2008年11月15日

今週の話1114

最近このパターン多いっすね・・・今週の話です。


今週の目玉は・・・・


やっぱ週末のG20の金融サミットですかね。まだこれからだけど。
G20ってどこの国か知ってますか?G8のアメリカ、日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、ロシア、の8ヶ国に、オーストラリア、ブラジル、インド、中国、インドネシア、韓国、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン、そしてEU(ヨーロッパ連合)が加わります。

日本が持っていく手土産の目玉は外貨準備による融資ですかね。日本の潤沢な外貨準備をIMFに貸しますよ、ってやつ。で、他にも外貨準備いっぱいある中東や中国なんかも一緒に貸そうぜ!と呼びかける。IMFはこれからあっちこっちの国でお金の困っている国に資金を供給しないといけないですからね。

中国にも注目です。あそこの国は本当にしたたかです。なめてると簡単にやられます。外交の実力や政府のレベルは日本よりずっと上なんじゃないかな・・・今週早速、サミットを前に大規模な景気対策を発表しました。「サミットでの発言権を高めるため」とか「注目をひきつけるため」とか「日本の掛け声なんぞに乗って外貨準備を拠出するようなマネをしないための布石」なんて声も聞かれてますが、ともかく57兆円という規模は迫力があります。57兆円ですよ?57兆円規模の景気対策?聞いた瞬間、耳を疑うほどです。日本の、みんなに12,000円配ってみるとか、高額所得者は辞退してとか、いくらから高額所得者なのかとか、カップラーメンの値段も知らん総理大事に経済が分かるのかとか、ただ単に選挙前に金をバラマキたいだけだとか、そういったレベルの話とは違います。

日本の税収は50兆円ちょっと。これを全部突っ込んでも足りない金額です。日本の場合は政府に50兆円ちょっとの税収があって、50兆円ちょっとの収入しかないのにバカみたいに無駄な使い方をして結局80兆円くらいを使う、というふざけた財政を行ってます。足りないじゃない!って?そうですよ。皆さんの収入が50万円で、支出が80万円だったらどうしますか?借金するしかないですよね。毎年20〜30兆円の借金をして、つまり国債を発行してお金を借りてます。ちなみに80兆円使ってるうち、20兆円はなんと借金の元利払い・・・失笑。うち10兆円は借金の利息支払い・・・どんな国だよ・・・

ともかく中国は57兆円規模の景気対策をやると言った。でも、実際に突っ込むのは、12〜15兆円という声もあったりします。私もまだ把握しきれてないんですが。そのくらいの金額を来年中、くらいの感じで突っ込む(実際には四川大地震の復興資金も含まれているので既に一部は投入されているわけですが)という計画で、この財政投資が更なる投資を呼び、57兆円規模になるだろう、なーんて話だったり、実際にはインフラ整備が中心で、鉄道整備だけでも20兆円規模なんて声も聞こえてきます。まぁハッキリしているのは、私は内容や全貌がハッキリと理解できているわけではない、ってことだけですかね。ただ、オリンピック関連投資が全部で4兆円くらいですからね。4兆円突っ込んで5兆円の経済効果、って言われてます。たとえ10兆円であったとしても、って話です。「中国は北京オリンピックまではカタイ、でもオリンピック終わっちゃったらもーダメ」な−んて言ってた人はいっぱいいましたが、そういう人は今回の景気対策で、突っ込まれる金額はオリンピックよりもずっと多い金額がずっと短期間で投資されるわけですから、もっと騒いでもいいはずなのにね・・・そういう人も多くがウケウリだったりして、「いろんな人が言ってる」って割にはCDSみたいに重複が多くて、たった1人の人が言ったことをたくさんの人がウケウリで言ってたり・・・なんて可能性もあったりして。5人の専門家が言ったつまらないが当を得た解説と、1人の専門家ぶった素人が言ったおもしろいがメチャクチャな解説、で後者のほうが大衆受けしまくって、ウケウリでそのまま喋る人が増えまくって、100人の人がウケウリで後者のほう話し、1000人の人がその話題をすることで、後者のほうが「みんなそう言ってる」とか「大方の見方は・・・」とか「・・・と見ている人が多い」なんてことになっちゃったりしてね。これって投資の世界ではよくあることのように思います。まぁいいですけど。あとはやっぱり中国ってこの辺が日本よりうまいよなぁ、と妙に感心。金融政策なんか見ててもすごいレベル高いと思うんですよね。もちろん強引なところはありますが。

金融政策で言ったらインドなんかもちょっと、オッ!って思いますけどね。うまいと思います。動きも早いしね。ちょっと前までインフレ懸念が・・・って繰り返してきたのに、急に「物価は下がるだろう。というわけで景気対策に舵をきります。」と名言して利下げ&金融緩和。これなんか鮮やかだったと思います。「物価は下がっていくかも」「下がっていくのではないか」とかじゃなく、下がるでしょう、みたいな。そこは異論ないでしょ、下がるっしょ、もう下がるって前提で走りますよ、いいですか、こっから先は景気対策にウェイトを移しますよ、経済をもっともっと成長させていかないといけませんからね、みたいに聞こえます。

