2008年11月01日

今週の話1101

先週の金曜日24日の超円高、株安、を受けて始まった今週、の話。



24日の相場はこの記事
http://jovivi.seesaa.net/article/108587762.html
に書いた通り、です。

最近いっつもそうなんですが、月曜日、週明けの日本株市場に注目が集まる!って言って注目してると、ソロリって感じでスタートするんですよね・・・主体性無さ過ぎ。え?え?うちから?どうしよう・・・いつも前日のアメリカを受けてってやってたから、え?上がるか下がるか?え?どっちにしよう・・・みたいな感じでスタートするんですよね。世界でも、ニュージーランドやオーストラリアに次いで早くスタートする一大市場でみんな注目してるのに、ソロリ、とか、ヌルリ、みたいな。

で、今回みたいに円高とかあると、ここぞとばかりに円高による業績悪化懸念売り!みたいな。こういうの分かりやすくていいね!みたいな。とりあえず円高だから売り!みたいな。他に材料ないんかと。まぁいいけど・・・

たまに新聞なんかで各国の株式市場の下落率とか載ってたりしますが(あくまで「気候」でなくて「天気」の話)、日本株って今回の騒動の震源地のアメリカ株とかより下げてるんですよね。これ何でって、もちろん私も正解知らないし、どっかに書いてあるわけじゃないし、株式市場も解説してくれないんだけど、日本人が買わないからじゃないっすかね。日本株ってのはここ数年、特に2003年の8,000円割れ以降、外国人の買いに支えられてきました。外人が自分の家が火事になって撤退、円高のおかげで外貨ベースの日本株のリターンは緩和されてるので見た目はいいので、即現金化、みたいなことになると、やっぱり買い支えるのってホームの日本人のお金。普通の国の人のポートフォリオは自国株が多くて、株式市場のシェアでもその国の人が多いんですが、この国の人のポートフォリオはとにかく外国株と外国債券で、株式市場のシェアも外国人が高くて、外国に買い支えられていたと。こんな感じのような気がします。別に日本株買えって言うつもりはないんですけどね。日本に成長期待が持てないから資金は海外へ、というのは合理的な考え方ですし、それを警告として受け止められない政治家や官僚がアホだってだけなので。

株とは反対にこの国の国債はなぜか日本人に買い支えられてます。日本の国債は日本の金融機関とか年金とかがバンバン買いますから。アメリカの場合は・・・って書いてる時にちょうどパチンコファンさんからその質問のコメントが・・・すごい偶然だな・・・パチンコファンさんの質問用にアメリカの国債の保有残高上位をまとめたのでご参考までに載せておきますと、

【2008年6月末時点の外国人保有残高上位】
1位:日本(5,838億ドル)前月比+51億ドル
2位:中国(5,038億ドル)前月比▲30億ドル
3位:英国(2,804億ドル)前月比+79億ドル
外国人保有残高26,500億ドル
米国債残高94,900億ドル(2007年6月末88,700億ドル)
この残高が6月末から9月末で
94,900億ドル→100,250億ドルまで増加してます。

中国は外交カードに使うからいいけど日本はただお金貸すだけ・・・

というわけでアメリカの国債を買ってるのは、アメリカ、日本、中国、イギリス、その次が産油国。そんな感じ。

日本の国債はもちろん日本で消化してます。外人保有比率は1割以下。みなさんの郵貯や年金や預金が国債を引き受け、名前を変えただけの財政投融資、財投債を引き受け、しょうもない箱物とか道路とか橋とかになると。ヤッホーイと飲み食いしちゃった分や意味もない箱物に使われた資金はもともとは借りたお金。いずれ債券の償還という形で借金を返さないといけないわけですが、どうやって償還するのつもりなのか知りませんが。箱物なんて売れないっすよ。採算割れどころか出血死しそうなくらいの大赤字垂れ流して、たまに野党とかからの批判を浴びて、「500億円で建設したのにわずか100万円で売却!」とかしたりしてね。それでどうやって返すんだと。まぁ借りてる人も将来の人に任せるだけだから知らん、と思ってたりしてね。というのがこの国の株と債券。

