2006年01月09日

運用は必要?

投資って必要?運用って必要?マネー雑誌ってなんで売れてるの?

今日はちょっと数字がいっぱい出ますが、内容自体は全然難しくないので、気構えずにコーヒーでも飲みながらフーンと言っていただければOKです。3つ質問をするので、当てずっぽうで結構ですから、自分なりに答えを用意してみてください。こんなもんじゃないの?くらいの感じで。

@1,000万円のお金を利回り1%の預金で安全に運用しながら、毎月10万円ずつ引き出して生活費に充てていったら何年もつでしょう?

A1,000万円のお金を利回り1%の預金で安全に運用しながら、25年間、毎月引き出して生活費に充てていくとすると毎月いくら引き出せるでしょう?

B毎月月末に5万円ずつ30年間積み立てをし、年率10%の利回りで複利運用していくと、積み立て総額は1,800万円になりますが、受け取り金額はいくらになるでしょう?
@の答え:8.7年。10年ももちません。

Aの答え:38,000円。
(注:いずれも年率1%で複利計算、引き出しは毎月月末で計算。)

Bの答え:下のほうで後ほど


退職金っていくらくらいもらえるんでしょう?。労働行政研究所のデータによれば、30年勤務の52歳退職で平均1,639万円、35年勤務の57歳退職で2,175万円、定年退職で2,402万円です。(大卒者で年金制度採用企業にずっと勤務した場合の退職金<一時金+年金原資を一時金に換算したもの>)

退職金が2,500万円出て、残っていた家のローン1,000万円を返済して、1,500万円の退職金の運用を考える、ってよくあるパターンです。

@は1,000万円でしたが、じゃあ1,500万円ではどうか。毎月10万円の引き出しで13.4年、20万円では6.5年、30万円では4.3年しかもちません。
Aは25年でしたが、10年であれば88,000円、20年であれば46,000円。30年なら32,000円です。

みなさん年金以外に月いくらくらい使いますか?って話をすると、「そんな先のこと考えても」とか「あたしそんなに長生きするつもりないから」という人が多いです。多くの人が長生きのリスクを甘く見てます。50歳まで働いて退職して、60歳になってもまだ生きてたらきっちり自殺する、って決めて生きてる人はいません。平均寿命は男性78歳、女性84歳ですから、そのくらいまで生きた時のことを考えるのが普通です。

老後の生活費っていくらかかるのさ、って話ですが、最低限の生活費は平均で年間290万円(月額24万円)です。ゆとりある生活費の平均は年間460万円(月額38万円)です。今、セレブーな生活をしてる人が突然生活のレベルを下げるのはそうそうできることじゃないです。しかも、ゆとりある生活ってセレブなレベルじゃなくって、あんまり汚くて古いアパートでなくて割と綺麗なそこそこのある場所にあるマンションに住んで、たまにはおいしいものを食べに行って、年に1回くらいは旅行に行く、ってレベルです。

じゃあ今の高齢者のみなさんはいくらくらいの収入があるんでしょう。金融広報中央委員会の平成17年度版のデータによれば、高齢者世帯の所得額の平均は約304万円です。その内訳は、年金204万円、稼働所得60万円、不動産収入20万円、仕送り等で13万円、その他給付金で4万円、利子配当所得で3万円となっています。

最低限の生活290万円であれば、貯金を取り崩さなくてもいい収入があります。ゆとりある生活のためには460万円−304万円の156万円、月額13万円を貯金から取り崩す感じです。1,000万円の貯金を1%で預けて毎月10万円引き出すと10年もたない・・・つらいですね。

そして、これは今すでに高齢者となっている人の話です。この世代の人々はたくさんの若者がいて、年金もたくさんもらえる世代であり、また、貯蓄額もバブル時代の高金利などの影響でかなりの資産を築くことができた世代です。

私は30歳ですが、私たちの世代はこういうわけにはいきません。企業年金の運用がうまくいってなかったり、年金額は米倉涼子がちょっと前に「払い込んだらちゃんともらえる!」とCMで勇ましく言ってましたが、「払い込んだ分はちゃんともらえる!」「普通に運用していった4%とか5%くらいの運用成果分をちゃんと上乗せしてもらえる!」「将来も減額や見直しがされることはなく未来永劫ちゃんともらえる!」とは言ってませんw 

また、長引く低金利の影響でなけなしのお金を預けた貯金も0.01%とかの運用では一向に増えていきません。今は大口定期で1,000万円あずけて年間3,000円の金利、税金引かれると2,400円しかもらえない時代です。退職金が5,000万円もらえて、7%の金利で預金できるならば、5,000万円を預金しておけば、5,000万円にはまったく手をつけることなく、毎年350万円の利息が受け取れますが、そう願ってもしょうがないですしね。

そして、年金問題を考えている今の国会議員の皆様はスバラシイ制度、まったく現況を反映しない、まるで屋久島の自然のような手付かずのパラダイスのような議員年金制度のおかげで、老後の心配は全くいりません。ところが、今すでに年金をもらってる世代の人ではなく、国会議員でもない方はそういうわけにはいかないんです。

利子配当所得3万円しかないのか、って思うかもしれませんが、今3万円の利子所得を得るためには1億円の預金が必要です。不動産収入なんてとても同じ国に住む人の話とは思えません。しかも働いてるし!これだけの年金があっても、働いて60万円稼いでるんです。そして年金受給額204万円!これはすごい。これからもらう人にとっては夢のような数字です。本当に夢なところが悲しいですが・・・

実際、年金っていくらくらいもらえるのか。まず、払ってる人みんながもらえる国民年金。65歳からの支給額は最高794,500円、平均は627,768円です。えっ!?と思うかもしれませんが、これは年額です。つまり月額だと最高で66,166円、平均で52,314円です。そして、サラリーマンの人はこれとは別に上乗せで厚生年金をもらえます。厚生年金の平均支給額は2003年度で2,056,380円(月額171,365円)です。
あとは、約3割くらいのサラリーマンがもらえる厚生年金基金の平均年額は66万円(月額55,000円)。

さらに怖いのがインフレ。先進国のインフレ率はだいたい2〜3%くらいです。でも、1995年のイギリスみたいに9.5%のインフレなんてことだってあります。インフレというのは、物価の上昇、お金の価値の下落のことです。たとえば、1950年に1,000円をもっていた人がいたとしましょう。お米10kgの値段と床屋代で計算してみます。

お米10kgの値段は、1950年:990円、1970年:1,860円、1975年:2,990円、1985年:4,788円、1990年:4,933円、1995年:5,217円、2000年:3,955円、となっています。

一方の床屋代は、1950年:59円、1970年:555円、1975年:1,430円、1985年:2,603円、1990年:3,006円、1995年:3,447円、2000年:3,612円、となっています。

1950年には1,000円あれば米が10kg買えて、床屋だったら約17回行けたのが、2000年には1,000円では米10kgどころか、床屋1回に行くこともできません。
1,000万円を10年預けて、年率2%のインフレが続いた10年後に、きっちり元本と年率1%の利息をお返しします!安全です!って言われても困りませんか?

私は現在30歳。60歳までに1億円ためようと思っています。本気です。でも私には相続した大きなお金があるわけでもなく、金づかいも荒いので、倹約生活なんての無理です。でも、たぶん大丈夫。大丈夫なように準備しています。

B毎月月末に5万円ずつ30年間積み立てをし、年率10%の利回りで複利運用していくと、積み立て総額は1,800万円になりますが、受け取り金額はいくらになるでしょう?

Bの答え:1億1,302万4,396円



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posted by ジョン太郎 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(2) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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老後の生活費って、どれぐらいかかるんだろう・・・?
Excerpt: 団塊世代のお助けサイトと言っておきながら、肝心なことを 忘れていました そういえば、老後の生活費ってどれぐらいかかるんだろうと ふと思いながら、総務省の統計局ホームページ??
Weblog: 団塊世代の生命保険お助け情報 〜生命保険で失敗しないために〜
Tracked: 2006-01-18 11:17

追記。時にはまじめな話を。
Excerpt:  あーゆー日記ばっかり書いてると「投資恐いー! やっぱり銀行に預けるのが一番ね!」と誤解される方が出そうなので、蛇足ですが追記をさせていただきます。 基本的に「読み物として面白くなるように」..
Weblog: ドカーンと一発、やってみたりやらなかったり!
Tracked: 2007-06-03 23:14