ブラジルもうまいです。ダテに長期のハイパーインフレと闘ってきてない、という感じでしょうか。ブラジルは経済もすごく強いですしね。経済構造もバランスいいし。強いって言うよりタフって言ったほうがイメージに近いかも。その足腰の強さとか頼もしさときたら、一昔前のブラジルからは想像もできないほどです。今、私の中ではBRICs4ヶ国で一番安心感あります。「株価で判断する人」には分からないかもしれませんが・・・

つらいのはロシアかなぁ・・・最近いい話聞かないです。ロシアは原油価格が上がらないとどうにもね・・・ブラジルのような工業国の面とかもないしね。採算ラインは原油価格で20ドル台らしいですが(中東諸国の原油の採算ラインは1バレル10ドル台)、今のロシアは原油で儲けたお金を使っていろんなことをしているわけで、採算ラインギリギリじゃその辺の分のお金が足りなくなるわけで、困っちゃうわけです。

アメリカは・・・スワップでドル資金供給する対象国を増やす感じ?でも、こないだも書きましたが、どこもかしこも全部ってわけにはいきませんからね。ここがアメリカの交渉の武器になるんでしょうね。アメリカからのドル供給のスワップさえついちゃえば全然OK余裕、でも無いとちょっとやばいかも・・・って国は結構あります。新興国の格付けはバリバリ引き下げられてますしね。とばっちりで巻き込み注意でユーロが売られたりしてね。でも、アメリカは何と言ってもまず、自分のところの火を消さないと、ということでしょう。まずは足元の火を消さないことにはね。今週も金融安定化法案を巡ってすったもんだがありました。


私は先週、世界恐慌だ未曾有だ、というほどじゃないんじゃないの?=楽観的
な感じをしましたが、
別にすぐにトンネルを抜けるだろうとか、今回の問題はたいしたことないとか、もうすぐ混乱は収まるだろうとか、そんな風に思っているわけではないです。恐慌か楽観の両極端しかないような議論が多いような気がしますが、私はその中間だと思いますし、トピックによって楽観・悲観を整理したほうがいいような気がします。

私は金融市場の問題については、むしろどっちかって言うと悲観的に見てます。今回の金融市場を大混乱がおさまるにはまだまだ時間がかかると思いますし、これからまだ一波乱、二波乱あると思います。実体経済の悪化があって、景気が悪くなる、のもそりゃそうだろ、って思います。でもね、だからと言ってそれと恐慌は別。恐慌ってのはそんなもんじゃない、というのが先週の話。だから心配いらないよってことではないです。一方で、だから投資はもうダメだ!もうこれまでのやり方は通用しない!なんてこととにはならないと思ってます。別に長期投資ってこういうのを何年かに1回乗り越えなきゃいけないものなんじゃないの?それが普通なんじゃないの?って思います。

どうも世の中にはこんな感じの人が多いような気がします。
@今回の金融市場の問題には楽観的で、
A今後の経済には超悲観的(=恐慌突入)、
B投資にも超悲観的(=これまでの全ての定説・定理・データが当てはまらない、どこまでも深い闇へ)

私はそれが全く逆で
@今回の金融市場の問題には悲観的で(まだまだダメっしょ)、
A今後の経済にはニュートラル(好景気・不景気を繰り貸すこと自体が普通の状態)、
B投資には楽観的(=別にこれまで通りでいいと思う。これまでの全ての定説・定理・データが当てはまらないとは思わない。普通に何年かに1回起こることだと思う。もちろん今後も。)
こんな感じです。

なんか今日の話はすごい抽象的になっちゃったかも・・
まぁ何はともあれ、落ち着いて。


↓ランキングです。ポチッと押して投票お願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へランキング参加中!


FC2 Blog Rankingb_03.gif





posted by ジョン太郎 at 00:10| Comment(6) | TrackBack(0) | ジョン太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョン太郎さんどうもこんにちはー。

金融危機よりも世界経済の行方よりも、日本の政治家の皆さんの手腕に絶望感を感じる今日この頃です。。。
もうどうせ効果的な政策うちだせないならとっとと解散しちゃえば選挙に気を使う必要なくなる分だけマシじゃないか、なんて思ってしまいますが。

今日の記事の中で「4カ国の中でブラジルが一番安心感ある」ってところにちょっと引っかかりました。
私はちょっと前の時点で、単純に「中印と比べてインフレがキツくなってはいないな、投資先として目先はちょっと手堅い(?)のかな?→中印より増やそうとは思わないけど、ちょっとブラジルの比率を高めてみようかな?」なんて思ったりしてたんですが、ジョン太郎さんの「安心感」ってたぶん私のイメージする「手堅さ」よりはもうちょっと深い、っていうか具体的なものがありますよね?
単純にインフレが深刻になってない、ってだけじゃなくて。

また機会があればブラジルをもうちょっと詳細に掘り下げた記事も期待しときます〜。

Posted by くあむ at 2008年11月15日 11:15
こんにちは!

