2010年07月03日

ハイイールド債の話と人民元切り上げの話

今日はそこらへんの話。

ハイイールド債ファンドが資金を集めてます。
中には運用上限に達して、募集停止にするファンドも。

中身のリスクを分かって買ってる人は・・・まぁ、ごく少数派でしょう。
中身の利回りよりも、分配金を利回りで割った無意味な利回りでファンドを選ぶ人がほとんどですしね・・・
中身の、投資している資産の利回りよりも、自分が毎月解約する金額を基準価額で割ったパフォーマンスとは何の関係もない数字で比較してファンドを選ぶと。

もちろん、そうじゃない人もいますけどね。
私はそんなマネ絶対にしませんし。
親がそんなことしてたら全力投球で止めます。
タックルしてでも止めます。

でも、多くの人が、大部分の人がそうしているというのが現状です。
これは前回の記事でご紹介したフィデリティのレポートの中でもハッキリとした傾向として出ています。



S&Pが3月に発表したレポートでは、2009年の世界の企業のデフォルト率はS&Pが統計を開始して以来最悪の数字となりました。それをS&Pはこのようなレポートの書き出しで描写しています。

(以下引用)
2009年には、世界の企業のデフォルトと格付け遷移に関してさまざまな記録が塗り替えられた。世界の格付け先企業のデフォルト件数は264件と1981年のデータ集計開始以来最多となった。デフォルト債務額は6,277億米ドル相当と、金額ベースでも集計開始以来最高であった。(中略)
「BB格以下」(ハイイールド債のこと)の企業のデフォルト率は全地域で前年から上昇し、米国が10.93%、欧州が7.50%、新興国が5.90%、アジア太平洋諸国が7.50%、その他の先進国が9.35%であった(2009年12月末)。
(以上引用)

2009年のデフォルト件数は264件で、それまでの5年
56(04年)
39(05年)
29(06年)
24(07年)
126(08年)
264(09年)
と比べても明らかに多く、そのうちBB以下、ハイイールド債の件数は2009年が223件、それまでの5年は
39(04年)
30(05年)
25(06年)
21(07年)
88(08年)
223(09年)
です。

BB格以下、ハイイールド債のデフォルト率は
2.02%(04年)
1.42%(05年)
1.11%(06年)
0.88%(07年)
3.48%(08年)
9.23%(08年)
このように推移してきています。



去年の11月にも、この記事
http://jovivi.seesaa.net/article/132324333.html
の中で、ハイイールド債のデフォルト率が上がっていることはお話ししました。

まぁ、それで実際の投資判断をするのは各自ご自分の判断に従って、が大原則なので、一応お報せしておきますが別にそれでハイイールド債に投資するかどうかは皆さんがご自身の判断に基いてお好きなようになさったら良い話で、ハイイールド債に投資するのが良い悪い、という話をするつもりはありません。中身を分かって、こういうリスクを分かった上で投資しているなら全然いいと思います。でも、知らない人が多いだろうなぁと思って一応こういうこともお報せしときますよってだけです。



あと、人民元の話もちょっとだけ。
人民元は切り上げになってません。もうちょっと弾力性を持たせると言っただけです。発表直後は各メディアが大きく取り上げ、中国政府の狙い通り、切り上げだ切り上げだとお祭り騒ぎになりました。

そんなに簡単にいく相手ではないですよと。オバマ大統領も苛立ちを示し、先週も何回か人民元に圧力をかけている、これからもかけている、というスピーチをしてますが、中国のしたたかさの前ではむなしく聞こえます。

ドルに固定されていた人民元は、ユーロが対ドルでこの2年で25%くらい下落しているわけですから、対ユーロでは25%切りあがっているわけでこっから対ドルで一気に切り上げ、なんてことになったら対ユーロでの切り上げは更に大きな幅になります。これではヨーロッパ向けの輸出を捨てるようなもんで、そんなことを中国がアッサリやるわけがないです。もちろん、アメリカもドル安によって輸出を伸ばして成長軌道に戻していきたいわけですが・・・

対円では、ドルは86.97円、ユーロは107.32円をつけました。
まだまだ、構造的には何も変わっておりませぬ。



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posted by ジョン太郎 at 15:10| Comment(2) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハイイールド債もエマージング債も所有しています。ジョン太郎さんのアドバイスでどうしようかと迷っています。なんに投資したらよいかわからないときは? 貴方のお母さんに何を薦めますか
Posted by チュンユリ at 2010年07月04日 11:38
チュンユリさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

なんに投資したらよいかわからないときは、投資しなければいいと思います。分からないのに、大切なお金を投資するなんておかしいです。

ましてやハイイールド債券って。
分からないのにハイイールド債を買ってしまう、という事態が発生するのがこの国の投資社会の嘆かわしいところです。

分からなければ投資しないことです。投資をする時には、最低限の「勉強する」「調べる」「考える」が必要だと思います。そうでなくてはとてもじゃないですが自分の大切なお金を投じることなんてできないのではないでしょうか。

投資対象の性格もリスクも分からないのに、売れてるからとか、お隣さんも買ってるからとか、分配金が高いから、なんて理由で投資先を選ぶなんておかしいです。自分の投資に対する考え方に合った投資対象と運用手法を選ぶべきです。



何を買えばいいのか。
ご自身のお考えに合ったものを買えばよろしいかと思います。

以前から申し上げているように、私は何を買えばいいかをアドバイスしたり、これを買うといいですよなんてことを言ったり、特定の銘柄を推奨したり、勧誘に該当するようなことは、決してしません。そういったご質問をいただいてもお答えできませんのでご了承ください。
Posted by ジョン太郎 at 2010年07月10日 14:43
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