さて、今週は日米で利下げがありました。まぁ今回はどっちも利下げ以外選択肢はなかったでしょうし、あとは幅の問題だけ。日銀は20bpsという刻み方をしましたが、ここまで来るともはや「下げ幅」よりも「利下げという事実」のほうがインパクトあるんで、次回もう一度20bpsの「利下げ」をしても10bps残るという状態にした、そんな感じでしょうか。

そして、注目されたアメリカの7-9月のGDP速報値は前期比▲0.3%とマイナス成長になりました。事前予想は▲0.5%だったのでまぁ予想よりはマシだったってことになります。ところが、個人消費は▲3.1%と事前予想の▲2.4%より大きな落ち込みとなりました。個人消費のマイナスは91年以来。GDP全体のマイナス成長はと言えば去年の10-12月も▲0.2%でした。その前だと01年6-9月の▲1.4%、と00年6-9月▲0.5%。こないだ7-9月の速報値が▲0.5%になったイギリスも、4-6月が▲0.5%だったドイツもこれまで2~3年に1回くらい四半期ベースのマイナス成長を記録してます。何が言いたいかって、これですぐ「世界恐慌」とか言う人がいるけど、そう信じる人はそれで全然構わないけど、よくわかんない人が一緒になって不安を煽られるのはしんどいなと。世界恐慌のときってこの記事(http://jovivi.seesaa.net/article/108587762.html)でも書きましたが、アメリカのGDPが3年で半減、実質でも3割以上下落、3割近いデフレと3割近い失業率・・・みたいな状態だったわけで、だからIMFのエコノミストがわざわざ「世界恐慌に発展する可能性はほぼ皆無」と発表してるんですが、それでもテレビで深刻そうな顔してコメントしたがるキャスターとかコメンテーターは「世界恐慌で人々は・・・」とか言っちゃうわけです。世界恐慌だったらアンタもそんだけ羽振りのいい毎日送ってられないから、って言ってやりたいけど・・・

そんな中、ロシアが2008年のGDP見通しを下方修正し、+7.8%から+7.3%に引き下げ・・・ってスゲーなオイ。実際、9月単月の実績で+7.6%、9月までの年初来で+7.7%です。さっきの世界恐慌の話でリンク貼った記事にも書きましたけどIMFもロシアの08年の見通し+7.0%にしてますからね。で、中国は+9%に「減速」し・・・って9%成長なんて夢のまた夢の低成長国に暮らす日本人に中国はもうだめだとか、北京オリンピック終わって中国の成長は・・・とか言われたくないだろうな。株価が下がるとすぐ、ロシア崩壊とか、中国終わった、とか言う人が出てくると。こないだもそんな話書きましたけどね。株価の上げ下げでそんなに国のキャラクターが変わってどうすんだと。まぁ、あれですね、「あ、バス降りるならお先にどうぞ。私はこのまま乗って行きます。」という感じです。

アメリカでは住宅差し押さえ抑制制度やローン見直しシステムみたいなのが検討されてます。このへんの具体案が出てきて、住宅売買市場への供給が絞られてくるといい感じになってきますが、まぁまだもうちょっとかかるかな。住宅価格ももうちょっと下がらないとかさ上げ部分はまだまだ残ってる感じです。今週発表された住宅販売件数は価格下落で値ごろ感が出てきたためプラスに、なんて書かれてましたけどね。まぁ、まだまだでしょう。で、その後発表された8月のケース・シラー住宅価格の指数は前年比-16.6%、20都市全てで下落と。

うーん、好材料なし。でも、なんか悪いものが排出されてきてて、症状が出るべきところに症状が出てきてて、みんながそれに対応しようとしてて、で、事態はちゃんと進んでるなって実感は出てきた感じです。進まないとトンネルからは出れませんからね。

何合目まで来たか?夏にこんなのを(http://jovivi.seesaa.net/article/104823088.html)書きましたが、こんな山のぼったことないから分かんないですよ。

でも、人が「7合目か8合目まで来た」とかって言うのを聞いたら、「ウソだー」って思うでしょうね。それが私の今の感覚です。


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posted by ジョン太郎 at 13:37| Comment(5) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョン太郎さん、どうもこんにちは。
今月は凄い一ヶ月でしたねー。

保有する投信の4割が中国・インドというムチャな構成にしてるもんで、為替と株価のダブルパンチで、我が資産は見るも無惨な状況になってますが。
どれ買っても平均取得額がぐぐぐいっと下がるもんで、ホント迷っちゃいますね。
日本株もいろいろ買ってみたいのはあるし。
あーお金がもっと欲しい。。。

でも、アイスランドとかお隣の韓国とか、円建てでローンを組んで血を見てる人も多いとか。
為替リスク付のローン、って発想自体が私には信じられませんが。
まだまだ誰も知らないところにワケのわからん地雷が眠ってそうですね。。。

また何かが炸裂したりした時は私のような素人にも分かりやすい解説をお願いしますねー。
Posted by くあむ at 2008年11月01日 15:44
ジョン太郎さん、こんばんは〜♪

先週よりは楽しい一週間でした^^
実は月曜日に株デビューしました〜まめ株というシステムで・・・(*^^)v
このまま凹むことはないだろ〜って思うほど、低い評価の優良企業が、ゴロゴロしている今ポツポツと購入できたらと思ってます
何年かけてもOKの長期保有です(#^.^#)

それにしてもマスコミの報道の仕方って、問題有りだと思いませんか?

「日経大暴落!」とか、「どうなるニッポン?!」とかって、大見出しで騒いで不安を煽るだけ煽って、今週の日経の暴騰なんて、ほとんど伝えもしないなんて・・・(−−〆)
無知な者には、こんな些細なことがパニックになっていくのでは?と思った一週間でした(#^.^#)





Posted by oka at 2008年11月01日 19:42
なんで日経上がらないんでしょうね
内需株は少子化だから仕方ないとしても

日経の主力である国際優良株には関係ない話だと思うんだけど
金融危機の前まで、最高利益更新する企業多数だったから、内需企業と違って成長性の問題はない
Posted by α太郎 at 2008年11月02日 22:47
ジョン太郎さま

質問への返答ありがとうございました
これからもよろしくお願い致します

ジョン太郎さまの7-8合目、特に根拠ないんですけど、僕もそれぐらいかな、と感じております

かなりと言いますか相当の悪材料を織り込んだな、と

もちろん、ここからもう一波乱、二波乱あると思いますが、長期投資を考えると出動時期だと感じております


Posted by パチンコファン at 2008年11月03日 18:59
くあむさんへ、
こんにちは。コメントありがごとうございますー。私も買いたいものいっぱいあるんですけどねー。お金がなくてねー。悲しいですねー。
これからもよろしくお願いしますねー。

okaさんへ
新聞でも雑誌でもTVでも不安心理を煽るのが一番注目集めますし、部数とか視聴率も伸びますからね。それはそれで彼らの常套手段であって、それに振り回されたり、騙されたり、惑わされたり、煽られたりしないための知識や自分なりの軸、を有するしかないんんでしょうね。
これからもよろしくお願いします。

α太郎さんへ
はじめまして。コメントありがとうございました。こないだの記事にも書きましたが、日本株が外国人投資家に支えられてきたからでしょうね。日本人が買わずに外人が買ってたわけですから。こういう時に支えるのはやっぱりホームの人でしょうしね。外人頼みだったことが大きな要因な気がします。
これからもよろしくお願いします。

パチンコファンさんへ、
こんにちは。コメントありがとうござました。なんか誤解させてしまってすみません。本文のほうで補足説明させていただきましたのでご参照くださいー。
Posted by ジョン太郎 at 2008年11月03日 22:24
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