりますね。資産の規模が大きくなって、自己資本じゃない部分が増えるので、自己資本比率は下がります。黄色の部分が占める割合は借金をしたあと半分以下になっちゃってますよね。次にその現金で車を買ったらどうなるかイメージできますか?カンタンですね。借金返済したわけではないので、右側はそのまま。左側の現金のところが車に変わるだけです。もし資産をちゃんと流動資産と固定資産に分けた表なら、流動資産が減って固定資産が増えることになります。

次回はいよいよカニでもわかる簿記!の最終回、キャッシュフロー計算書です!キャッシュフロー!なんかインテリっぽいですね。覚えたらめちゃモテに!お楽しみに。


↓ランキングです。ポチッと押して投票お願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へランキング参加中!


FC2 Blog Rankingb_03.gif





記事投稿からだいぶ時間が経った今でも人気のこのコーナー「カニでもわかる簿記と決算書の読み方」略してカニ簿記が本になりました!



posted by ジョン太郎 at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック