2006年02月19日

投信を選ぶチェックポイント(2)【投信のコスト〜どんな費用がかかるの?〜】

今日は投資信託の費用について。実際に投信を買うときにどういうコストがかかるかというと、
以下のようなコストがかかります。主なものは次の3つです。
買うとき【販売手数料】
保有期間中【信託報酬】
売るとき【信託財産留保額】


★買うとき★

【販売手数料】

購入金額に応じて0%〜4%程度。ファンドや投資金額によって異なります。購入時に販売手数料がかからないファンドを「ノーロードファンド」といいます。最初に1回払うだけです。手数料は内枠方式と外枠方式があります。内枠方式の場合、「100万円買います」というと、100万円の中から手数料が引かれて、残りが運用にまわります。外枠方式の場合、「100万円買います」というと、100万円はそのまま運用にまわり、100万円とは別に手数料を支払います。また、販売手数料後取り方式といって、保有期間に応じて変わる料率で解約時に支払うタイプもありますが、後に述べる信託報酬が高めになっている場合もあり、注意が必要です。あとは、外国籍のユニット型の投信(特に最近流行の元本確保型タイプに多いのです)の中には、購入時には手数料を支払わず、ファンドが設定になったときに投資資産の中から募集手数料というのが引かれるタイプもあります。
通常は、「ノーロードファンドなら購入時には手数料なし、他のファンドは買うときに1%から3%くらい払う」と思っておけば大丈夫です。


★保有期間中★

【信託報酬】

信託報酬というのは、運用期間中にかかる費用で、だいたい年率で0.5%〜2.5%くらいです。これを、ファンドを運用する運用会社と、販売後の報告書送付や明細管理などをする販売会社と、運用資産の管理をする受託銀行、の3社で分けます。新たにおサイフの中から支払うものではなくて、運用している資産の中から引かれます。手間のかからない運用だと安くて、手間のかかる運用だと高くなります。たとえば、信託報酬が1.5%のファンドだと、毎日、基準価額の1.5%÷365が引かれる感じです(365で割るのは1日分ってことです。途中で入ってくる人や出て行く人もいるので、不公平のないように毎日1日分を引くのが普通です)。運用がうまくいっていて基準価額が高くなれば信託報酬の額は増えますし、運用がうまくいっていなくて基準価額が低ければ信託報酬の額は安くなります。これは妥当ですね。で、基準価額ってのは、この信託報酬が引かれた後の数字ですから、基準価額を見ていければあとは更にいくら払うのか、とかを気にする必要ないですし、基準価額をグラフにしたものとかを見るときも、信託報酬が引かれた後の数字を見てるわけですからあんまり気にしなくてもいいです。

信託報酬は保有期間中ずっとかかるのでよく調べたほうがいいです。期待リターンが3%くらいの運用をするファンドAと、期待リターンが10%の運用をするBファンドがあったとして、どっちも信託報酬2%だとしたら、信託報酬が差し引かれたあとのパフォーマンスはAファンドが1%、Bファンドは8%になります。投資家が1%しかもらえないのに・・・2%の手数料???って思っちゃいますよね。もちろん、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンの原則があるので、自分はローリスクのものがいいと思うのに、信託報酬差し引き後のリターンが低そうだから・・・ってのはあまり良い選び方ではないのかもしれません。それでもやっぱり信託報酬差し引き後の期待リターンで選んでほしいなって私は思います。

あと、インデックスファンド(インデックスファンドとアクティブファンドの説明はこちらでhttp://jovivi.seesaa.net/article/12152532.html)って、良い銘柄を頑張って探してこなくていい分、運用の手間があんまりかからないので、アクティブファンドよりも信託報酬が安いことが多いです。アクティブファンドは良い銘柄を見つけてくるためにたくさんの人が頑張りますから、インデックスファンドに比べると信託報酬はどうしても高くなります。でも、私はアクティブファンドもインデックスファンドも両方持ってます。高くなった信託報酬の分もはね返して、インデックスを上回る成績をおさめてるファンドを見ると、やっぱプロはすげえなぁと素直に感心しますし、高い信託報酬を支払う価値が充分あると思うからです。投資しようと思う国や資産(このへんの違いについてはこちらでhttp://jovivi.seesaa.net/article/12008775.html)によって、アクティブのほうがいいかなって時はアクティブファンドを買いますし、インデックスのほうがいいかなって時はインデックスファンドを買います。この場合もやっぱり信託報酬とパフォーマンスのバランスを見ます。

ベンチマークって言葉があるんですが、これはファンドがパフォーマンスを競う競争相手です。アクティブファンドが、「オレこんなに頑張ったよ!すごくない?」って言うためには、競争相手がいたほうがわかりやすいですよね。10%上がった!って言っても、日本株市場全体が2%しか上がってないときなら、「すごいじゃん!ぐっじょぶ!」になりますけど、日本株市場全体が20%上がったときなら、「ヘタに銘柄選ぶよりインデックス運用のほうがよかったんじゃ・・・」ってことになります。日本株で運用するファンドだと、大型株ファンドだとTOPIXや日経平均(TOPIXとか日経平均ってなんだ?って人はこちらhttp://jovivi.seesaa.net/article/11835214.html)をベンチマークにするファンドが多いです。TOPIXが15%しか上がってないのにうちのファンドは30%あがりました!っていう具合に。気を付けたいのは、ファンドを運用する人たちは短期的にベンチマークに勝つことをあんまり考えていません。この先1ヶ月TOPIXに勝てる銘柄を探すよりも、この先何年にも渡って、あるいは中長期的に見て、勝っていくだろうと思う銘柄を買いに行きます。なので、ここ1ヶ月とか3ヶ月くらいのパフォーマンスでベンチマークに勝ってなくてもあんまり気にしなくても大丈夫です。3年とか、5年とか、10年とかまかせておいたときに、TOPIXより大きく成長しててくれたらいいなって思うくらいでちょうどいいと思います。信託報酬分きっちりベンチマークに負けて、あまり銘柄選択を頑張らずに運用してるのに、信託報酬が高かったりすると・・・もうちょっと気合入れて運用しろよ!って言いたくなりますよね。


★売るとき★

【信託財産留保額】

これも、新たにおサイフから支払うものではなくて、運用している資産の中から引かれます。これは誰かの報酬になるものではなくって、出て行く人が後に残る人のために箱の中においていくお金です。なんでそんなものがあるのかって言うと、ある人が解約しまーすって言うと、その人のお金を準備するために、持っている株を売って現金を用意します。この時の株の売却手数料は、結果的には残った人たちが負担することになりますし、まだ売らなくていいもの売らなきゃいけなかったりと・・・解約ってのは他の人にちょっとご迷惑をかけることになります。このちょっとの分、長く持っている人はずっと迷惑を被り続けるので、「この箱はみなさんのためにも、信託財産留保額を設定します。出て行くときは、0.5%おいてってね。」としているファンドが結構あります。これが信託財産留保額です。

もう一度いいますね。
買うとき【販売手数料】
保有期間中【信託報酬】
売るとき【信託財産留保額】
この3つだけは覚えてください。

他には、ファンドによっては成功報酬をとるものがあったり、解約手数料をとるものがあったり、しますが、主なものは上の3つです。あとは、ファンドの決算をするための監査費用や弁護士費用や印刷物を作るための費用なんかも、運用している資産の中から引かれます。今日はここまで。
posted by ジョン太郎 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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