2008年11月22日

歓迎?ガイトナー財務長官?

昨日のニューヨーク株式市場は急反発。


オバマ新政権では、現ニューヨーク連銀総裁のティモシー・ガイトナー氏が財務長官に、との報道があり、これを好感、ダウ平均3日ぶりの8000ドル台回復です。

以前にも書きましたが、私はどっちかって言うと次期大統領がオバマになるか、マケインになるか、よりも次の財務長官が誰になるのか、のほうが気がかりです。じゃあガイトナーだったらどうなのよ?って聞かれると、うーーーーーーん・・・ちゃんとしたコメントを言えるほど彼について詳しく知ってるわけでもありませんし、面識もありませんw もちろんああいう方ですから、ある程度は知ってますけど。ガイトナー氏は現ニューヨーク連銀総裁ですし、クリントン政権では37歳の若さで財務次官に就いてましたし、IMFでも要職に就いていた方ですから、恐らく「文句なし」というのが大方の反応であり、それが昨日のNYの株式市場に現れたということなのでしょう。日本のここ最近の経済・金融政策運営をしてきた面々とは比較にならんほどの、経済・金融分野での経験・実績をお持ちですしね。

それにまだ47歳ですからね。若いですよね。オバマ氏と同じ61年生まれです。他に有力視されてたルービン氏が70歳、サマーズ氏が54歳、ボルカー氏が81歳、タイソン氏が61歳、バフェット氏が78歳、ですからその中でも最若手。日本は麻生総理が68歳、与謝野氏が70歳、二階氏が69歳、中川氏が55歳・・・まぁ年齢でどうこう言うつもりはないけど・・・

ちゃんと金融・経済分野での経験・実績を持つまだエネルギッシュな47歳の気鋭が時期財務長官に・・・そりゃあ株式市場の反応もさもありなんってとこでしょう。日本じゃあり得ないですね。だいたいそんな経歴とスペックを備えた候補者がいるんだろうか・・・


とはいえ、そんな中でも金融機関の株はガリガリ値を切り崩していき、シティグループ株はついに3ドル台。一時3ドル5セントと3ドル割れ目前までいきました。あのシティの株が3ドルて・・・去年の今頃でも40ドル台でしたからね・・・おそろしや。去年の今頃60ドル超えてたAIGは1ドル台でウロウロしてますから、5ドルでシティとAIGの株が買えてお釣りが来ちゃう。タイムマシンに乗って2007年初に生きる人に会いに行って、「来年の秋には5ドル札でシティとAIGの株を買ってお釣りが来るよ。」なんて言ったら狂人扱いされるでしょうねw 「両方合わせて130ドル近い、しかも世界最大級の銀行と世界最大級の保険会社の株だぞ!ハリケーンが来たって大地震が来たってビクともしない巨体だぞ!そんなことは天地がひっくり返ってもあり得ない!」とか言われちゃったりしてね。その時点で「シティの1年半後の目標株価3ドル、AIG1ドル」って予想してた人がいたらまさしく神です。

シティは今後1年間で5万人以上をリストラ、ヘッドハンティング会社大手のCTパートナーズのCEOは金融業界のリストラが今後数ヶ月で加速して来年半ばまでに削減人数は35万人に達するとの見通しを示しました。35万人ってちょっとした都市の人口ですよ。すごいことです。私の友人の中にもシティグループで働いている人間はたくさんいますし、金融業界で働く友人、知人、先輩、後輩のリストラ話は後を絶ちません。マジで物凄いです。まぁ、収益吹っ飛んでるわけだし、消えちゃった会社も消えそうな会社もいっぱいわるわけだし、何より「今までが今までだった」わけだから、しょうがないと私は思ってますけどね。砂上の楼閣が崩れて、本来あるべき姿に戻っている途中、しっかりした地面に着地すべく落下中、といったところだと思います。私は金融業界の隅っこのほうで地味ーに生きているので今回の件でも全然大丈夫ですw ご心配なく・・・って誰も心配してないか・・・

