2006年05月15日

インドとか中国への投資、新興国投資、エマージング債

今日はこの部分、後書きで書いてるんですが、本文の話がズレまくって反省しながら書いてます。暖かいまなざしと穏やかな心を持ってご覧ください。大丈夫です。話の脱線は多いですが、いつもの通りタメになる話だと思います(照)
前回(http://jovivi.seesaa.net/article/17768351.html)インド株と中国株についてお話ししましたが、投資先を選ぶときって、地域と資産で表すと大きく分けられます。そのへんの話はここ(http://jovivi.seesaa.net/article/12008775.html)でお話ししました。日本の株・日本の債券・アメリカの株・アメリカの債券・ヨーロッパの株・ヨーロッパの債券、あたりが代表的な資産です。じゃあ、インドの債券や中国の債券ってのはどうなんでしょう?みなさんエマージング・ボンドとかエマージング債とか新興国債って言葉は聞いたことありますか?毎月分配ファンドを買ってる方、あなたの毎月分配ファンドにこの辺の債券が結構入っていたりしませんか?利回り高いですからね。そこらへんの債券は。毎月たくさんの分配金を出したいファンドとしては組み入れたくなるところです。なんでそこらへんの債券は利回りが高いんでしょうね。格付けってみなさんご存知ですか?

S&P社(Standard&Poor’s)の格付けでは日本はAA−、中国はA−、インドはBB+です。今度友達に話してみようって方、読み方間違えるとはずかしいからちゃんと一度発音しておいて、噛まないようにしましょう!AA−はダブルエーマイナスって読みます、A−はシングルエーマイナス、じゃあBBB+は?トリプルビープラスです。そのBBBとかAAとかの意味がわかんないんだって!AとAAってどっちがいいの?ご安心を!既に昔説明記事を書いてます。ここ読んでみてください。http://jovivi.seesaa.net/article/12335922.html 読んだら気になる女性に酒を振る舞いつつ、「ホラ、日本の格付けってダブエーマイナスで、トリプルエーのシンガポールより下で、イタリアとかポルトガルと同じレヴェルだからさー、クレジットはやや低いわけよー。オレの格付けは(以下自粛)」とか浮かれたことを言ってみてください。となりの人に ( ゚,_・・゚) プッ とか言われるかもしれないけど・・・格付け下がったりして・・・

話が大きくズレましたね。エマージング債とかエマージングボンドってのは(ボンドは債券の意味です)、エマージング市場の債券って意味で、エマージング市場ってのは、成長段階の初期とか中期とかに位置する先進国以外の国や地域のことです。一般的には、東南アジア諸国や、中南米、東欧やロシア、インド、中国、あたりのことを指します。アフリカとか中東とか西アジアや北アジアは債券の発行自体が少ないですしね。発展途上のため高い運用成績を期待できる一方で、政権交代や法制度の改正、インフレ、通過暴落、債券のデフォルト、などのリスクがあります。債券のデフォルトってサラッと言いましたが、覚えておいたほうがいいです。デフォルトは、日本語だと「債務不履行」と言います。パソコンでよく使うような、「デフォルトで半角英数字になってます」「デフォルトではAが選択されています」とか、それをパクってサラリーマン社会でよく使う「あいつデフォルトで間違ってるから」とか「あたしデフォルトでドジだから」とか「オレ、デフォルトでヴァカなのですいません」とか「あの人デフォルトでオイリーだから」みたいな「初期設定の段階から」「もともと」の意味ではありません。ご注意を。またズレた。デフォルトってのは債務の不履行です。債券ってのは借金の証書です。株と債券の違いがわかんない方はこちら。(http://jovivi.seesaa.net/article/12389773.html) 

