2006年01月15日

投資信託の種類(契約型と会社型、基準価額)

投資信託にはたくさんの種類があります。選べるようになる前に、まずは区別ができるようになりましょう。今日は区別の話。
実は、投資信託の種類はものすごく細かく分かれていて、しかも説明したり定義する言葉も難しくて、正面から向き合うとやや吐き気をもよおすかもしれません。正確な定義はあちこちのHPや本に載ってるんですが、読んでても嫌気がする人のほうが多いと思います。ただ、公式分類や難しい言葉による正確な定義は、それはそれで絶対に必要なものなんです。異論の余地がない言葉できちんと定義した上で、投資家保護のためにこういうのはやっちゃダメよとか、このタイプはこうやって運用しないとダメよとか、を正確に定義して規制しないといけませんし、税金のかかり方もやっぱり正確に定義して区別しないといけないので、ある意味しょうがないことです。

なので、正確な定義は知っておいたほうがいいんですが、「フーン・・・よくわかんない」くらいでも大丈夫です。でも知っておいて損はないと思うので、まずは「フーン」の部分から書いていきます。できるだけわかりやすく書きます。一気にやると読むのも疲れると思うので、何日かに分けて少しずつ書いていきます。忘れないでほしいのは、全然覚える必要はないってことです。しばらく「フーン」でOKな話ばっかりです。でも、一通りわかるようになったときに、あーそういえばってなって、きっとこの辺の話に戻ってくる日が来ます。その日のために「フーン」と読み流しておいてみるといいです。ちゃんと、「ここまではフーンな話で、こっから先はフーンな話じゃなくて、ちゃんとわかってほしい話です」って言います(忘れてたらヴィヴィ子がちゃんと教えてください・・・)。

まず、契約型投信か会社型投信か、の違い。圧倒的に多いのは契約型で、会社型投信はあんまり多くありません。会社型で有名なのはJREIT、不動産投信というやつです。

おそらく、みなさんが買ったことがある、あるいは聞いたことがある、あるいはこれから買う、のは契約型がほとんどだと思います。

契約型というのは、販売会社、運用会社、受託会社の3社の「契約」で成り立つファンドです(実際にはファンドの内容は運用会社と受託会社が結ぶ信託約款というので決まっていて、販売会社は販売委託契約を結ぶくらいなんですが、これは忘れて大丈夫です)。

販売会社は銀行や証券会社などで、販売をしたり、明細書を送ったり、投資家との接点となっていろんなやりとりを直接するところです。

運用会社というのはファンドの設定と運用をしてるところで、言ってみれば商品の責任を負っている会社です。ナントカ投信とか、ナントカ投信投資顧問、とか、何とかアセット・マネジメントとか、そういう名前の会社です。投信委託会社とか、投信会社とか、運用会社と呼ばれています。で、運用会社には運用のプロがいて、この銘柄を買おうとか、あの銘柄を売ろうとかを決めていますが、実際に証券市場に「NTTドコモの株20万円で買います!」とかはしません。というのも、たとえばみなさんがA銀行に行って、Bファンドを1万円買ったとします。そうするとその銀行はその日の終わりにBファンドを支店やインターネットや電話を通じて全体で何人の人が合計いくら買ったのかを集計します。で、その日500人の人が合計で1億円買ったとすると、Bファンドを設定している運用会社のC社に買いの注文を出します。そのときに、みなさんの名前は運用会社には知らされません。「A銀行です。Bファンドを1億円買います」という注文をするのです(これを「取次ぎ」といいます)。実際にその1億円をだれがいくら買ったのかという管理をするのはA銀行の仕事です。運用会社の記録に残っているのはあくまでA銀行が1億円買った、のみです。で、実際のお金は受託会社へ飛んで行きます。運用会社にはファンドの中のお金はおいてありません。

受託会社は信託銀行がなります。受託会社はファンドの財産の管理をするところです。実際にお金を保管し、運用会社から「A社の株をいくらで買いなさい」「B社の株をいくらで売ってください」という指示を受け、その注文をします。そして、受託会社は自分の資産とファンドから預けられた資産を分けて保管することを義務付けられています。そのため、仮にA銀行が販売する、Bというファンドがあり、設定・運用するのは運用会社C社、受託会社はD信託銀行だったとします。A銀行とC社がもし潰れても、ファンドを買ってもっている人(受益者といいます)のお金はA銀行やC社にはありませんから、大丈夫です。D信託銀行まで潰れたとしても、D信託銀行のお金とは別に保管されているので、この場合も大丈夫。実際には明細を管理しているA銀行が潰れたり、運用をしているB社が潰れたり、保管業務自体を行っているC信託銀行が潰れた場合、運用が止まってしまったり、早期償還(運用をやめて資金を返還すること)になったり、代わりの会社が見つかって引き継がれるまで不便があったり、というような不利益はあるのですが、契約をしている3社が全部潰れてしまっても、預けておいたお金がパーになったり、なくなってしまう、というようなことはありません。

もちろん、投資信託は預金ではないので元本や利息の保証はありませんし、毎日価格が変動する、つまり1万円投資したお金が翌日9,000円になっていたり、11,000円になったりします。1万円という金額が保障されているわけではありませんが、9,000なり11,000円という値段は、3社が潰れたからといって吹っ飛んでしまうことはないのです。このため、ペイオフ対策で投資信託を購入する人も結構います。昔は銀行の数がたくさんありましたし、銀行が万一破綻しても、預金は全額保護されました。10億円預けている銀行が潰れて、その銀行に1億円しか残っていなかったとしても、9億円は預金保険機構というところが代わりに払ってくれました。ところが今はひとり1千万円までしか保護されません。10億円預けていても、1千万しか保障されないのです。そして、銀行の数も減ってしまっているので、普段使いやすい場所にある銀行100行に1千万円ずつ預ける、なんてこともなかなか難しいです。そこで、預金とは異なり、元本保証はないものの、運用成果によっては預金より高いリターンを得られる可能性もあり、なおかつ金融機関が破綻してもあまり影響を受けない投資信託を買ってみようというお金持ちの人も結構いるのです。

会社型投信は、ファンドという箱を作るのではなくて、投資法人という法人を作ります。そして、投資家はそこにお金を入れて投資証券というものを保有します。そして、そのお金をプロが運用します。不動産投信を例にとりますと、A不動産投資法人という法人が作られ、そこに集まったお金で、不動産を購入して運用をします。なんとなく、箱の中にみんなのお金を入れて運用するんだから、契約型と同じじゃない?箱が法人になっただけ?と思うかもしれませんが、その通りです。基本的には変わりません。大きな違いは、通常、会社型投信の法人は上場しているということです。難しくなってきちゃってますが、フーンで大丈夫です。

契約型の場合、私の1万円とあなたの1万円、あの人の1万円を一緒に箱の中に入れて、この3万円で運用をします。解約をするときは、私はお先に失礼ーと言って解約します。ファンドにはあなたとあの人のお金が残ります。

会社型の場合、普通の上場している会社の株と同じような感じになります。まず、山田さん(誰?)が3万円で会社を作って、3万円分の不動産を買います。例えをちっちゃくしすぎましたね・・・(・・`) で、この会社の株を上場します。もったいないので、山田さんは1口は手元に残して2万円分だけ売り出すことにします。1口は1万円で2口を売り出します。市場で待ち構えてた田中さん、この不動産が本当は4万円くらいの価値があると考えて、1口1万5千円で買いたいといいます。山田さんは1口を田中さんに1万5千円で売りました。西岡さんはこの不動産は毎年6千円の賃貸収入があるため、1口あたり2千円の収入があると考え、2万円で買うと言いました。2万円で毎年2千円もらえるなら利回り10%だワーイ、で山田さんから2万円で1口買いました。普通の契約型投資信託というのは、山田さんと西岡さんが売買をすることはありません。解約をして、ファンドからお金を返してもらったり、購入した銀行や証券会社に買い取ってもらいます。ところが、会社型の場合、一部を保有している立場(受益権といいます)を他の人に売ることで現金に戻すのです。上場しているため、会社型投信はの値段は秒単位で刻々と変わります。西岡さんが2万円で買ったものをすぐさま2万5千円で売り出すことも可能です。それを買った人がすかさず2万6千円で売るとかもあり、株と同じように、3時までどんどん取引され、値段は変わっていきます。

ところが契約型の場合は、そうじゃありません。値段は1日1つだけ、です。この値段を【基準価額】といいます。この言葉は大事です。私ジョン太郎の1万円とあなたの1万円、ヴィヴィ子の1万円を箱に入れて運用を始めました。あとでわけわかんなくなっちゃうので、この箱はちゃんと、1口1万円で3口からスタートと書いておきます。ヴィヴィ子が抜けたいって言ったら1口分だけのお金を返せばいいわけですしね。

運用会社は内田商事の株を2万円、小川食品の株を1万円で買うことにしました。で、数日後、内田商事の株はなんと4万円に!小川食品の株は2万円に!2つで6万円です。6万円÷3口で1口2万円になりました。今ヴィヴィ子が抜けたら、ヴィヴィ子は1万円で1口買って、1口分の2万円を持って帰ることができるはずです。1口分で最初の1万円だけ返してあげると言ったら、ヴィヴィ子は泣きます。私とあなたしかいない状態で5万円あることになっちゃいますからね。ヴィヴィ子は2万円で解約させてあげないといけないわけです。

そこに原田さんがやってきました。私のお金もその箱に入れて、と原田さんは言います。で、原田さんが4口目を買うわけですが、さていくらで買えばいいでしょう?1万円で1口?冗談じゃありません。私とあなたのもってる2口は1口2万円の価値があるのです。1万円しか箱に入れてくれない人に1口あげるのはイヤです。だから、値段が必要なのです。基準価額というのは、その日箱に入る人がいくら払って入ってくるか、その日箱から出ていく人にいくら返すか、という1口あたりの値段です(実際には1万口あたりの値段で表示されるのがほとんど)。契約型の場合、3時まで運用会社が前日までのお金で一生懸命運用し、昨日いくらだったものがこんなに増えました、という計算をしておきます。一方で、昼間銀行で申し込んだ人は、今日は1口いくらで買えるのかはもちろんわからない状態で購入希望を出し、解約希望を出した人も1口いくら返してもらえるのか正確な金額はわからずに申し込みます。そして、その日の夜、今日の基準価額は1口いくらです!と発表され、翌朝の新聞に公表されます。

長くなっちゃいましたがお疲れさまでした。ポイントは
・普通の投信は契約型投信
・契約型投信の値段は1日1つ
・1口あたりいくらで出たり入ったりできるか、を基準価額という
ってことです。


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posted by ジョン太郎 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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