2006年04月29日

為替相場の予想、株価の予想、市場の予想、将来の予想・・・

こんにちは。いよいよゴールデンウィークですね。ヴィヴィ子は1日からニューヨークだそうです。いいなぁ・・・私は東京でウダウダする予定です。暦通りの出勤だしね。ところで、先日のヴィヴィ子の記事(http://jovivi.seesaa.net/article/16765716.html)を受けて、為替についての解説をしました。http://jovivi.seesaa.net/article/16868320.html これね。そのときに、ゴールデンウィーク前の為替相場の予想を棒読みで116円くらいじゃないっすかねと無責任に言いましたね。( ゚ 3゚)ノハイ 見事にはずしましたー。昨日は113円後半くらいまで円高が進みました。すげえ円高だし・・・ ( ゚,_・・゚)ブッ  まぁこんなもんですよ。( ; ゚ё゚) ぇぇ  でも、これはすごーーーく大事なことを示唆しています。今日は物凄い大事な話をします。そのためにワザと外したわけじゃありません。私の予想なんてこんなもんです。金融業界で長いことやってきているこのワタシですら外すんだから・・・ってことを言いたいわけでもありません。そうでなくて、ここで声を大にして言いたいことはもっともっともーーーっと大切なことです。

決して自慢とかでなくって、私は昨年の夏からずっと中長期的には円高方向ってのを予想してました。あとの話のためにちょっとだけその話をします。くれぐれも予想が当たったとか、オレの予想通りだとか、そういう自慢話をするつもりはないですし、ちょっと難しい言葉も出ますが、フーン(@ ̄ー ̄)y-~~~~ ヘー  くらいで読み流しちゃってOKです。私のイメージとしては、アメリカの金利が0.25%ずつ5%〜5.5%くらいまで引き上げられて、月に1回くらいの引き上げペースで、4月〜7月ごろにアメリカと日本の金利差がピークになって、そのころに122円くらいまでの円安が進んで、そのころからアメリカの景気が少しずつ減速、日本のゼロ金利政策の解除と合わせて金利差が縮小し始める夏以降にどんどん円高が進んでいく・・・途中でもし中国が人民元の切り上げをすれば急な円高もあり得る・・・一方で、この機会にどうーーーーしても日本の企業の体力を回復させて、日本経済を一気に回復させたい日本の政府としては115円以上の円高は歓迎できないので、114円が見えてきたころから市場に介入して頑張って円安方向に持っていこうとする。(円高・円安ってイマイチわかんない方、なんで日本の政府が円安にしたいのかピンと来ない方はこちら。http://jovivi.seesaa.net/article/16868320.html
でも市場の流れはどんどん相場を円高方向に向かわせようとして、118円から122円くらいで行ったり来たりだった2005年の中盤とはうってかわって、112円から116円くらいの間で行ったり来たり・・・ひょっとすると110円割れも・・・なんていう世界をイメージしていました。一言で言えば、あったかくなるころから円高、ってのが私の予想です。これは概ね当たってると思います。でも、これは全然スゴイことではなくって、金融業界の多くの人が、かなりたくさんの人がそんな図をイメージしていましたという無難な予想です。

ところが、私が書込みをしたのが4月21日で、たぶん117円台でウロウロしてたころじゃないかと思います。昨日が4月28日で、私は1週間後の予想を116円前後と言いました。ところが、この1週間で一気に円高がすすみ、113円台へ・・・私の予想は大きく外れました。

何が言いたいかっていうと、こういう予想にお金を賭けるのは、結構バクチ的になっちゃいますよってことです。昨年からの私の中長期的な予想はあんまり外れてません。あったかくなる頃から円高ってのも当たってます。ただ、その正確な時期まで予測するのは非常に大変なんです。ましてや、1週間後のレンジ(どのくらいのレベルにあるかって範囲、114円から116円とかね)を予想するのではなく、価格まで予想するなんて、少なくとも私には無理です。そして、それに大事なお金を賭けるってのは非常に難しいことだと思います。短期的な予想よりも中長期的な見通しのほうが大事です。

昔、私の上司だった人がこんなセリフを言ってました。その頃はITバブルが弾けた後で、ちょっと前まで20,000円以上あった日経平均が15,000円くらいまで落ちてきてしまっていた時でした。彼はこう言っていました。「日本株?上がると思うよ。いつ上がるかはわかんないけど。」 名言です。私もまったくもってそう思います。今もそう思います。日経平均が8,000円を割っている時も、私は日本株を買い続けました。何故か。日本株は上がると思うから。いつかはわかんないけど。