借金ですから、ちゃんと金利を払って、返済日には借りたお金を返さないといけません。その金利の支払いが遅れたり、借金返せなくなっちゃうことを債務不履行って言います。つまり、債券のデフォルトってのは借金を返せなくなったり、予定通り金利を払えなかったり、ってなっちゃうことです。ですから、サラリーマンが「オレ、こないだの給料日前の飲み会、デフォルトでデフォルトだったから」とか言うのは(言わないか・・・)、ある意味正しい表現なのかもしれません・・・よくわかりませんが。またズレた。とにかく、そういうデフォルトの可能性の高い債券は格付けが低くなります。近年だと2001年の12月にアルゼンチンの国債がデフォルトをしました。ちなみに2005年11月時点での格付けはS&PでCCでした。12月の格付けはSD、実質デフォルト、って格付けになりました。アメリカの同時多発テロの後でしたからね、そりゃ大変でしたよ。・・・まぁいいです。でも、六本木あたりで飲んでるオネーサンが「2001年にアルゼンチンがデフォッた時・・・」とか言ってると少なくとも5年以上社会人経験のある金融屋さんなんだなってバレたりします。それもいいとして。今日はどうしてこうも話がズレるんでしょう・・・

格付けがAAAのアメリカの国債の利回りが5%、格付けがBB+のインドの国債の利回りが2%だったら、みなさんどちらの債券を買いますか?もっとイメージしやすくするなら、どっちの国にお金を貸しますか?アメリカですよね。デフォルトの可能性が低くて、しかも借金の金利もいっぱいもらえるのなら、そっちに貸すに決まってます。だから格付けの低い債券は、格付けの高い債券よりも高い金利を払うことを約束して発行されます。この上乗せ分を、「スプレッド」とか「リスクプレミアム」とか言います。リスクある分、金利上乗せして借金させてくれる人を募るわけです。上乗せの幅は格付けが低いほど大きくなります。これもなんとなくわかりますよね。下のグラフを見てみてください。これなんだかわかりますか?(゚ロ゚ )ワカンネーヨ!そりゃそうですね。



これは何かっていうと、1998年から2005年までの、エマージング債券のリスクプレミアムの動きです。アメリカの国債に何%くらいの上乗せをしているのか、ってやつですね。見ていただくと分かるとおり、昔はアメリカの国債に12%も上乗せして発行されていたものがどんどんリスクプレミアムが少なくなって、4%くらいの上乗せしかされなくなってます。そして、このグラフよりあとの2005年の春ごろからリスクプレミアムは更に減り、2006年4月18日時点でのスプレッドはなんと1.99%です。AAAのアメリカの国債と2%も違わない利回りでエマージング諸国の債券が買われている、つまり、そのくらいの利回りで貸してあげる人が増えてるってことです。実はここに、日本の毎月分配型ファンドが一役買っていたりします。債券ってのは発行された時点で金利が決まっており、毎年いくらの金利を払うかってのは変わりません。たとえば1万円の債券で利回り5%、つまり毎年500円の金利を払うよって債券が発行されたとします。この債券を12,500円で買うよって人がいると、この人は500円の金利を12,500円の投資に対して受け取るので500÷12500で4% の利回りになります。ここに日本で高利回りをうたって大量のお金を集めた「ヴィヴィ子・エマージング・ボンド・ファンド」のお金がやってきます。お金は有り余ってますから、エマージング債を買いまくります。その債券も13,000円で買う!と言ったら、じゃあ14,000円で買う!って人が現れたのでファンドマネージャーのヴィヴィ子は15,000円!と言って買いました。ヴィヴィ子が買った時の利回りは500÷15,000でなんと3.33%まで下がってます・・・という具合に債券の利回りやスプレッドというのは低下していきます。つまり高値で買う人が現れると利回りが下がっていくわけです。

すんごい人気なんですよ。エマージング債って。BRICsってのも流行ってます。BRICsってのはブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字をとったもので、ゴールドマンサックスの「BRICsと夢見る――2050年への道」っていうレポートで初めて使われた言葉です。BRICsの4カ国に投資するものはすんごい人気なんですよ。でもね、前回(http://jovivi.seesaa.net/article/17768351.html)もお話しした通り、リスクをちゃんとわかった上で、投資しないといけないと思いますし、リスクをとるからには、ハイリスク・ハイリターンの原則に従って、それなりのリターンが期待できないといけないと思うんですよ。ところが、エマージング諸国の債券投資では、そのハイリターンの源泉となるスプレッド、リスクプレミアム、信用スプレッド、とにかくそういうものが小さくなって、高格付国の債券と変わらないような値段まで上がってしまっていて、利回りが落ちちゃってます。そのへんを踏まえたうえで、の投資ならいいんですが、ただ単に、1,000万円の投資で、毎月5万円の分配金がもらえるファンドです!で投資しちゃうのって怖いなぁとちょっと心配になります。リスクってのは価値のあるものです。みんな、プロでもアマでも、法人でも個人でも、お金を払ってリスクをとりに行くんです。でも、その時にとるリスクってのをちゃんとわかったうえで、それに見合ったリターンを期待したいものです。

