2009年01月25日

為替とか各国の外貨準備・財政・GDPあたりの話

円高傾向続いてますし、ヨーロッパで国債の格下げとか相次いでますし、今日はそういう感じです。



ここんとこ、国債の格下げが、特にヨーロッパで相次いでます。


しかも西ヨーロッパの先進国で目立ちます。


しかもユーロ採用国が目立ちます。


分かりやすいととこでS&Pでいきますと、


14日にギリシャをAからA−に格下げ。

19日にスペインをAAAからAA+に格下げ。

21日にポルトガルをAA−からA+に格下げ。


こんな感じ。

アイルランドも現在はAAAですが、見通しがネガティブ(格下げ方向で検討中)になってます。

AAAからの格下げってのはなかなか衝撃的ですよ。



ユーロが下落するのは当たり前。



ユーロ自体が大丈夫なのか、って見られてますし、信認は落ちていくばかり。不安視する声も多くなってきてます。イギリスもやばいんじゃないの?でポンドも下落、周辺のユーロ未採用国も下落。ドルも・・・なので結局、消去法で円を買うしかなくって、ホントに先進国通貨の中でどっかにおいておこうとすると円しかないって状態なので、「円なんか買う理由ないんだけど」「中長期的に見たら円買う意味がわかんないんだけど」とりあえず円を買うしかないと。で、円は全ての先進国通過に対して上昇。全面的な円高と。


このブログでも何度かお話ししてますが、なんつっても2009年はヨーロッパです。2005年とか2006年くらいまでは私もヨーロッパには強気でしたけど今はだいぶ見通しを下方修正してます。それでも日本より上なんですけどね。私の中長期の投資方針を決める元になってる、私個人の中長期見通しだと、10点満点でアメリカが5点、ヨーロッパが3点、日本が2点、ってとこです。


ヨーロッパは、抱えていたリスクがなんか同時多発的に一気に出ちゃったという感じでしょうか。もちろん含めて、ですが当のヨーロッパの人たちも、とってるリスクがこんなに全部いっぺんに顕在化するなんて想定してなかったんだと思います。たぶんヨーロッパの抱えている大きなリスクというのは次の3つで、

@国レベル、民間金融機関レベル、での新興国向けの貸し出し残高が多い(特にもともとの植民地だったところ)。しかもその貸し出し先は、比較的状態がマシなアジアではなく、比較的状態が悪い東欧が多く、アフリカ向けとかl南米でもアルゼンチンとかちょっと大変な国向けが多い。

A金融機関がもってる証券化商品の額が大きい。アメリカの比じゃなく多いうえに、アメリカの金融機関よりもバランスシートの右側がきつい。アメリカですらかなりきわどいのに。おまけに、明らかにニセモノを掴まされてしまっているのに、まだしぶとくバランスシートの左側に「●億円の価値の掛け軸」とか「●億円の価値の壺」とかをのせてしまってると。100円でも買ってもらえないのに・・・

Bおまけに@とAの事態が深刻なのが、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアあたりのヨーロッパの長男・次男クラスだということ。

だと思うんですよね。あと、加えるとしたらファイナンスの問題かな。


ともかく、この辺にメスを入れて事態を改善していかないと、やっぱりユーロとかポンドが上がっていくってのは難しいんだと思います。もちろん、短期のほうであれば、ちょっとした金利差とか人々のリスク嗜好とかで巻き戻せると思いますけどね。単純だけど日々の動きでも、明るいニュースが流れるか、暗いニュースが流れるか、で



株⇔債券

高リスク資産⇔低リスク資産

高流動性資産⇔低流動性資産

高金利通貨⇔円

運用通貨⇔ファイナンス通貨



それぞれの駅と駅の間を超短期間で折り返し運転するスイッチ電車が行ったり来たりしますからね。ホントにもうあからさまに。ちょっと国内企業が痛むのに目をつぶって金利上げて、そこににいいニュースが流れたら、もうそれだけでポンドもユーロも上がるでしょう。ただ、それはあくまでも短期の話。まぁ一瞬でも戻ればポジションたたみたいって人もいるでしょうから、そういう人にとっては一瞬でも戻ってほしいのか・・・待ち構えてた津波のような大量の売りに押し流されてグラフに描かれないほど一瞬で元に戻っちゃうかもしれないけど・・・



イギリスもこないだRBSのニュースで騒然となりましたからね・・・280億ポンドってものすごい額ですよ。

このへんがいいかな?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090120-00000010-dwj-biz

【以下引用】

WSJ-RBS、国有化近づく
1月20日14時15分配信 ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)英銀大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS.LN)の国有化はもはや避けられないように思われ、その実現にまた一歩近づいた。

スティーブン・ヘスター最高経営責任者(CEO)は、国有化の予定はないと主張しているものの、その可能性を排除していない。RBSは19日、2008年通期決算で最終赤字が280億ポンド(412億9000万ドル)に達する可能性があると明らかにした。また英政府はRBSへの出資比率を58%から70%に引き上げることになった。こうしたことから、ヘスター氏はほかに言いようがなかった。

赤字のうち約200億ポンドは、米シチズンズ・ファイナンシャル・グループ買収や、RBS率いる3社連合によるオランダの金融大手ABNアムロ・ホールディング買収など、これまで重ねてきたさまざまな買収によるのれん代の評価損にかかわるもの。非現金損失のため、規制上の自己資本比率には影響しない。ただ、その他の評価損が日増しに増えている。特にローン残高の約15%は、市場が不安定になっている英国の商業用不動産向け。

