2008年11月08日

今週の話1108

今週の話です。


まずは筑紫哲也さん死去。すごいショックでした。超アフォだった私がやっと世の中のことが少しずつ分かるようになって、ニュースを見るようになって、最初に「この人いいなぁー」とか「この人みたいな見識を持ちたい」って思ったのが筑紫哲也さんでした。物凄く寂しい気持ちでいっぱいです。心よりご冥福をお祈りします。


で、アメリカ大統領選挙はオバマ氏圧勝。これについてはもういいでしょう。私の関心は財務長官だけ。


出てくる経済指標は実体経済の悪化を示すものばかり。まぁ・・・景気悪いよね。

でも、「未曾有」?100年に一度って言うほど?

例えばですね、昨晩発表されたアメリカの失業率が6.5%で、14年ぶりの高水準・・・って今朝の日経にも1面で書いてありました。確かに6.5%の失業率って近年のアメリカにはないほど低いです。でもさ、過去のアメリカの失業率の推移ってこんな感じです。

1980:7.18%
1981:7.62%
1982:9.71%
1983:9.60%
1984:7.51%
1985:7.19%
1986:7.00%
1987:6.18%
1988:5.49%
1989:5.26%
1990:5.62%
1991:6.85%
1992:7.49%
1993:6.91%
1994:6.10%
1995:5.59%
1996:5.41%
1997:4.94%
1998:4.50%
1999:4.22%
2000:3.97%
2001:4.74%
2002:5.78%
2003:5.99%
2004:5.54%
2005:5.07%
2006:4.61%
2007:4.64%


6.5%ってさ・・・「100年に一度の」とか「未曾有の」とか言う時の材料に使われるほどの数字じゃないよね。ちょっと前まであったじゃん。世界恐慌の時の失業率25%、とかなら分かりますよ。上の列にいきなり25.00%って数字が出てきたらオイオイ・・・スゲーなオイ・・・みたいになるけどさ。

あと、昨日の日経の1面はIMFの見通し修正が出てましたね。今週、IMFが世界経済の見通しを下方修正しました。前回は10月に発表したばかりで、わずか1ヶ月で下方修正。どう変わったかって言うとこう変わりました。

IMFWEO200811.bmp
(クリックすると大きく表示されます。見にくければ一旦画像をダウンロードしてご覧ください。)


表の数字はGDPの前年比成長率で、単位は%。1980年から2007年までの実績と、2008年以降、つまりこれから先の予想です。グレーの部分が10月に発表した2008年〜2013年までの予想、で水色の部分が今回下方修正した今年2008年と来年2009年の予想。で、黄色がその修正幅、あ表中は変更幅って書いちゃってるけどまぁそのへんは気にしないでください。でね、水色のところがIMFが今回見通しを下方修正して、現段階で予想している世界の今年と来年の成長率、です。たしかに、よくないです。完全に不景気です。でもさ、これ、100年に一度って言うほど?未曾有なの?

もちろん、IMFがここから先もどんどん見通しを下方修正していく可能性は充分にありますよ。でもね、現時点でもまだ世界全体のGDPは来年でも2.2%成長するってレベルでしょう?これをあと2〜3回引き下げても−10%とかってレベルにはならんですよね。「先進国全体のマイナスは初めて」とか言うのかもしれないけど、2001年の1.2%とか結構きわどいじゃん・・・+1.2%と−0.3%って・・・ねぇ?でも、今のテレビとか新聞とか雑誌とかって、ここに−5%とか−10%とかって数字が出てきたくらいの報道の仕方じゃない?

私には普通の不景気のような気がしますけどね。普通よりちょっと重いかもしれないけど、常軌を逸したレベル、恐慌レベル、じゃないと思います。確かに、「凄いことになってんなー」と思うことはあります。「こんなのは初めてじゃないの?」って思うこともあります。でも、全体として見れば、そして今の時代を考えれば、このくらいのことはあってもおかしくないんじゃないかなって思います。世界は潰れるとか、金融システムが完全に崩壊するとか、資本主義が覆されるとか、そういうレベルじゃないと思うんですけどね。別に程度の差こそあれ、何年かに1回不景気はあるっしょ。これが未曾有だとは思いません。100年に1度、とも思いません。こんな激しい相場変動とか大きな下落とか、世界同時多発的に・・・こんなのは100年に一度だ!ってのもあるかもしれないけど、100年前は世界がこんなに繋がってなかったでしょうと。100年前と今じゃ世界の連環度合に差があり過ぎます。100年前は世界の国々はもっとバラバラだったでしょう。もっと遠かったでしょう。もっと関わりが薄かったでしょう。今の時代は金融技術も情報技術も発達して、情報もお金もあっという間に世界を駆け巡ることができ、国と国の間の垣根も低くなり・・・って時代だからこそ実現した世界同時・・・じゃないの?過去に例を見なかったほどの・・・ってあたりまえじゃないの?まぁいいけど・・・

しっかし91年以降の日本の成長率は寂しい数字が並んでますねぇ・・・一度も3%に届いてない。

「景気減速」と「景気後退」の違いの話なんかはこちらの記事に書いてあります。
http://jovivi.seesaa.net/article/108587762.html


これから先もおそらく何年かに1回不景気は訪れますよ。そしてその時は、昔にくらべて世界の国々が密接に関わり合っていて、金融システムや情報技術も発達していて、互いに強く影響し合っているので、影響が「かつてない」ほど大きくなる可能性があるんでしょうね。それは今回に限ったことじゃないし、長期間運用していくのであれば、こういったことがこの先もたまにある、って前提で運用していかなければならないんでしょうね。でも、別に何か変わったことをする必要はないんじゃないかな。分散投資と長期投資が大事なことは恐らく変わらないでしょう。


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posted by ジョン太郎 at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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