2006年02月02日

株と債券の違い(その2)

今日は株と債券の違いの続きと、インフレの話をしてみようかと思います。インフレ?ハァ?なにそれ?関係ないし。って思うでしょう?たしかにあんまり関係なかったっすね。この10年日本に住んでたら。でも今ならプチ贅沢ができちゃうあなたの手元の10万円、銀行に預けておくと10年後にはたぶん今と同じプチ贅沢ができなくなっちゃってますよ・・・あなたの100万円、あとで使おうっと♪って思って、いざ使おうと思ったときには50万円分の価値になっちゃってたとしたら・・・?前回書いたオススメ記事の「株と債券の違い」(http://jovivi.seesaa.net/article/12389773.html)の話で取り上げた以外の特徴では、株はインフレ時に強く、債券はデフレ時に強いって性質があります。インフレってのは、物価の上昇と購買力の減少を表す言葉です。あなたは120円を握り締めて自動販売機の前にいます。今ならコーラを1本買うことができます。ところが、あなたが120円を入れる間に、世の中の物価が2倍になり、コーラ1本の値段が240円になったらどうなるでしょう?あなたの120円はコーラ1本分の価値すらなくなっているのです。少なくとも私が小さい頃には100円でコーラが買えました。当時私が庭に埋めた100円を今出してきて、コーラを買おうとしても買えませんよね。これがインフレです。

1999年以来ずっと緩やかなデフレが続いてきた日本にいると、インフレって言われてもピンと来ないかもしれません。でも、今の日本がすごく異常な状態なのです。資本主義では通常は少しずつインフレが進んでいきます。また、石油をはじめとする限られた地球の資源、アジア圏の人口増加に追いつくことが困難な地球全体の食料生産力、などの問題は潜在的に今後の未来にインフレが強大な存在感で人々の脅威となることを示唆してます。って書くとカタイですが、石油などの資源は限られており、その状態で私は50ドルで石油を買う!お願いだから売って!って時に、いや、ワシは60ドル出すからワシに売ってくれ!と言えば石油はそのオッサンに売られます。石油の値段がカンタンにつり上がってしまいました。食料の問題だって同じです。インドはただでさえ多い人口を凄まじいスピードで増やしながら国力を高めています。あなたが小麦を買おうとしたとき、人口増加であなたとは比べ物にならないほどの気合で小麦の確保に走るインドの人々が、あなたの目の前の小麦をあなたの倍の値段で買っていったらどうなりますか?

先進国のここ30年くらいの歴史を見ると、だいたい年率2〜4%くらいのインフレ率になっています。これはここ30年くらいの、地球の限られた資源や食料問題があまり大騒ぎになっていない時代に、先進国のエライ人たちが必死にインフレと戦って守った数字です。これから先もずっと2〜4%を守れるという保証はありません。1990年ころのブラジルが経験した年率数千%のハイパーインフレ(1000円で買えたものが1年後には何万円になる世界です。5%くらいの定期預金で増やして1年後に1050円になっても何にもならない状態です。)を想定する必要はありませんが、1990年代にもアメリカやイギリスやドイツで年率5%以上のインフレがありましたから、今40歳以下の人たちは5%くらい、今60歳以下の人たちは3%くらいのインフレ率は覚悟しておいたほうがいいんじゃないかなと思います。どう覚悟すんのさって話ですが、ちょっと下の表を見てください。

infasst.jpg

まず左3列のインフレ率のとこを見てみてください。インフレ率2〜4%のときの未来を表してます。仮に今10百万円のものが将来いくらになるかって表です。年率3%くらいの普通のインフレが続いていくと、今10百万円で買えるものは、10年後には13百万円、20年後には1,800万円、30年後には24百万円になります。で、今の1千万円の大口定期だとたぶん0.03%くらいなんですが、大盤振る舞い銀行で1%の金利がつく10年定期(ないと思いますが)を奇跡的に組むことができたとしましょう。利回り1%の黄色の列を見てみてください。10年後には11百万円で返ってきます。元本はちゃんと守られた!よかった!だから株とかそういうのはダメなんだよ。別に大きなリターンなんていらないからさ、利息は低くてもいいから安心なもので・・・よくある話ですが、これって本当に元本守ってる???当時10百万円で買えたものが13百万円になってるのに、11百万円で返されても困りませんか?ここで多いのが2通りの反応。

@1%じゃダメなのはわかるけど、10%の金利がつくものなんてあるわけないじゃないの!
A10%なんてセコイよ。オレは為替で毎年30%以上のリターン出してるぜ!わたしは株のデイトレードで年率50%%超えてるもの!

まず、わたし@かもって思った方。このブログをお気に入りに入れて、ずっと読んでってください。このブログはあなたのためにあります。Aの方には質問です。それを今後何年続けることができるでしょうか?もし30年とか続けることができるなら、こんなブログなんか読む必要ないです・・・というかすぐに運用モデルの知的財産所有権を登録するとか・・・金融機関に年俸100億円で雇ってもらうとか・・・したほうがいいです。

先にAのほうを説明しますと、まず、毎年30%とか50%のリターンを20年とか40年とかに渡って出し続けることができるなら、年俸100億円以上でたくさんの金融機関からオファーが来ることでしょう。数年間ならできるかもしれませんが、20年以上にわたってそのリターンを出すのは物凄い困難です。さっきと同じように計算しますと、こうなります。ジャーン!

