2010年04月10日

民主党の経済政策について(DSGI さんから頂いたコメントへのお返事)

DSGIさんにコメントいただきましたので、民主党の経済政策について私なりにひとこと。
って一言じゃあ済まないと思いますが・・・


まずはDSGIさん、コメントありがとうございました。
http://jovivi.seesaa.net/article/144900369.html#comment


というわけで私なりの見解を。

まずはじめに、私は民主党を支持しているわけではありません。
政権交代は望んでいましたが、自民党じゃなければいいや、自民党政権が一回終わってほしい、というだけで民主党に政権を持ってもらいたいとは別に思ってません。
ということをお含みおきいただいたうえでお読みいただければと。

まず、今の民主党の経済政策の目玉は子供手当てですが、これはたぶんほとんど効果がないと思います。

多くのシンクタンクが見解を発表してますが、8割以上が貯蓄にまわるだろうとかって内容だったり、経済効果はほとんどない、出生率も上がらない、なんて言われてたり、OECDのバドアン チーフエコノミストに「子供手当てと高校の授業料無償化などの政策では出生率の上昇という目標を達成するには充分でないようだ」とコメントされております。

別に短期的な経済効果や景気刺激を狙ったものではなく、長期的な出生率上昇を狙ったものだ、と言われるかもしれませんが、実際にこれで出生率が上がると予想しているのは日本の政府と役所だけではないでしょうか。いやいや、外部の研究機関からもって?それってまさに事業仕訳けの対象になってる独率行政法人じゃなくって?そういうのは「外部」とは言いません。思い切り内部、内輪、身内です。独立ってのは名前だけで独立してないもの。独立して成立してないもの。

私も子供手当てと高校の授業料無償化では出生率は上がらないと思いますし、経済効果もほとんどないと考えています。出生率を上げるには、短期的には保育園の待機児童数を減らさないと話にならんでしょうし、長期的には少なくとも国民の多くがこの国の将来に夢や希望を抱くようにならんとダメでしょう。国民の信頼を裏切り、政治家と役人だけがウマーな状態、そこに巣食う人たちにお金ばら撒いて俺達に感謝しろよって威張る状態、年金とか先のことを考えるのは先の人たちに任せましょうな状態、箱物作っちゃえ・税金を横領して風俗行っちゃえみたいな人がいる状態、非効率な役所運営でいいじゃん・効率的にやったら人いらなくなっちゃうじゃん状態、じゃあ到底無理です。みんな貯蓄しますわな。子供作りたいなんて思えませんわな。

というわけで私は子供手当ての評価は0点です。意味ナシ。お金の無駄。経済効果もないし、少子化対策にもならないと思います。


じゃあどういう経済対策を期待するかって言うと、国民にお金を使わせる経済対策。
この国はお金はいっぱいある割に、流れてるお金の量が少なすぎます。
滞留してるだけ。
池の水も澱むでしょうって話で。
まったく循環しない。


なんせ年寄りがこの国のお金のほとんどを持ってますからね。
消費も投資もしない人たちがガッツリお金を溜め込んでる状態を変えないと、そのお金を活用しないと、いけないと思います。

年寄りがひたすら郵貯に貯蓄して、そのお金がそのまんま財投債引き受けにまわって箱物建設に使われ、国債引受けにまわって国の借金の利払いに当てられると。その郵貯預け入れ上限を引き上げる大臣がいると。この人にいたっては、モラトリアム法案といい、郵貯の預け入れ限度額引き上げといい、知識も思考力もないということを明らかにする以外の効果を期待してたら鼻で笑ってしまうような政策を偉そうにぶちまけると。この人は目先の選挙対策以外の効果がない政策を平気でやるような人ですが、そんな人を国会に送り込んであげる人たちがいるというのがこの国の現実。彼もちゃんと選挙で選ばれたわけですからね。


話を元に戻しますと、澱んだ池の底に溜まったヘドロのようになってしまっている、この国の高齢者達がガッツリ抱えているお金を、消費と投資に回す、これが一番じゃないかなと思います。

