2011年02月04日

【追記】前回記事「不動産価格は上がるのか」内の表記について

前回書いた記事「不動産価格は上がるのか」 (http://jovivi.seesaa.net/?1296775866)内の表記について、追記をさせていただきます。

DSGIさんより、以下のようなご指摘のコメントをいただきました。
「REITの価格は株価とは言わないのでは?管理人さんらしくない初歩的なミスです。素人に分かりやすい表現を心掛けたのかもしれませんが、むしろ馬鹿にしてるようにも感じます。いつものように正確な表現をしてください。」
「たびたびすみません。ついでにいうとPBRという表現も誤りです。NAV倍率という表現を使った方が誤認を与えないと思いますよ。」
http://jovivi.seesaa.net/article/183174129.html#comment



というわけで本件について追記させていただきます。

まず、DSGIさんのように、このような表記をされている記事を読んで、馬鹿にしている・馬鹿にされているとお感じになった方がいらっしゃれば、お詫び申し上げます。馬鹿にしているつもりは全くありません。馬鹿にする意図でこのような表記をしているわけではなく、後述しますが、このブログはそういうブログだとご承知おきください。

記事本文中の当該語句の訂正は「株価」を「REIT価格」に訂正し、「PBR」やその他のREIT用語でない語句については訂正を行っておりません。追記記事がある旨を加え、こちらに追記記事を書かせていただくことにしました。


さて、まずは「株価」という表記についてですが、「株価」を「REIT価格」に訂正させていただきした。

そのうえで、ですが、「投資口価格」と呼ばれている市場でのREITの取引価格、を示す言葉は「投資信託及び投資法人に関する法律(投信法)」にはありません。東証も「投資口価格」「株価」「市場価格」といった言葉を併用しています。投信協会も「価格」「投資口価格」といった言葉を併用しています。また、私を含めて金融業界の人間でも普通にREITの話のときに「株価」という言葉を使います。「NAV(注)の話ではなく、取引所で売買されてる値段のこと」と分かれば十分だからです。そのほうがイメージがしやすいですし、それらの言葉を使って他のことを説明するときに話が早いからです。むしろ、わざわざ投資口価格と言ってる市場関係者をあんまり見ません。「投資口価格」という表現が1口当たりのNAVを指すような印象を与えるからかもしれませんが。

(注)NAV:Net Asset Valueの略で、資産から負債を差し引いた純資産のこと。

私は個人的には市場で売買されている価格を表すには「REIT価格」とか「取引価格」とか「売買価格」とかと言ったほうがいいんじゃないかなと思っています。実際、「REIT価格」「売買価格」という表現はよく見ます。でも、「売買価格」や「取引価格」は「中身の不動産の売買価格の話?」とか思う人がいそうで、これはこれでややこしくなるかもしれませんが。「株価」という表現を使った人を「株じゃないんだから」と突っ込むのはインターネットの掲示板の世界では一般的なのかもしれませんが、実社会ではあまり一般的ではないと思います。今回は、当たり前だけどREITは株じゃないし、株価よりはREIT価格のほうがマシかなぁと思ったので、REIT価格という表現に訂正させていただきましたが、正直、株価のままでもいっか、株になぞらえて考えてほしかったしな、とも思って悩みました。

ちなみにNAVという言葉も明確な定義はありません。概念としては資産から負債を差し引いた純資産ですが、減価償却分を引いたり引かなかったり、決算時点ではこんな価格だったけど今はこのくらいまで上がってるはずだから今の価格で出せば、みたいな数字で示されていたりもする数字です。また、REIT全体の純資産を表す意味でも、一口当たり純資産を表す意味でも使われていたりします。



NAV倍率についても同様です。法律等で明確な定義のされている言葉ではありません。株の世界でよく使われるPBRと言ったほうが伝わりやすいので、PBRと言われる場面のほうが多いんではないかなというのが私の印象です。PBRもNAV倍率も、その対象が株であれREITであれ「取引所で売買されている価格」を「一株/一口当たりの純資産」で割った数字であることに変わりはありません。

ついでに言うと前回の記事中の「増資」「配当利回り」なんてのもREIT用語ではないと思います。投資口の追加発行、分配利回り、とでも言うべきなのでしょう。REITの場合は配当ではなく分配と言いますし。ただ、普通の証券投資信託の分配利回りと一緒にしてほしくないなぁという思いも頭をよぎります。



でも、こういったことは、前回の記事で私がお話ししたかったことを皆さんに伝えるには、どうでもいいことだと私は思っています。



DSGIさんには私らしくない、とおっしゃって頂きましたが、私は私らしいと思いますし、これこそが私だと思います。100人の方に読んでいただいて「NAV倍率」と表記すると一人しかピンと来ない、「PBR」と言えば20人くらいの人がピンと来る、「あーそういうことか」と思う、と考えたら私は迷わず「PBR」と表記します。「株価」も「増資」も「配当利回り」も同様です。「増資」であれば読み流していけたものが「投資口の追加発行」と書かれているとそこでつかえてしまう、これではこのブログの意味がありません。「増資」と「投資口の追加発行」をわざわざ区別して書き、より多くの人がその箇所で立ち止まったり、つっかえてしまうようにすることに私はさほどの価値を見出せません。



私はブログを書く際に、何度も読み返して構成を練り直したり、誤字脱字がないか何度もチェックしたりすると、記事投稿に時間がかかってせっかくのブログの良さが活かせないと思っていますし、何より面倒くさくなって私がブログ更新をやめてしまう、と思っていますので、これからも書いたらそのままアップするつもりです。その際の誤字・脱字やミスなどをご指摘いただいた場合には速やかに訂正します。しかし、今回ご指摘いただいたものはそういった類のものとは少し異なると思います。このブログはNAV倍率をPBRと表記するブログであるためです。ですから、訂正にも結構悩みました。



世の中には、重箱の隅の話をこねまわしていて体系的な理解の助けにならないものや、専門用語や正確と言われている言葉づかい・定義を使用するために文意が理解できないものが多く、あります。他方で読みやすいもの、平易な言葉づかいで書かれているものには、そもそも書かれている内容が間違っていたり、単に知らない人が思い込みで書いただけ、というものが多く見られます。

私は分かりやすくてなおかつちゃんとしたもの、を書きたいと思っています。
決算書の本の書き方でもそうですが、専門用語を覚えたり、細かな枝葉のことを理解するよりも、体系的な理解・構造やメカニズムの理解・大枠や大筋をつかむこと・実態に近いイメージを描けるようになること、を重視する人間です。ですからこのブログでも、読みやすく、平易な普段使いの言葉で書かれているけど、内容としてはちゃんとしていているブログ、になることを目指しています。「ジョン太郎」なんてふざけた名前だし、肩書もキャリアも公開してないし、こんな文章で書いてるけど、内容はそこらへんの偉そうな肩書がついた人が書いたものよりずっとちゃんとしてるブログ、肩書や資格やキャリアは立派だけど金融市場で戦った経験はあんまりない人が書いてる机上の空論なんかよりずっと役に立つブログ、そういうブログでありたいと思っています。


以上、このブログをお読みいただいている皆さんにご承知おきいただきたく、追記させていただきました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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posted by ジョン太郎 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わかりやすいブログいつもありがとうございます!
いつも、より多くの人が理解できる表現でありがたいです
Posted by トミー at 2011年02月09日 00:01
トミーさんへ
こんにちは!コメントありがとうございます!

そう言って頂けると本当にうれしいです!
励みになります!

これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2011年02月09日 22:49
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