RBSは、政府が保有している350億ポンド相当の優先株を普通株に転換することで資本基盤が安定すると期待している。この転換でRBSは年間6億ポンドを節約できるうえ、自己資本の基本的項目(Tier 1)の比率を、規制上の最低水準である4%を大幅に上回る7.4%程度に押し上げることができる。

だがRBSは、世界でレバレッジ比率が最も高い銀行の1つであることに変わりはなく、有形資産は有形株主資本の50倍に相当する。何より期待をかけているのは、政府が19日に発表した、不良資産から将来発生する損失を保証することなどを含む銀行支援策。だが詳細はまだ不透明だ。将来、多額の損失が発生するのは必至とみられる。納税者が負担するとなれば、政府はRBSを完全国有化する可能性もある。

(1月20日付のHeard On The Streetより)

【以上引用】





というわけです。すごいのは、これを受けてイギリス政府とRBSのCDSが同じになっちゃったことです。イギリス政府って当たり前ですけどAAAですよ。恐ろしいことです。

CDSって何よ?って方はこちらの記事をどうぞ。
http://jovivi.seesaa.net/article/107924416.html
http://jovivi.seesaa.net/article/108587762.html



でもイギリス議会ではバークレイズやロイズ、果てはHSBCまで国有化にすべきなんて声もあがってるくらいです。

これがいいかな?
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200901230018a.nwc

【以下引用】

「英銀は国有化」大合唱 野党や議会、ブラウン政権に圧力
2009/1/23

ブラウン英首相に対し、議会から銀行国有化を求める圧力が強まっている。ノーザン・ロックとB&Bに引き続き、RBSろロイズなども国有化すべきだという
 英国では銀行株の急落を背景に、国有化を求める圧力が高まっている。野党・自由民主党や英議会の財政委員会は政府に対し、銀行国有化を検討するよう迫り、ブラウン首相への風当たりが強まっている。

 英政府はノーザン・ロックとブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)を国有化したのに続き、19日にはロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)とロイズ・バンキング・グループの株式保有比率を引き上げたと発表した。ブラウン首相は昨年10月、銀行増資に向け500億ポンド(約6兆290億円)を注入する方針を打ち出している。

 ≪「融資回復の手段」≫

 RBSとロイズ、バークレイズの株価は今週に入ってから急落。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、完全国有化が余儀なくされる金融機関が増加するとしたことが引き金となった。

 ニック・クレッグ自由民主党党首は21日の議会で「政府の対応に不明瞭(めいりょう)さを残すことは危険であると、首相には分からないのだろうか。脆弱(ぜいじゃく)な銀行を今すぐ一時的に完全国有化することが重要だということを首相は認識すべきだ」と訴えた。

 与党・労働党の3議員も銀行の国有化を主張している。議会財政委員会のジョン・マックフォール委員長はロブ・マリス、マイケル・ミーチャーの両議員とともに国有化支持を表明した。マックフォール委員長と投資家ジョン・モールトン氏は21日付の英経済紙フィナンシャル・タイムズに寄稿し、「状況は空前の悪さで、1年前には過激だととらえられた抜本的な対策を検討する必要がある」と指摘した。記事では「RBSとロイズは不安定な状況にあり、このままでは政府と納税者がこれら銀行のマイナス面を全面的に背負い込む一方で、メリットはほとんどない」と述べられている。

 ミーチャー議員は議会で「一部の大手銀行が参加を拒否しているため、現在進行中のスキームも成功するという保証はない」と発言し、「融資力の回復が経済全体の運命を握っているとみんなが認めている。なぜ銀行を一時的な公的支配下に置き、融資を回復させるための唯一の手段を実行しようとしないのか」と首相への不満をあらわにした。

 ≪「有権者も支持」≫

 マリス議員もこの問題について発言し、「国有化という選択肢に対する有権者の支持も高まっている」と指摘した。「有権者にとって理解し難いのは、銀行がとんでもない失敗を犯した状況にあって、いまだに政府が『銀行はしっかりと管理されていて、英国政府ではなく民間によって所有されるべきものだ』と主張していることだ」と述べた。労働党議員のなかには、バークレイズやHSBCホールディングスの国有化検討を呼び掛ける声も出ている。

 しかし、為替市場には英銀国有化に伴う財務省のバランスシート悪化への懸念が表れ始めている。ポンド相場は今週に入ってから対ドルで続落し、21日には8年ぶりのポンド安・ドル高となる1ポンド=1.377ドルを付けた。

 元イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会メンバー、ウィレム・ブイター氏は、すべての主要な英銀の資産や債務を引き受ければ、GDP(国内総生産)の440%に相当すると見積もっている。この見積もりは、英国国債の信用格付けが「AAA」から下落する危険を示唆している。

 ミュンヘンに拠点を置く独資産運用会社アゼナゴンのヨッヘン・フェルゼンハイマー氏は、「格付け会社やCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場が英国の国際的評価下落をあおるよりも先に、市場が行動を求める声を上げる。しかし、市場も混乱状態にあるということは忘れてはならない」と指摘している。(Mark Deen、Kitty Donaldson)

【以上引用】





ヨーロッパは注視しとく必要があります。

そして注目しとくべきは短期間の動向や日々の値動きではなく、構造の変化です。

くれぐれも木を見て森を見ずになりませぬように。


とりあえず手軽なとこで主要国の今の外貨準備とか財政収支とかのデータを載せときますね。

090125.bmp

データ出所はIMFと各国中央銀行です。

今年末にはどうなってることやら・・・

今日はこんな感じで。


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posted by ジョン太郎 at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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