それには、私は@相続税の引き上げとA消費税の引き上げ、をあらかじめ示したうえで段階的にやる、のがいいんじゃないかなと思ってます。例えば、

現在最高税率50%の相続税を1年後には60%、2年後には65%、3年後には70%、4年後には75%、5年後には80%、6年後には85%、にします。
現在5%の消費税は1年後に5.5%、2年後には6%、3年後には6.5%、4年後には7%、5年後には7.5%、6年後には8%、にします。

って宣言しちゃう。
これで生前贈与の税率をそのままにしておけば生前贈与が増えます。これだけでも眠っていたお金が動き出します。

鳩山さんのお母さんがガッツリ溜め込んでいたお金を息子にあげましたよと。
これで税金払わないなんてのは言語道断で、めちゃくちゃな率の追徴課税してやればいいと思うんですが、涙目になるくらいの税金を払わせたらいいと思うんですが、半ベソ(略

それはさておき、鳩山母がもってて使わないお金を息子に渡して息子がパーッと使うというなら、母が持ちっぱなしにしてるよりもこの国の経済にとってはずいぶんマシです。相続税高過ぎて、残しておいても意味ない、みたいにしちゃえばいいと思うんですよね。で、消費も投資もしない世代から、若い世代へと金融資産を移転させると。

さらに、消費税はどうせ上げるなら、選挙後にサテソロソロって引き上げるんじゃなくって、1年後から上げるよ、その後も段階的に上げていくよ、ってする。そうすると、消費が前倒しで起きる。ヤベーヤベーとみんながお金を使い始め、貯めておいても死んだら相続税でゴッソリもっていかれるから、どうせなら使わなきゃってことで消費が増える。選挙後にいきなり5%を7%とか8%にするより随分マシなんじゃないかなと。一気に上げるほど消費を落さずに済むんじゃないかなと思います。むしろ、先倒しになった消費が経済を回し始めれば、7%だの8%だのってレベルに到達するころには少しマシになった状態でその時を迎えられるかもしれません。

相続税率は是非引き上げてほしいんですけどね。所得税や法人税いじるよりずっといいです。法人税なんかその財源で引き下げたいくらい。


あと、ついでに年金も消費税財源に完全移行するか、私がベストだと思うのは解体&制度廃止。
今までかけてきた分の掛け金をそれぞれ返して、制度をなくし、自己責任の確定拠出年金のみにしちゃう。
運用損が出てる部分は、残念ながらみんなで割り勘。
もちろん、議員年金も公務員共済も国民年金も一緒にして割り勘ね。これまでもらってきたゲタの分とかも公平にね。
と、その前に、歴代厚生労働大臣と、OBも含めて厚生労働省の年金関係の仕事に就いてたことがある人、社会保険庁で働いてたことがある人、は払い込んだ分から3割減額とか半減とかにしちゃう。なんならもっと思い切っていってもいいんじゃないかなと。この問題をこんなになるまで放置してきたわけですし、ここまで悪化させてきたわけですからね。
年金のデータ整理してるわけですから当然そのくらいの追跡は可能なはず。

運用損どころか、ゴミみたいな箱物にしちゃった分とか、飲み代に使っちゃった分とか、外郭団体で無駄な使い方してきちゃった分とか、は取り返せないわけですから、その分はきっちりかぶっていただくと。そうなると関係者全員半額じゃ済まないか。関係者はゼロかもしれませんね。それもしょうがないでしょう。国民から集めたお金を使っちゃったんだから。預かってたお金をなくしちゃったんだから。

その上ですいませんでしたと謝って、これだけしかお返しできませんが、これ以上先延ばしするともっと減ってしまうのでここで止めさせてくださいと言って一気に精算。あとは自己責任で国民各自が自分の老後のために年金を準備していく。これでいいんじゃないですかね。


で、今年度平成22年度予算は、歳出が92兆2992億円で史上最高額と。うち20兆6491億円が国債費で、借金の返済と利払いに充てられてます。
一方の入ってくるお金である歳入は租税収入が37兆3960億円で(所得税:12.6兆、法人税:6.0兆、消費税:9.6兆)、新たに借金をする国債発行額が44兆30303億円、その他収入が10兆6002億円、とこんな感じ。

92兆の歳出のうち、20兆円は自民党が積上げた800兆円もの借金の利息支払いと返済ですから実質72兆円ですかね。で、歳入とその他収入で48兆円ですから、民主党政権が今年作る赤字はその差の24兆円と。これは無駄の削減と、税収増で頑張りなさいよと。税収増には景気回復が必要で、その景気回復のための経済対策ではめぼしいものがないと。経済対策と無駄削減はとても及第点を与えられません。30点てところでしょう。

ただ、今年の新規国債発行額の44兆円を取り上げてヤイノヤイノ言ってる人がいますが、そりゃあ国債費が20兆円もあるんだからって話です。800兆円以上の借金を積上げた自民党の人たちが突っ込んでるところを見た日にゃ、あまりにしょうもない冗談だなと。800兆円以上の借金を積上げて、国債費20兆円の状態で政権を渡して、44兆円もの赤字国債を発行するのか!ってお前らが言うなと。

というわけで実質24兆円の赤字予算でどうこう言えるもんじゃないと思います。むしろこの状況を好転させるための経済対策と無駄削減のめぼしい政策がないところで民主党は責められるべきでしょう。

事業仕訳は評価されるんじゃないでしょうかね。
見えてなかったものが見えるようになったわけですし。
仕分けた結果、もっと思い切った削減がなされることに期待したいところですが・・・

一国民の感覚としては、外郭団体の3分の2くらいは無駄なんじゃないでしょうか。
思い切って外郭団体の3分の2解散、最低でも半分に減らす、くらいの無駄の削除をやってほしいものです。

こんな感じです。


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posted by ジョン太郎 at 16:25| Comment(3) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも勉強させていただいてます。
相続税ではなく財産税を課税している国もあると聞きますが、どちらがいいんでしょうか?
Posted by yomayoi at 2010年04月10日 23:12
yomayoiさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
日本では固定資産税、地価税、自動車税、が広義の財産税に含まれますね。

財産を「保有している」ことに対する課税ですから。特定の財産所有に対する課税で、金融資産などを含めた全ての財産所有に対する課税とはなっていません。

で、財産を「移転する」ことに対する課税が相続税と贈与税と。こちらは金融資産を含めた全ての財産が課税対象と。

私の考えは、税金を取るだけでなく、税金をとりながらなおかつ消費や投資をしない高齢者が保有していて滞留してしまっている金融資産を動かす、というものです。

この国の経済がマシになるためには、@金融資産の活用、A人口増加、B効率的・効果的な政治・行政運営が必要だと私は思います。

単に目先の税収増加だけを企図しても、たとえ財務が一時的に改善してもすぐに腰折れになってしまうと考えています。
ですから、滞留している金融資産を動かし、ついでに税金も取れる、相続税の引き上げが有効なんではないかなと。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2010年04月11日 10:31
ご無沙汰してます


新人から読ませていただいたわたしも
ついに3年目です~


相続税を増やして
滞留したマネーを浮遊させるとは
なるほどと思いました

やはり3月末は
相続税法24条が使えなくなるとゆうことで
高齢者からの生前贈与のかけこみ需要がありました


話はかわりまして、
今回のGSをどうみられてるのかなあ
とおもって今日は寄らせて頂きました


中国の元の切上げ(←個人的にまだ先かと思ってますが)や
不動産投資の抑制
インド・ブラジルの金利の引き上げ
これだけでも日経平均引き下げ要因があるんですが

米国の金融規制が
想像以上に厳しいのが
GSの追訴で露呈した気も…



長期でみれば
杞憂なのかもしれませんが


お考えがあれば聞かせて下さい
Posted by さぶ at 2010年04月19日 11:11
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