EXRET.jpg

ちなみに30%で30年運用すると、1千万円は242億円になります。30歳なら今すぐ1千万円借金して運用始めれば60歳になるころには242億円で!そして1千万円を50%で30年運用すれば2兆円近くまで行きます。無理っすよ・・・

で、@の方。運用をすすめると多くの方が、Aのような人にならないといけないと勘違いします。絶対にそんなことはありません。30年で1千万円を2兆円にするような技術をあみ出す必要はないです。いずれ詳しく説明しますが、投資ってのはある程度の時間をお金をあげて、お遣いに出してやって、ほったらかして増やしていくものです。株に投資する必要があるって言っても、ローソク足を覚えなくたって、株の入門書を読まなくたって、難しい言葉を覚えなくたって、忙しい間をぬってマーケットとにらめっこをしなくたって、いいんです。2005年の1年間、株を売ったり買ったりした方、いい相場でしたね。何倍にも、中には何十倍に資産を増やした人もいることでしょう。私も結構儲かりました。でもね、あんな相場ってなかなかないっすよ。5年前には、どう頑張っても2005年のようなリターンは出せなかったんじゃないかな・・・毎年一定以上のリターンをあげていくってのは難しいんです。ところが、2005年の年初に日本株のインデックスファンドにお金を入れて、まぁ相場分だけ上がればいいやって考えてた人、そのあと年末まで1回も売り買いせず、マーケット見ずにほったらかしてた人も40%以上儲かってるんですよ。

私がすすめる投資は株式市場の成長に5年とか10年とか20年の時間を与えたお金を投資することです。一生懸命売買を繰り返すんじゃなくって、ほったらかし。あなたが忙しくてマーケットを見るヒマがなくっても、勉強するヒマがなくっても、仕事中に売買注文を出すヒマがなくっても、好きな人と過ごす時間を大切にしてても、子供と遊んでても、病気をしてても、入院してても、勝手に育っていく市場に投資をする。先進国の株式市場ってのは、だいたい年率10%くらいで育っていきます。もうちょっとちゃんとした数字もそのうちお見せしますが、ある程度の時間がとれるなら年率8〜12%程度は期待していいはずです。そしてこの数字とは別に、その時々のインフレに勝って行く性質ってのが株のスゴイところです。

冒頭に、株はインフレ時に強く、債券はデフレ時に強いと言いましたが、これまでの歴史を分析すると、インフレに結構な確率で勝てる唯一の資産が株とであるとも言われています。私の手元にあるハロルド・R・エバンスキーって人が書いた「ウェルス・マネジメント」って本にはこんなことが書いてあります。「購買力リスク(インフレリスク)が最も大きなリスクになる可能性が高く、最も油断のならないものである。購買力の侵食は土砂の侵食に似ており、静かで、そしてほとんど目に見えないが、1日24時間ゆっくりと、だが確実に、山をあざだらけの丘に変えてしまう。安全な投資など存在せず、異なるタイプのリスクを持つ投資が存在するだけである。」とにかくインフレは怖いっていうことです。で、代表的な3つの資産に一定期間投資をしたときにインフレに勝てるかどうかをまとめた表があり、おもしろかったのでちょっと変形させて載せてみます。この人はアメリカ人なので株ってのはS&P500というインデックスを使ってますし、短期国債はTビルになってますし、インフレ率はもちろんアメリカのものですが、細かいことは気にしないにしましょう。

inf.jpg

本当に100%、絶対なのかって言われると疑問ですし、過去は未来を保証しませんから100%だ!と言い切るのは無理です。でも、その国の株に投資したらその国のインフレ率に結構な確率で勝てるっぽい、くらいのことは言えるはずです。株ってすごいんですよ。ただリターンが高いだけじゃなくって、インフレに勝てるっていう貴重な性質があります。株の性質をちゃんとわかった上で資産に組み入れていけるようになることは物凄い大事なことです。

すんごいカタイ話で、自分とは全然関係ない話に聞こえるかもしれませんが、そこのセレブOLなあなた。ちょっといいとこに住んでるなマッダームなあなた。LEONとか読んで10万円の靴はいちゃってるおにーさん。今は10万円ですんごい贅沢なゴハンを食べることができ、良いクツを買うことができ、安いツアーならハワイに行けちゃいますが、その10万円を定期預金にして10年ほっとくと満期のお金で同じものは食べれなくなってますし、さっきのカッチョイイ靴も買えなくなってますし、ハワイには行ける様なお金ではなくなってますよ・・・たぶんね。じゃあ今使っちゃえ!じゃなくって、10年後も20年後も今と同じくらいの生活レベルをキープするためにも運用したほうがいいっすよ。使うのは今と同じでもいいし、ムリに節約しなくてもいいから、使わなかったお金の場所をちょっと考えたほうがいいです。別にあなたが恋人や家族と過ごす時間を大切にしてて、仕事が忙しくって、勉強する時間がなくって、たくさん遊ばなきゃいけなくって、でもOK。そんな人でもできる投資が私のオススメする投資です。で、http://jovivi.seesaa.net/article/11233597.htmlにも書きましたが、ちょっとずつでも始めるのが吉。まわりの友達にもこのブログを薦めてオサレなカフェでみんなでスマートにこーゆー話をすると大吉。今日はここまで。


↓ランキングです。ポチッと押して投票お願いします。

にほんブログ村 株ブログへ

posted by ジョン太郎 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック