2010年04月25日

今週はやっぱりギリシャでしょう。

ギリシャ問題でユーロ圏に再び強い緊張が走りました。って地震みたい・・・
まぁ確かに地震と似たところは多いか・・・

木曜日にはギリシャの2年国債利回りが前日比+265bpsの10.8%にまで上がりました。それだけ債券価格が下落したってことです。10年国債利回りも前日比+84bpsで9.01%。ドイツ10年国債利回り3.06%との差はなんと595bpsにまで拡大しました。

きっかけはフィッチがギリシャの格付けをA2からA3に1段階引き下げ、さらに見通しを「ネガティブ」にしました。
格付けの見通しについてはこちら
http://jovivi.seesaa.net/article/135400010.html
で解説したとおり、ネガティブだと今後更なる格下げの可能性があるという意味になります。

さらに、ユーロスタット(EU統計局)が公表したギリシャの財政赤字がGDP比13.6%と、昨年11月予想の12.7%よりも悪化。

これら2つのニュースをきっかけにギリシャ国債の価格が下がって利回りが上昇し、保証料であるCDSスプレッドが急上昇しました。もちろんユーロは急落。ギリシャの1年もののCDSスプレッドは前日比+334bpsの975bpsにまで急騰しました。

CDSって何よ?って方はこちら
http://jovivi.seesaa.net/article/107924416.html
http://jovivi.seesaa.net/article/108587762.html

そして、ギリシャのパパンドレウ首相は23日、EU(欧州連合)とIMFに450億ユーロの支援を要請しました。3000億ユーロにまで積みあがった借金の借り入れコストが、国債利回りの上昇で支払いきれないほどの水準に上昇し、とても払っていける目処が立たなくなってしまったというわけです。消費者金融からお金を借りて高額の利払いで首がまわらなくなってしまった人と全く同じ状態。

もちろん、助けてもらえるかどうかはまだわかりません。ユーロ圏の他の15ヶ国の承認が必要ですから。結論が出るまでには今後2週間程度かかる見込みですが、ドイツなんかはかなり抵抗するでしょうしね。5月19日は85億ユーロの国債償還があってもちろん借り換えをしなきゃいけなくって、市場から10%の金利で引っ張ってくるなんてとても無理で・・・というわけです。450億ユーロの支援のうち
300億ユーロをユーロ圏諸国が5%くらいの金利で融資して、残りの150億をIMFが更に低い金利で融資、という計画。果たして合意に至るか・・・日本はGWに突入しますが、ヨーロッパのほうの緊張感は凄まじいものがあります。

果たしてどうなることやら・・・



現在のところ、各国の1年もののCDSスプレッドは

ギリシャはBBB-で975
アイルランドはAA-で145
ポルトガルはAA-で290
イタリアはAA-で129
スペインはAAAで132(5年物は172)
までいきました。

A+の中国が24
A+の韓国が53
Aのチリが37
BBB+の南アフリカが63
BBBのタイが69
BBBのロシアが62
BBB-のブラジルが60
BBB-のペルーが55
BB+のコロンビアが64
BB+のインドネシアが86

こんな感じ。単位はそれぞれbps。

ちなみにこのへんの記事に1月末〜2月頭ごろのCDSスプレッドの数字がのってます。
http://jovivi.seesaa.net/article/139757407.html
http://jovivi.seesaa.net/article/140476765.html




先ほどご紹介したユーロスタットの統計では16ヶ国からなるユーロ圏全体の財政赤字がGDP比6.3%で、協定に定める財政赤字上限の3%の2倍以上になっちゃってる、全体平均がですよ?状態。アイルランドの14.3%とギリシャの13.6%がきいてるわけですが・・・
EU全体27カ国では6.8%の赤字で前年の2.3%の赤字から一気に悪化。

ユーロ圏全体の政府債務残高はGDP比78.7%。前年は70%きってましたから一気に増えた感じです。これも協定上限の60%を余裕で超えてる水準です。まぁ日本はGDPの180%を超えてるわけですが・・・格付け会社のフィッチは既に201%に達していると見積もっていて、日本の格付けAA-を引き下げる可能性があると示唆しています。

CIAのデータだと、政府債務のGDP比が高い国は

1位 ジンバブエ 304.3%
2位 日本 192.1%
3位 セント・キッツ・ネイビス 185.0%
4位 レバノン 156.0%
5位 ジャマイカ 131.7%

こんな感じです。周りは凄まじいメンバーです。ちなみにギリシャは8位の108.10%。

ここまで政府債務を積上げた自民党が何を偉そうなことを・・・
日本の借金をこんな位置まで登りつめさせてくださったのは他でもない自民党とそこに巣食ってた歴代の役人の皆様であることを忘れてはいけません。政権交代しても彼らの積上げた借金は消えず、利払い負担はどんどん増えていきます。彼らが生きてるうちにキッチリ落とし前をつけていただきたいところです。


というわけで、ヨーロッパのいくつかの国と日本の財務状態を警戒する動きは徐々に高まってきています。



↓ランキングです。ポチッと押して投票お願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へランキング参加中!


FC2 Blog Rankingb_03.gif



ど素人がはじめる投資信託の本

ど素人が読める決算書の本

posted by ジョン太郎 at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック