2006年05月27日

カニでもわかる簿記と決算書の読み方A【損益計算書って何さ】

前回の記事
カニでもわかる簿記と決算書の読み方@【簿記って何さ/なんで決算書なんか作るのさ】
http://jovivi.seesaa.net/article/18412361.html
カニでも分かる簿記と決算書の読み方@の続きです。@読んでからじゃないとわかんないと思うので、まだの人は@を先に読んでください。
損益計算書は、うちの商売はこの1年こんな感じでした、という報告書。輸入服を売っているヴィヴィ子インターナショナル株式会社、この1年でいくら洋服を売ったのか、いくら分洋服を仕入れたのか、従業員にいくら給料を払ったのか、お店の家賃でいくら払ったのか、余ってるお金で定期預金をして受け取った利息は?借りてるお金に支払った金利は?で、結局今年いくら儲かったの?これらをまとめたのが損益計算書。

まず、一番おおもとの数字、売上高を書きます。これはとりあえず今年いくら分売れたのかって数字で、そっから、服の仕入れのための費用とか、従業員の給料とかを順番に引いていって、最後に結局正味いくら儲かったのか、利益はいくらなんだってのを出します。こうすると何で損してるのかもすぐわかります。給料が高すぎなのか、金利の支払いが多すぎとかね。こんな感じ。

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ヴィヴィ子インターナショナル株式会社の2005年の損益計算書です。2005年の1年間で、ヴィヴィ子インターナショナルは1,500万円分の洋服を売りました。そして、400万円分の服の仕入れをしました。400万円で仕入れて1,500万円で売ってる・・・ボッタクリですな。まずは一番おおもとになる数字、売上げを最初に書いて、そっから費用を引いていって最後に利益を計算します。いくら分の服を仕入れていくら分の服を売ったか、これが粗利(アラリ)、1,500-400で1,100万円の粗利です。ボロい商売です。次にバイト君にいくら払ったのか、お店の家賃でいくら払ったのか、広告にいくらお金使ったのか、を書いて、それらを粗利益から引きますと、1,100-200-100-400=400万円、これを本業の商売自体の利益、営業利益(エイギョウリエキ)と言います。商売と商売以外をちゃんと区別したいので、ここで一旦、仕入れて売って、給料払って、家賃払って、広告して、っていうあたりまでの、営業自体で、商売そのものはどうだったのかってのを計算しとくわけです。

そのあと、余ったお金を貯金してた分で金利はいくら入ったのか、借りてるお金にいくら金利を支払ったのかを書きます。入ってきたお金は営業利益に足してあげます。支払ったものではなくてもらったもの、儲かったものですから。で、支払った金利を引きます。営業利益400+50-300=150、これを経常利益(ケイジョウリエキ)といいます。商売に必要な借金のコスト、金利の部分も含めると儲かってるのかどうか、って数字です。こっから本業以外の話を盛り込んでいきます。まず、ちょっと本業以外に株をやってみたようで、50万円儲かったらしいです。儲けだから足してあげる。使わなくなった土地を売ったところ、500万円で売れると思ってたものが450万円でしか売れなかったようで、50万円の損。これを引いてあげます。それぞれ商売以外の儲けと損を「特別利益(トクベツリエキ)」「特別損失(トクベツソンシツ)」と言います。経常利益の150+50-50=150万円、株の儲けがチャラになっちゃったのね。本業の商売以外の儲けと損失まで含めて計算したところで、税金を支払う前の利益、税引前利益(ゼイビキマエリエキ)が計算できました。あとは税金払って、この1年の純利益が出ました。

もう一度、一番上の売上高から下のほうへザザザッと見ると、どうすか?ボッタクリの服売ってる割にあんまり儲かってない感じがしませんか?バイト君にももうちょと払ってあげてもいいような気がするし・・・広告費が高すぎなんじゃないでしょうか・・・あと支払利息!バイト君の給料より借金の金利が高いじゃん!借金多すぎなんじゃないの!?借金いくらあるんだよ!借金がいくらあるかは次回ご説明する貸借対照表を見ればわかるわけです・・・フフフ。フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ。なんかちょっと分かってきたような気がしません?

でね、となりでレストランをやってる株式会社ジョン太郎ダイニングの損益計算書を入手しました!並べて比べてみましょう。どうっすか。

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売上はヴィヴィ子インターナショナルより全然多いですね。2,000万円も売ってます。レストランの売上が2,000万円で材料費が300万円ですか・・・ずいぶん安い材料使ってるんだな・・・あ、でもヴィヴィ子のとこと違って、コックさんをちゃんと雇わないといけないからコックさんの給料が高い分、材料費いっぱい使ってると商売になんないのね。たしかに人件費高い!家賃も高い・・・レストランって場所とるものねぇ・・・広告はケチッてるのか。支払い利息ないじゃん!借金してないの!?売上高はヴィヴィ子1,500万円、ジョン太郎2,000万円でジョン太郎の会社のほうが3割くらい多いだけなのに、経常利益を比べると150万円対750万円で5倍も違います!商売の効率がジョン太郎商事のほうがずっとよくって、ちょっと売上が増えるだけでも利益はヴィヴィ子商事に比べてずっとずっと多くなることがわかります。でも、特別損失多すぎ!本業でせっかく儲けてるのに、株で大損してるんでしょうか・・・結局税金支払う前の利益額は同じ・・・待てよ・・・売上高はジョン太郎のほうが多くて利益の額が一緒ってことは・・・今年1年はヴィヴィ子の商売のほうが効率よかったってことか!

っていうようなことがわかるわけです。ね、便利でしょ?損益計算書ってのはとても大事なものなんです。これが読めるだけでいろんなことがわかるようになりますし、自分の仕事でも、これが頭に思い描けるようになると仕事の考え方がガラッと変わります。慣れると何でもこの順番で考えることができるようになります。損益計算書、わかりましたか?難しい言葉とかを覚えるんじゃなくって、まず、なんぼ入ってきたのか、そっから費用をドンドコ引いてって、最終的に結局いくら儲かったんだってのを一番下に書くってことが分かればOKです。損益計算書ってのはそういうもんです。フーンってなりましたか?フーンでOKなんですよ。次回は貸借対照表!


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記事投稿からだいぶ時間が経った今でも人気のこのコーナー「カニでもわかる簿記と決算書の読み方」略してカニ簿記が本になりました!



posted by ジョン太郎 at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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