投資ってのはこういった考えに沿って行われるべきものです。A社の株価が現在1000円、この株価が3000円になるのか10000円になるのかわからない、でも上がると思うし、いつ上がるのかもわからないけど、いつかは上がると思う、そこにお金を投じる、これが投資です。ある企業の株価が1ヵ月後にいくらになるか、それを予想して、1ヶ月間しか使えないお金をそのためにお金を投じる、これを投機と言います。さっき言ったように、短期的な予想に基づいて賞味期限のあるお金を投じるのは投機であり、投資というのは中長期的な予想に基づいて腰をすえてお金を投じるもの、だと私は考えています。

ちょっと下のグラフを見てください。みなさん、このあとこのグラフはどうなると思いますか?ムチャクチャな質問だということは重々承知です。このグラフがこの後上がると予想するとして、そこに投資をできますか?このグラフの期間の値動きをもとに、このグラフの期間と全く同じ期間、仮に1ヶ月としましょう。ここまでの1ヶ月間の値動きからこれからの1ヶ月間の動きを予想して、このグラフが値動きを表すものに投資できますか?


TPX1.jpg



ワカンネーヨ。シラネーヨ。結構です。そりゃそうです。だいたい何のグラフなのさ。おっしゃる通り。まぁ気にせずにもうちょっと見ていいきましょう。上のグラフは実は下のグラフの赤い線で囲んだ部分だけを取り出したものです。


TPX2.jpg



赤い枠とまったく同じ期間の未来を見て見ますと、アラマ。下がっちゃってますねー。こっから先の投資はいかがですか?上がるでしょうか?下がるでしょうか?



続いてこれを見てください。実は上のグラフは下のグラフの緑の線の部分を拡大したものです。



TPX3.jpg



おー。すごい上がってますね。このあとの投資はいかがですか?もう上がりすぎちゃってる?こっからの投資は厳しい?そろそろ下がりそう?さすがにもう限界?こっから一気に下がる兆しが見えてる?


続いてこちらを見てみてください。


TPX4.jpg


実はさっきのグラフはこのグラフの黄色の枠の部分を切り取ったものでした。おー。更に上がってますね。さすがにこの後はもう上がらない?さすがに上がりすぎでしょう?でも、このままの勢いでもっといくのかも・・・どうなるんでしょうね。

じゃあ最後にこれを見てください。実は上のグラフは下のグラフのピンクの線で囲まれた部分を拡大したものです。

TPX5.jpg


そして、このグラフは2002年10月から2006年4月までの日本株、TOPIXの実際の値動きのグラフです。短期的な予想でなくて、もっと大きな動きに期待して行うのが投資ですってことを言いたくてこんなまどろっこしいことをしてみました。でも、実際そうなんですよ。しかも、今さかんに交わされている議論だって、実は上のいくつかのグラフを見ながらの次の展開の予想と同じようなレベルのものなのかもしれませんよ。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんし、実際にたくさんの論拠はあるわけですし、私も結構テクニカルな指標も見ますし、今の市場全体もPERとかPBRとかから・・・って話も好きです。でも、このあと日経平均がどうなるかなんて誰もわかんないんですよ。1ヵ月後の株価の予想なんてとてもできたもんじゃないし、なんの目盛りも、グラフの表す数字も、何も示されていない、ただの折れ線グラフをもとに、「このあとはさすがに下げるんじゃないか?」「もう上がりすぎなんじゃないか?」「そろそろ上げてもいいだろ?」とそんなに大差ないんじゃないか・・・今地雷踏んだ感触がありました・・・言っちゃいけないこと言った?でもね、詳しい方がた、そりゃ私だって、RCIやMACDや移動平均からの乖離率見ますよ。売られすぎかもって思いますよ。でも、1企業の株価ならまだしも、たくさんの会社の株価で構成されるインデックスの予想なんて、限界あるじゃないですか。そんなものに私の大事なお金を賭けることなんてできないんですよ。私ができるのは、余裕のある資金で、5年とか10年くらいあれば、日経平均は20,000円くらいいくんじゃないの?今よりは上がるんじゃないの?ただ、いつ上がるかはわかんないけど・・・って見通しに基づいて腰をすえてお金を投資するくらいです。

私が日経平均8,000円以下の時、TOPIXが800ポイントを割っていたときに日本株に投資していたのは、日経平均が8,500円とかTOPIXが850ポイントになることに期待して投資していたわけではありません。日経平均が15,000円、20,000円、30,000円になっていく世界を予想して、そういう世界に期待して投資していました。だから今も日本株に投資しています。日経平均が17,000円の今、私は日経平均が18,000円に上がろうが、16,000円に下がろうが、日本株を買います。だって私は17,000円の日本株が1ヶ月後に18,000円になることに期待して投資するわけではないから。また、1ヶ月後に必要になるようなお金を投資しているわけではないですから。別に急いでないんです。5年とか10年とか、そのくらいの期間余裕で放っておくつもりで投資しています。30年という数字ですら違和感はありません。

以前に説明した通り、私たちの世代は年金にあんまり期待できなくって、大きな金額の資産を自分で築き上げる必要がある世代で、その金額すべてをサラリーで稼ぐことなんてとっても難しくって、しかも税金や社会保障費がウナギ昇りが上がって行って手取り率はどんどん下がって行って、しかも激しいインフレ率で自分の資産の価値、自分の今もっているお金の価値がどんどん減っていく未来が待ち受けていると私は予想してます。だから私は投資をしますし、自分が将来も日本に暮らして、円での支出をしていく以上、自分の生活基盤の日本のインフレに勝つために日本株に投資をしています。日経平均3万円とか4万円って数字もそんなに夢のような数字だとは思っていません。たぶん私が年金をもらうころまでにはそのくらいの世界が訪れていると思うし、そのころには物凄くインフレがすすんでいて、日本株がそこまでのリターンをあげていたって、どれだけの余裕が生まれているかはわからないと思います。意外と、日経平均が3万円になっても、けっこうギリギリインフレに勝てたかなって水準なのかもしれないです。

そのへんの話については、以前に書いたこのへんの記事を読んでみてください。
【運用は必要?】
http://jovivi.seesaa.net/article/11504874.html
【株と債券の違い(その2)】
http://jovivi.seesaa.net/article/12664637.html

短期的な予想を当てる、あるいはそれに自分の大切なお金を賭けるってのは大変なことです。でも、このブログで私やヴィヴィ子が話している投資ってのはそういうものではないんです。1時間後のA社の株価を予想するとか、デイトレードで目を血走らせてリバウンドを狙うとか、1週間だけ確保した資金で一気に勝負をかけるとかそういうものではなくって、1時間後、1週間後、1ヶ月後、なんて短い期間ではない、人生の長―い時間をかけた余裕のある投資をおすすめしたいです。円高の予想も1週間後に当たらなくっても、この3年間のどこかで113円くらいの円高になるんじゃないの?くらいの予想をすることは簡単ですし、そのくらいの期間遊ばせておけて、かつ、それでもダメなら更に3年待てばいいやくらいの資金だとだいぶ事情が変わってきますよね。

今後の日本株?どうなるかって?

上がるんじゃないの?

いつ上がるか知らんけど。


今日はここまで。




【追記】

◆そもそも長期投資とはって話とか、短期と長期の違いとか、投資と投機の違いはとか、利益確定や損切りをどう考えたらいいかとか、売り時や買い時の見極め方の話とか、その辺の話のリンクをまとめておきますので、よろしければどうぞ。

ご質問への回答<為替の話。株や為替の短期の動きと長期の動き。>
http://jovivi.seesaa.net/article/101217327.html
ご質問への回答<資源株と資源価格の話。短期と中長期の話。>
http://jovivi.seesaa.net/article/101708179.html
中国株と長期投資の効果とちょっとベトナムのこと
http://jovivi.seesaa.net/article/83403382.html
為替のこと
http://jovivi.seesaa.net/article/84316988.html
長期投資も見極めが肝心?日本株は長期で持ってもマイナス?【オススメ】
http://jovivi.seesaa.net/article/106494014.html
皆さんから頂いた質問とコメントに一気にお返事
http://jovivi.seesaa.net/article/106861695.html
いくつかお知らせとご報告と最近のアップデートと、あといつもお話ししてること
http://jovivi.seesaa.net/article/79436737.html
新年の挨拶と売り時・買い時の話 株や投信はいつ売ればいいの?
http://jovivi.seesaa.net/article/76115678.html
分散投資の効果、長期投資の効果
http://jovivi.seesaa.net/article/17902378.html
運用・投信でよくある疑問H〜いつ利益確定する?いつ売ればいいの?短期売買と中長期投資のどちら?
http://jovivi.seesaa.net/article/34026208.html
市場の上げ下げ、中長期投資、あとはインドと中国の話
http://jovivi.seesaa.net/article/54451767.html
運用・投信でよくある疑問B〜投信はダメなのか?<3>〜
http://jovivi.seesaa.net/article/31662362.html
チャールズ・エリスの言葉(2)
http://jovivi.seesaa.net/article/21683836.html
チャールズ・エリスの言葉(3)
http://jovivi.seesaa.net/article/22452954.html




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posted by ジョン太郎 at 15:06| Comment(0) | TrackBack(1) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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