あとね、これは私個人の意見なんですが、どーーーーーしてもシックリこないことがあります。それは、新興国とか、エマージング諸国とか、BRICsの国々とか、そういった今後大きな成長が期待できる地域に投資するなら債券じゃなくって株じゃないの?って思うんです。だって、すんごい経済が成長していくなら、その過程でたぶんインフレが進行します。国を成長させていく時に大事なことは、インフレを抑えながら成長させていくことで、いっくら爆発的に成長してもハイパーインフレになっちゃってお金の価値がどんどん下がって高額紙幣が紙クズになっちゃったら何にもならないです。慎重にインフレの進行状況を見極めながら成長させていく必要があるわけです。で、インフレへの抵抗策ってのは基本的には金利の引き上げです。金利をあげて金融を引き締めて、インフレを抑えていく。ってことは、今後大きく成長していくんなら、金利は上がっていくんでしょうね。金利が上がると、債券の価値は下がります。(金利が上がると債券の価値は下がるってのはこちらhttp://jovivi.seesaa.net/article/12389773.html) BBの国の債券を米国債の利回り、仮に5%としときましょうか、プラス2%のリスクプレミアムを乗せて7%で買ったとして、その国が爆発的に成長していきなり格付けがAAAになって、そうすると手元にある債券はAAAの格付けなのに7%の利回り出ててすげえオイシイ!っていうシナリオに期待するってことなんでしょうか・・・どうも私には成長が期待できる国に投資するのに、株でなくて債券を買う感覚ってのがわかりません。サラリーマンが判断する機関投資家や法人や年金の投資なら、株のリスクってとりにくかったり、その人の評価の期間が半年とか1年とかだったりするから、債券投資ってのは必要で、その中でもちょっとでも高い利回りをってのはわかります。でも、個人の投資って結構長いこと投資できますし、半年とか1年で誰かに評価されてその時30%損しちゃってる状態だとクビになっちゃうってわけでもないはずですし、多くの人が長い時間をかけて投資をしてやることができるはずなので、やっぱ成長が期待できる国なら債券より株の方が順当じゃないかなって思うんです。成長が期待できるならインフレが予想される、インフレが予想されるなら金利が上がっていくことが予想される、金利が上がるなら債券価格は下がる、だったら成長の過程でその成長を反映して大きく上がっていくことが期待できる株の方が債券よりいいんジャマイカってのは単純すぎる考え方なんでしょうか・・・私にもわかりません。わかんないので、私は株を買っておきます。今日はここまで。


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posted by ジョン太郎 at 00:04| Comment(4) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
足跡有難うございます。
昨日早速訪れたのですがサーバーメンテのためHitできずでした。

先日はご来店誠に有難うございます。ジョン万太郎さんみたいな「切れる・出来る・伝える」方とお知り合いになれて光栄です。

これから毎日のように楽しみに読ましていただきます。取り敢えず最古Entryからじっくり読み更けていきます。

自分のもUpdateしていかなくては。
Posted by kid-z at 2006年05月15日 06:29
ジョン万太郎って…ぷぷぷ
おしい
Posted by ヴィヴィ子 at 2006年05月15日 12:17
kid-zさん、棒読みになってますけど大丈夫ですか?立派なサラリーマンはお世辞を言うときに棒読みになってはいけません。

しっかし、ジョン万太郎はおしいなぁ・・・
だいぶおしい・・・

私はジョン万太郎ほど英語ウマくないですよ。
それはジョン万次郎・・・ってヴィヴィ子はジョン万次郎知らないだろうなぁ・・・
Posted by ジョン太郎 at 2006年05月16日 00:08
完全にすっとぼけていましたぁ。

お恥ずかしくて顔を穴に突っ込んでいます。

僭越ながら当Blogより個別Entryの中にLinkを貼らせて頂いたので一応ご報告を。

不具合がありましたら直ぐに削除しますので。


棒読みを卒業できるよう心して望みたい所存です!!
Posted by kid-z at 2006年05月17日 10:50
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