ジョン太郎さんが週末に出されるコメントは必ず読んでいますが、今回最後におっしゃっているように、少々悲観的な気分になっていることは否めません。

私は、世界が恐慌になるとは思えませんが、むしろ投資はこれまでのパターンでよいのかに、毎日悩み続けています。

まず一番気になるのは、為替でドルとかユーロです。預貯金から多くを外国株や海外債券の投資信託にしてしまっていますが、(もちろん多くは生きているうちに取り返せそうもない含み損ですが)、為替は循環だと思ってそのままにしていました。最近不安なのは、例えばドルは一時的に安いのであって、数年先にはまた円安になるのだろうかということです。循環するのかな??

ジョン太郎さんの以前の記事で為替については何度も読んでいますが、昔360円だった頃には2度と戻らないように、180円にも2度と戻らないように、120円にも戻らないのではないかという不安です。

人口減少で高齢化していく日本がそんなに経済成長力があるとも思えないけれども、ドルにもそんなに力があるように思えない。かといって日本だけへの投資にも不安がある。既に半分になりかかってしまった資産をどうコントロールすればよいのか途方にくれてしまいます。
というか、そこで分散投資って、よくふつうのFCプランナーがいう分散でいいのかな、長期保有だけでいいのか本当に悩んでしまっています。

ジョン太郎さんは、今どのような投資をお考えなのでしょうか。このからみたくない相場は無視ですか?絶好のチャンスですか?
Posted by マシュー at 2008年11月15日 20:21
こんにちは、ジョン太郎さん
いつも楽しみにしています。
しかし毎週悪いニュースばかりでいやになりますね。
私も新興国の投信をかなり持っていますので、下がり続ける現状はつらいものがあります。
長期で構えると覚悟はしましたが、やはり不安になりますね。
でも今回の記事で言われているように、中国、インドもまだ伸びていくことを期待して我慢して持ち続けます。
ホントに、何はともあれ落ち着いてですね。
Posted by ソルト at 2008年11月16日 12:48
毎日毎日 世界中が暴落・恐慌という音声と文字に取り付かれているようです。
仮にそうなるとしても、今更 どうにも動けないわけです。
Posted by deko at 2008年11月20日 00:43
失礼しました。書き込み途中でポチッとしちゃいました。
どうにか、この危機を克服してもらって、10年計画の満期となるとき、あと六年後ですが、あの頃なんであんなに心配したんだろう・・なんて笑いたいものです。
Posted by deko at 2008年11月20日 00:50
くあむさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
こういう時期なので1ヶ国とか1業種とか1社にスポット当てた話って書きにくいんですよね。推奨とかってとられてもイヤだし。具体的な数字とかを挙げて、ホラこんなにいいことが証明されてます、と言っていると捉えられかねない内容ならなおさら。そういうのもあってサラリとしか書かないようにしてるんです。というわけで、すいませんが、ブラジル特集をご期待いただいてもすぐにやるってことはないだろうと思います。すいませんねー。

マシューさんへ、
こんにちは。コメントありがとうございました。
運用する際の為替についての私の考え方は3つで、
@日々メチャクチャ動く為替も、中長期間で見ると中波を描いて行ったり来たりを繰り返す
A更に大きな、もっと長期間をかけて描く大波は、相対的な国の力や経済力を反映する
B長期間運用する場合、為替の影響はたいしたことない(全体のパフォーマンスの1〜3割程度)
です。というわけで、日本より成長すると思う通貨を持っておけばいいんじゃないの?どうせ長期間なら大した影響ないんだし、くらいにしか思ってません。
そして私の投資の基本は、大きな経済成長が期待できる国の株や大きな利益成長が期待できる分野の企業の株に為替ヘッジ無しで投資、以上、みたいな感じです。これはどんな状況でも変わりません。
あんまりマシューさんを励ますようなことを言うつもりはないのですが、そもそも投資というのはマシューさんが「コントロールをして」半分になった資産を元に戻すようなもんではないと思いますよ。たぶんそこの考え方が私と違います。マシューさんが「コントロールをして」資産を増やすのは、今までここでお話ししてきたように、投資ではなく投機だと私は思います。

ソルトさんへ
こんにちは!コメントありがとうございます。
まぁ不安になるのは分からなくもないですが、そういう時は「自分はなんで投資をしたのか」「自分は何故投資をしているのか」「なぜ私はここに投資をしたのか」を考えてみるといいと思います。あとはこの記事(http://jovivi.seesaa.net/article/108637180.html)なんかを読み直していただくとか。おっしゃるように、「何はともあれ落ち着いて」です。これからもよろしくお願いします。

dekoさんへ
こんにちは。コメントありがとうございました!
6年後が楽しみですね。2014年か・・・
長期投資の効果も充分出る期間だと思いますし、期待していいんじゃないすかね。
これからもよろしくお願いします。
Posted by ジョン太郎 at 2008年11月22日 14:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック