2010年09月12日

私が先週目をとめたニュースをいくつかご紹介。

日本振興銀行のことは前回の記事で書きましたんで、それ以外の話でいくつか。

7日、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、欧州のストレステストで一部の銀行が国債の保有高を過少申告していたと報じました。ストレステストの詳しい話は以前書きましたが(http://jovivi.seesaa.net/article/157529740.html)、このうえ過少申告まであったら・・・って話です。まぁ、そもそもストレステストの結果自体「ちゃんとしたものが出てこなかった」という認識だったの私にとっては、まぁなんてことはないんですが・・・今の為替市場にインパクトを与えるのには充分過ぎでした。ユーロが一気に値を下げましたと。

その後アイルランドの銀行の再建計画の話もあって、欧州の金融機関に対する懸念がまたくすぶり出した感じの1週間でした。アイルランドのCDSは420bpsまで上昇し、ハンガリーの340bps、ルーマニアの320bps、ラトビアの305bpsよりも高い状態。

スペインも245bpsですから、そこらへんの新興国よりずっと高いです。ちなみにカザフスタンが89bps、韓国が84、ペルーが68、南アが81、エジプトが143、マレーシアが41、インドネシアが56、ブラジルが74、中国が44、タイが65、チリが27、ロシアが94、メキシコが92といったところです。

他の欧州諸国では、イタリアは180bps、ポルトガルは350bpss、アイスランドが380bps、ギリシャに至っては945bps。945bpsのCDSなんて実際に引き受ける人なんていないでしょうから、数字だけが突っ走ってる可能性がありますが・・・

これらの国が「先進国」です。アイルランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、アイスランド、ギリシャ・・・いまだに「先進国」なら安心、「新興国」だと怖い、と言う人がいますが、そんな基準で今の世の中を計れば大きく計り間違える可能性があります。昔は「先進国」「新興国」という括りでもよかったんですが、今では先進国の中にもどうしようもない国がいっぱいあります。一方で、先進国の中にもシンガポールやノルウェーみたいなところも含まれている。新興国は新興国で、新興国とひとくくりにしてみても、中国やインドのような高成長が期待されている国と東欧の国のような今後の成長シナリオが描きにくい国が一緒くたにされている状態です。

先進国は安心とか、新興国はみんな成長するとか、新興国は全部怖い、といった感覚をできるだけ早く捨てていかないと今後の投資はなかなかうまくいかないでしょうね。特に今回の金融危機後の世界はそれまでの世界とがらっと変わった世の中になります。新しい世界に合った、そして自分の考え方に合った、基準をそれぞれの投資家が模索していくべき時期なんだと思います。



次。ゴールドマン・サックス社が、新興国の(言ってるそばからw)株式市場の時価総額が今後20年間で現在の5倍以上の80兆ドルにまで拡大して先進国の時価総額になるという予想を発表しました。世界の株式市場に占める新興国の割合は現在の31%から2030年には55%にまで上昇するという内容です。先進国の過半数割れですな。

MSCIワールドとかの代表的な指数もそろそろ見直されるべき時期なんじゃないかなって思いますが。ちょっと古くなってきたかな感、今の時代にあってないかな感、が強くなってきた感じがします。結構代表的な指数でもシンガポールが新興国に含まれているなんていう指数もありますからね。こういうのも時代に合わせていかないと。今の時代とか情勢に合った新しい指数が必要な気がします。って自分で作るか・・・本業のほうでもオリジナルの指数を使うことが多くなってきてますし。



次。8日にアメリカの労働省が7月の求人件数を発表しました。7月の求人件数は前月比17万8000件増加の304万件。これだけを見ると、雇用情勢回復か?ととれなくもないんですが、一方で、7月の新規採用件数は423万人で前月比1万6000人の減少で、解雇・離職者が440万人。新規採用より解雇者のほうが多い状態。つまりはそういう状態。求人はあっても、ねぇ。ウォール街で1億円もらっていた人が田舎町のスーパーで働いたりってのは、なかなか、難しいでしょうし・・・



次。中国の8月の貿易黒字が発表されて、8月の貿易黒字は2百億3千万ドルで3ヶ月連続の200億ドル超え。輸出は前年同月比で+34.4%、輸入は前年同月比で+35.2%。中国の今の勢いを感じさせる数字です。



最大の貿易黒字相手国はもちろんアメリカ。267億ドルの輸出に対し、輸入は86億ドルで、180億ドルの黒字。1ヶ月で180億ドルの黒字ですからねぇ。4月の119億ドルの黒字から着実に伸びてきてます。人民元の切り上げのプレッシャーは強まりそうですが、したたかな中国がこれをどうやってかわしていくのか、どうさばいていくのか、注目です。

以前にも申し上げましたが、中国元はドルにペッグしていて、ドルに対して切り上がっていないのが問題視されているんですが、ユーロの対ドルレートが切り下がっていることで、人民元はユーロに対しては切り上がっていますし、他の通貨もドルに対して切り下がっているものは人民元から見れば切り上がっている、という点は注意が必要です。



最後にこれは一部報道で伝えられたんですが、一人っ子政策をとってきた中国が第2子出産を一部認めるプログラムを試験的に開始するって話。事実なら結構凄いことです。



以上、私が先週目をとめたニュースでした。


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posted by ジョン太郎 at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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