私らしく、他に振り回されることなくマイペースに金融業界で楽しい元気に生きております・・・これまで様々な金融機関の様々な分野の仕事をし、あっちこっちに行きましたけど、今歩いてる道は正解だったなぁとつくづくそう思います。金融業界で社会人デビューをして以来、いろんなものやいろんな人やいろんな仕事を見てきて、「こりゃあダメだろう」と思うような分野を避けながら、手探りで歩いて来た結果が今の場所なので、「幸運にも」とか「ラッキーなことに」とは全く思ってないですが。これこそが自分が一生懸命悩みながら、いろんなことを考えながら、道を模索し、歩いて来た結果だと思うので、完全に自分のおかげだと自負してます。こんなに楽しくて面白い、良い業界は金融業界をおいてないと思うんですが、本当に生きていくのが大変な世界です。


ところで、昨日の日経に経営危機に瀕するアメリカの自動車業界ビッグ3(GM、フォード、クライスラー)の救済策を巡る公聴会についての記事が載ってました。そん中に米下院議員のバッカス氏(共和党/アラバマ州)の発言が載っていたんですが、これをご紹介しときたいんで。

【以下日経新聞の記事中のバッカス氏の発言内容の引用】
「救済は根本的な経営問題を解決しない。
経営者や労働組合は犠牲を払う覚悟はあるのか。」

【引用終わり】


これです。まさにそういうことです。救済したって黒字になるわけじゃないんです。経営体質が変わるわけでもありません。救済は救済に過ぎないわけです。大きすぎて潰せないとか、ビッグ3に万一のことがあればアメリカの労働市場がとか、言っても、結局「穴の空いたバケツに水を注ぐ」ようなマネをしても意味が無いわけです。大事な税金を批判を浴びながら突っ込むわけですからね。

救済は根本的な経営問題を解決しない」、素晴しい名言だと思います。霞ヶ関や永田町のいたるところに交通安全標語のように貼りまくっておいて頂きたいくらい。経営危機に瀕した状態で救済を頼みにワシントンに来るのに自社ジェットで来るような会社にお金を突っ込んだところで、黒字化できる確証もなければ、黒字化する覚悟や決意も微妙なわけですから、まさに焼け石に水。GMは批判を浴びて、年初に7機あったリースのジェットをこないだ2機減らしていたのに続いてもう2機減らしたらしいですけどねw リースじゃキャンセルしたってキャンセル料もバカにならんでしょうに・・・

環境の変化に対応できずに、進化をすることができなかった生物は自然界では淘汰され、後世に残ることができません。会社もそうあるべきだと思うんですけどね。無理矢理残しても、ねぇ?雇用を維持するためって言ったって、赤字の会社を今年救っても来年も赤字だったらまた来年もお金を突っ込まないとそこでまた雇用が維持できなくなるわけでしょう?責任の所在を明確にしたうえで、これだったら黒字化できるだろうなってみんなが納得するくらいのリストラ策を打ち出して、不退転の決意と覚悟でリストラに臨みますくらいの宣言しないとお金突っ込めないと思うんですけどね。今の状態だったら、お金突っ込んでも無駄だと思うし、アメリカの財政にもそんなに余裕があるわけじゃないので、そんなところにはお金を使わずに他にお金をまわすべきだと私は思いますけどね・・・


あれ?どっかでこれと似たような話を聞いた気が・・・



はて・・・



どこだったっけ・・・



あーーーーー



石原都知事の新銀行東京だー。



「民間に任せたこうなった」とか「私が社長ならもっと大きな銀行にしてた」とか言っちゃってね。



新銀行東京にはまさにこのセリフがピッタリだ。



救済は根本的な経営問題を解決しない。」



今日はこんな感じで。

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posted by ジョン太郎 at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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