2006年01月17日

投資信託の種類(その2)

前回の続きで、投信の種類をもうちょっと説明します。前回は「契約型」と「会社型」の違いを説明しました。

今回は残りのちょろちょろっとしたものをご説明して、いよいよ次回「フーン」じゃない話をしようと思います。今回の話も「フーン。そうなんだ。それで?」くらいで大丈夫です。覚える必要全然ないです。
「追加型」と「単位型」
それぞれ、「オープン型」と「ユニット型」と言ったりもします。これはカンタン。「追加型(オープン型)」はいつでも購入可能、「単位型(ユニット型)」は募集期間中だけ購入可能。これだけ。

「公社債投信」と「株式投信」
これがちょっとややこしいです。「公社債投資信託(公社債投信)」は、株式を絶対組み入れてはダメ。国債や社債などの債券や短期金融商品で運用するファンドです。短期金融商品ってのは、大きな会社が金融機関が短期(1年以内)の資金を融通し合う市場です。全然覚える必要ありません。金利物で、割と安定した資産、サッと買ってサッと満期、リターンは少ないけど安心安心、なものくらいのイメージです。具体的にどういうファンドがあるかっていうと、MMF、MRF、中期国債ファンド(中国ファンド)、などが主なものです。読み方は、「エムエムエフ」「エムアールエフ」「チュウコクファンド」。どうでもいいかもしれませんが・・・大事なのは、リターンはさておき、とにかく安定性を重視したものだということ。でも、投資信託だから預金じゃないし、元本や利息の保証は一切ないってことです。

これらは、証券会社が銀行の預金に対抗するための商品として開発したものです。証券会社には預金がありません。たとえば、私が「ヨーシ!株買っちゃうぞー」で証券会社に100万円もっていくとします。ところが証券会社に株と債券と株式投信しかなかったら困っちゃいますね。これからそういうリスクのあるものでどれがいいか悩むのに・・・いきなりどれか選ばないといけなくなっちゃう。預金においといてゆっくり選ぶとか、A社の株を売った後、ちょっとしばらく様子を見ている、とかいうときに困っちゃうわけです。そこで、登場するのがMRFです。MRFはマネー・リザーブ・ファンドの略。証券総合口座用ファンドとも言われます。これは投資信託なのですが、公共料金の引き落としや給与の振込みにも使えたりします。とにかく最も安全性を重視した、お金を運用するためでなくてお金をおいておくための商品です。購入換金に手数料はかかりません。MMFはマネー・マネジメント・ファンド、MRFよりもうちょっと長めの資金のための商品で、1ヶ月以上おいておける資金用。中国ファンド、公社債投信はさらに長めって感じです。ちなみに、私は公社債投信を買ったことがありません。運用は公社債投信から始めなくたっていいんですよ・・・

ややこしいのは、「株式投資信託(株式投信)」。この説明が大変。グローバルソブリンオープンって超有名なファンドがあります。これは世界の債券に分散投資するファンド。他にもたくさんの、債券ファンドがありますが、これらは株式投信です。└(`c_´)┘ナンデダヨー!!!株式投信の正確な定義は、「株式を組み入れてもいいファンド」です。次回書くつもりなんですが、前回・今回と説明している法律っぽい「フーン」な分類の他に、とっても大事な「どういう運用をするか」って分類があります。日本の株式で運用するのか、アジア全体の債券で運用するのか、アメリカの株式と債券に分散投資するのか、ヨーロッパの債券に投資するのか、などです。そうするとですね、株式に投資せずに債券だけで運用するファンドっていっぱいあるんですが、それらのほとんどが株式投信なんです。なんでか。なんでか、を簡単に説明するのは大変っすね・・・ヽ( ゚ 3゚)ノ すんごい特殊な事情でこうなってしまったので。

一応説明しますとですね。MMFや中国ファンドなどは「追加型」の「公社債投信」です。「いつでも買えて」、「株式を一切組み入れません」から。ところが、ちょっと不思議なことが起こっていました。つい最近、と言っても2000年とか2001年ころまでの話ですが、MMFと中国ファンドは元本割れをしたことがありませんでした。銀行も証券も、「MMFも中国ファンドも投資信託ですから、元本割れの可能性があります」と言って売っておきながら、また、監督官庁もそういう風に説明してちゃんと売れ!と言っておきながら、存在していた制度は「MMFと中国ファンドは元本割れしない」ことを前提に作られていました。不思議ですねー。どうしてあんなことになっちゃっていたのでしょう。

ともかく、そういう制度の元で、本当に史上初の元本割れが起こってしまいました。当時の制度では、「元本割れしている追加型の公社債投信は新規の資金を受け入れちゃダメ」という決まりがありました。つまり、新しいお金が入ってこない、出て行くだけのファンドになっちゃいます。この状態で各ファンドは、出て行く資金を準備するために、持っている債券などを片っ端から売らなければならなくなり、満期まで持てばちゃんと償還される債券も安値で売らなきゃいけなくなったり、という状況になりました。起死回生を狙おうにも、安全性を重視して利回りの低いもので運用しないといけない公社債投信はかなり苦しい運用をしないといけなくなりました。結局、その制度はちゃんと変更されたんですが、ともかく当時はそういう不思議な制度がありました。

債券だって価格変動商品です。当然、債券だけで運用するファンドにも価格変動はあり、1万円で始めたものが1万円を割ることも充分あり得るわけです。そこで、元本を絶対に守るんだということよりも、安定性は重視するけど、ちゃんとリスクもとってちゃんと好い利回りを確保しようという債券ファンドを作るときは、「元本割れをした状態でも新規の資金を受け入れることができる」株式投信という形で作る習慣になったわけです。債券しか組み入れないファンドでも株式投信という分類になっているのはこのためです。

債券ファンドを買ったはずなのに、よく見たら資料に「株式投信」と書かれていてビックリしたという人は結構多いです。株式投信は「株式を組み入れてもよいファンド」という意味ですが、ちょっと前までは、もう1つ別の意味があって、「債券だけで運用するにしろ、元本割れてても、新規の資金を受け入れながら運用していきたいファンド」という意味合いももっていたと知っていればビックリしないで済みますよって話です。


追加型(オープン型):いつでも購入可能
単位型(ユニット型):募集期間中だけ購入可能

公社債投信:株式を絶対組み入れてはダメ。MRF、MMF、中国ファンドなど。
株式投信  :株式を組み入れてもOKのファンド。でも、債券でしか運用しないファンドでも株式投信になってることが多い。


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posted by ジョン太郎 at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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