2008年06月28日

ご質問への回答<資源株と資源価格の話。短期と中長期の話。>【オススメ】

わんわんさんに頂いたご質問へのお返事です。今日は資源株とコモディティの話、それに短期と中長期投資の話、です。




わんわんさんに頂いたコメントとご質問はこちら。
http://jovivi.seesaa.net/article/101537865.html#comment

ジョン太郎さんはじめまして。
最近こちらを知って、まだ間もないわんわんと申します。
素人の私にも難しいお話を分かりやすく説明していただいているこのサイト・・実はまだあまり過去記事を読めていなく、勉強不足で質問なんてお叱りを受けるかもしれませんが、できましたら最近沸いた素朴な疑問についてご質問させていただいてよろしいでしょうか。
よく見かける資源株ファンドという投資信託なのですが、単純に資源の需要が高まる将来には有利なのかなあと思っていました。でもここの所の原油高など他のファンドと同じ様に基準価格が低下しています。もちろん原油だけが資源ではありませんが・・。
ど素人感覚で、単に資源危機が来たらこの種の投資信託は上がるんでは?と思っていたのですがそうでもないようです。そうなると、投信を選ぶ際どんなものに投資しているかというだけでは素人判断で選べないような気がしまして。
的外れな質問でしたら、すみません。




まずですね、資源株ファンドとひとくくりに言っても今はたくさんのファンドがありますし、全部のファンドが下がっているわけではないと思うんですね。で、上がってるファンドも下がってるファンドもあって、それぞれに上がったり下がったりしてる理由はあるはずです。

で、私はこのブログの中で個別のファンドや株の個別銘柄などの推奨とか批判をすることはできるだけ避けたいと思ってるので、わんわんさんがどのファンドを持ってるのかは知りませんが(教えて頂くとかえって答えづらくなるのでファンド名を教えて頂く必要は全くありません)、一般論のお話をさせていただきます。



原油価格や他の資源価格が上がってるのに資源株ファンドが下がってる理由は何だ、という場合、3つのことを考えてみる必要があると思います。


【1】そもそも株だ。コモディティ価格に連動する債券とか指数連動型商品じゃない。

資源株ファンドというのはほとんどの場合、資源関連の企業の株、原油や鉄鉱石を掘ってる企業の株、に投資するファンドのはずです。あくまでも「株」を買ってるわけです。資源価格が上がってようが下がってようが、株というのはその会社が倒産したら紙くずであり、株というのは中長期的にはその会社の利益に最も大きく影響されます。

「資源株」も株ですから、中長期的には「資源価格」よりも「その会社の利益」のほうの影響を強く受けるはずです(いつもお話ししているように3年未満の短期は全く別。その会社と全く関係のないことでも何でも反映し、何にでも反応し、その会社の利益が上がってても下がったり、利益が減ってても上がったりします。)。

資源価格はあくまで「その会社の利益」に影響を与えるものの1つというだけです。原油を掘ってる会社は1バレル60ドルだって利益が出るわけですから、140ドルの原油が80ドルに下がっても利益を出していくことは可能ですし、利益額が増えれば株価は上がるはずです。逆に1バレル200ドルになっても、他のコストが跳ね上がって利益が減ったら株価は下落します。

ものっすごいシンプルな会社を作ってその例を使って考えれば簡単だと思います。

原油を100バレル生産している会社があって、去年は1バレル60ドルだった。で、6,000ドルの売上。人件費とかもろもろで4,000ドルかかって2,000ドルの利益が出て、発行してる株は100株で、1株当たり利益(EPS)は20ドル。PER10倍で取引されてるとして、この場合の株価は200ドルです。

PERって何?って人はこちらの記事をご覧ください。
http://jovivi.seesaa.net/article/35184173.html


原油価格が1バレル100ドルになりました。売上は10,000ドルになりました。ところが人件費やもろもろのコストが跳ね上がって9,000ドルのコストがかかって利益は1,000ドル、EPSは10ドル、すると同じPER10倍でも株価は100ドルに下落します。もしこの会社がなんかで失敗して、2000ドルの特別損失を出したりしたら一気に赤字転落で、その場合はもっと株価が下がります。

一方、1バレル100ドル、EPS1,000ドルの状態から、1バレル80ドルに下落したとします。売上は8,000ドルに下落。しかし、リストラの効果もあり、人件費もろもろで5,000ドルしか経費がかからなかった。この場合利益は3,000ドル、EPSは30ドル、PER10倍で買っても1株300ドルに上がります。

資源価格の上昇は資源関連企業にとって追い風ではあるでしょうが、あくまで株ですから、要はその企業の利益はどうなんだってところが大事なわけで、「原油価格が上がってるのに何でみんなそんな安い価格でしかこの企業の株を買ってくれないんだよ!株価下がっちゃってるじゃん!」って叫んだところで、市場参加者にしてみればそんなん知らんわ、って話です。


あと、話がそれますが、株がインフレに強いっていうのもこの特徴によるものです。株は利益額を反映するって特徴。これ大事です。

債券というのは、額面100円のものは満期になったら100円で償還されます。預金も元本100円のものは100円でかえってきます。たとえ物価が上がって缶ジュース1本が10,000円になっても100円の債券や100円の預金は100円で償還されます。例えそれが預けた時は缶ジュース1本の価値があるお金で、満期になったときは缶ジュース1本の100分の1の価値しかないものになったとしても。

だって債券は借金だもの。預金も銀行の借金だもの。借金というのは借りた金額と利息を返せば終わり、約束の金利を支払いながら借金の額面を返せばそれで終わり、です。そうですよね?100円借りたら、金利を支払いながら100円返せばそれでいいんです。例え元本を返済する時点で100円の価値が、お金を借りた時の1円の価値すらなくなってしまっていたとしても。銀行に預金して銀行にお金を貸してあげるのも、国債を買って国にお金を貸してあげるのも、社債を買って会社にお金を貸してあげるのも、同じで物価の変動は関係なく、貸した元本は変わりません。だから債券や預金はインフレに弱いんです。


更に、インフレが進む過程で政府がインフレを抑制しようと金利を引き上げれば債券価格自体が下がりますけど、それはまぁ満期まで持ちきっちゃえばちゃんと額面で返ってきますんで、そこはいいですかね。ただ、途中で売却するなら当然価格は下落しますし、投信を通じて債券に投資してる場合も、債券価格の時価が下落することで、そのときそのときの債券価格を反映した基準価額で売ったり買ったりするわけですから、「満期まで持ったらちゃんと額面が返ってくる」なんてのは関係ないわけです。100円で買った債券が今は50円になっちゃった、でも3年後の満期には100円で返ってくる、って言っても、50円になった現在解約する人は当たり前ですけど50円で解約することになります。

債券の額面、預金の元本というのは、借金の金額ですから、インフレが進んでも変わりませんよっと。債券の額面と預金の元本はインフレが進んでも関係なし。でも、株はそういうもんじゃないです。

たとえば、1本100円のジュースを利益率20%で10本売ってる会社があったとして、売上は1,000円、利益は200円、株は10株発行されているとしましょう、そうするとEPS(1株あたり利益)は20円です。
この株がPER10倍だとすると1株200円。

この状態から、会社の利益率もPERも全く変わらず、ただ単にインフレが進んで物価が100倍、人件費も100倍、原材料費も100倍、になったとします。

するとジュースの値段は1本10,000円になって10売った売上は100,000円、利益率は変わらず20%で利益は20,000円、10株発行のこの会社の1株あたり利益(EPS)は2,000円。この株が先ほどと同じPER10倍で取引されると1株20,000円。PERは変わらず割高にも割安にも取引されず同じ条件で、また、商売は全く変わらず、利益率も変わってないけど、ちゃんと物価が100倍になったのに合わせて株価も200円から20,000円に、ちょうど100倍に上昇しました。これが株がインフレに強い理由です。

株はインフレに強いって言ってる人は多いけど、実はその仕組みがこんな単純な話だってことを知ってる人は意外と少ないです。不思議なことに「専門家」の人でもこれが説明できない人はいっぱいいます。でも大事なことです。ハイ。「株はインフレに強い」というルールだけを丸暗記してFPかなんかの試験に受かっていきなり専門家を名乗ってたりするからこういうのが説明できないんでしょうね。本を出してる人とか、テレビ出てる人のコメントなんかでも、こういう当たり前のことがわかってないんだろうなぁ、ってゆうトンチンカンなことを言ってる人が結構います。教科書で「株はインフレに強い」というルールを覚えただけじゃ専門家とは言えんですよ。みなさんはもうわかりましたよね。株はインフレに強くて、債券や預金はインフレに弱い理由。

というわけでいろいろ話を広げすぎちゃったかもしれませんが、こういう機会にしかお伝えできないこともありますんで・・・

1点目は「そもそも株だ」でした。


次は2点目。

【2】短期と長期の値動きは別。

この話はこのブログの中で何回もしてますけど、もう聞き飽きたって人もいるかもしれませんけど、このブログの大きなテーマの1つだと思いますし、投資の基本中の基本だと思いますし、これが身についてないために投資で失敗したり何の説明を聞いても納得いかないって人は非常に多くいると思いますので、何度でも言わせて頂きますが、株だろうが為替だろうが、短期の値動きと長期の値動きは全くの別物です。

専門家の人の中にもこれがわかってなかったり、座学で定理のように覚えて仕組みがわかってなかったり、念仏のように唱えているだけの人がいます。運用の話でも、マーケットの話でも、なんかのデータ使う時でも、この違いの区別がついてないと意味不明なことになります。でもこの長期と短期の区別がついてない人がテレビでコメントしてたり、マネー雑誌でえらそうに解説してたり、普通に専門家として本を書いてたりするので注意が必要です。

天気と気候が違うように、
(北海道と沖縄は、気候で比べれば沖縄のほうが暖かく、北海道のほうが涼しい。でも、3日だけ旅行した場合の天気は、北海道のほうが暑かったり、沖縄のほうが涼しかったりする。)

サイコロを3回振るのと1万回振るのでは違うように、
(サイコロを3回しか振らなければ1が出続けることもあるが、1万回振って1が出続けるということはまずない。)

長期と短期というのは別物で、区別をする必要があります。長期と短期は、運用の世界では3年で区切るのが私はいいと思ってます。3年以内のデータ、基準価額の前日比、1ヶ月の騰落率、1年でのパフォーマンス比較、などで長期投資の判断をしてはいけません。そういう3年未満の短期のデータを使って話をしたり、長期投資のアドバイスをしたり、説明をする人を見たら、この人は短期と長期の区別がついてないんだなと思うようにしましょう。



◆そもそも長期投資とはって話とか、短期と長期の違いとか、投資と投機の違いはとか、利益確定や損切りをどう考えたらいいかとか、売り時や買い時の見極め方の話とか、その辺の話のリンクをまとめておきますので、よろしければどうぞ。

ご質問への回答<為替の話。株や為替の短期の動きと長期の動き。>
http://jovivi.seesaa.net/article/101217327.html
ご質問への回答<資源株と資源価格の話。短期と中長期の話。>
http://jovivi.seesaa.net/article/101708179.html
中国株と長期投資の効果とちょっとベトナムのこと
http://jovivi.seesaa.net/article/83403382.html
為替のこと
http://jovivi.seesaa.net/article/84316988.html
長期投資も見極めが肝心?日本株は長期で持ってもマイナス?【オススメ】
http://jovivi.seesaa.net/article/106494014.html
皆さんから頂いた質問とコメントに一気にお返事
http://jovivi.seesaa.net/article/106861695.html
いくつかお知らせとご報告と最近のアップデートと、あといつもお話ししてること
http://jovivi.seesaa.net/article/79436737.html
新年の挨拶と売り時・買い時の話 株や投信はいつ売ればいいの?
http://jovivi.seesaa.net/article/76115678.html
分散投資の効果、長期投資の効果
http://jovivi.seesaa.net/article/17902378.html
運用・投信でよくある疑問H〜いつ利益確定する?いつ売ればいいの?短期売買と中長期投資のどちら?
http://jovivi.seesaa.net/article/34026208.html
市場の上げ下げ、中長期投資、あとはインドと中国の話
http://jovivi.seesaa.net/article/54451767.html
運用・投信でよくある疑問B〜投信はダメなのか?<3>〜
http://jovivi.seesaa.net/article/31662362.html
チャールズ・エリスの言葉(2)
http://jovivi.seesaa.net/article/21683836.html
チャールズ・エリスの言葉(3)
http://jovivi.seesaa.net/article/22452954.html



短期的には、株価は何だって反映するし、何にでも反応します。倒産寸前の会社の株が上がることもあります。昨日と今日で全く利益が変わっていない会社の株も上がったり、下がったりします。利益の伸びてる会社の株が下がって、利益の減ってる会社の株が上がって、なんてこともあります。

さっきの例だと、昨日EPSが100ドルだった会社の株が1,000ドルで取引されてて、今日も当たり前ですけどEPSは全く変わらずの100ドルのまんま、だったとしても株価は動きます。前日どっかの市場が大幅下落しただの、どっかで偉い人がなんとかって言っただの、どっかでハリケーンが発生しただの、どっかでインフレ懸念があって金融引き締めが警戒されてだの、どっかでテロがあって地政学リスクがどうしたの、全然関係ない金融業界の銀行がサブプライムローンで赤字を出しただの、どっかで地震があっただの、とにかく何でも反映して、何にでも反応して動きます。

昨日と今日で企業の利益が全く変わってなくても下がるし上がる。儲かってる会社も損してる会社も、利益が伸びてる会社も赤字が増えてる会社も、全部一緒くたに売られる時がある。だから私は短期の話はしないし、興味もないし、短期の値動きで売買して儲けようとは思わないんです。短期で予想をするなら、極論すればさっき挙げたようなことを全部予想しなきゃいけないはずです。

明日地震が来ない、来週1週間ハリケーンは発生しない、偉い人はみんなが驚くような発言をしない、とか。だってそれに反応して動くこともあるんだから当然です。そんなの私には100%無理です。どう勉強したって山にこもって修行したって無理です。だから私は短期は無視してるし、ここでの説明にも短期的な視点の話はしないようにしてます。

って言うと「短期はどのくらいの期間ですか?」って聞かれるんですけど、短ければ短いほどその短期の特徴が出るし、長ければ長いほど長期の特徴が出る、としか本当は答えようがないんですよね・・・この日を過ぎたら「ハイこっから中期ですー。値動き変わりますー。ハイこっから長期ですー。値動き変わりますー。」なんてなるわけもないし。一般的に言っても1年以内は短期でしょう。それが6ヶ月だと1年より更に短期の特徴が強く出るし、3ヶ月だともっと強く、日々の動きだと更に強く出る。逆に中長期のほうは3年より5年のほうが、5年より10年のほうが長期投資の特徴が強く出る、というだけのことです。長ければ長いほうがいい。目安にするならさっき言った3年が私の中の境です。


日々の動きだけ見れば赤字の会社の株だって上がる日があるし、黒字の会社の株が下がる時だってあります。とんでもない事実が発覚して200円だった株価が9円に暴落しても、10円で買って20円に上がれば倍の儲け、って思う人が買えば株価は上がります。

サブプライムローン問題が発覚して、どんどん状況が悪くなって、金融機関はバンバン損失処理をして赤字額が1兆円単位で積みあがっていく、でもその間もガッチリ儲けて、利益が伸び続けてる会社がある。そういう会社も市場の中で一緒くたに売られ、株価が下がるときはあります。でもそんな状態が10年続くわけがないんです。10年間の株価を説明できるのは利益くらいのもので、誰とかの発言とか、他の業界のスキャンダルとか、地震とか、ヘッジファンドとか、そんなものよりもずっと大きく利益の額の影響を受けます。

半年や1年という短い期間であれば、メチャクチャ利益が伸びてる会社の株が他の株と一緒に売られて下がることもあるでしょう。そしてその下げに嫌気がさして、たとえばその株を組み入れてる資源株ファンドを解約する人がいて、その人もファンドを通じて間接的にその株を売って更に株価を下げる。でも、その間利益が10ドル、12ドルと増えてるのにも関わらず、その利益を無視した取引で株価が下がってるとしたら、その影響が無視できないほと利益が増えてきたところで見直しが入り、例えば10ドル、12ドル、16ドル、20ドル、なんてなった場合、10ドルの時と比べてPERは半分、配当利回りは倍、になった銘柄を市場参加者全員が無視してくれるなんて状況は考えにくいわけです。

株なら中長期的にその会社の利益が伸びていくかどうか、だけを考えて投資をして、中長期投資のつもりで見守ればそれでいいんじゃないでしょうか。そうじゃないと納得いかないことが多すぎて???だらけになります。中長期のつもりで投資して、全くの別物、全く別の動きをする短期の値動きを眺めていたら納得いかないことがメチャクチャ多いのも当然です。動物を見たいのに水族館に行って魚ばっかりだって文句言ってるのと一緒です。北海道に3日だけ行ってこんな暑いところだと思わなかった!と言ってるのと同じ、サイコロを2回振って2回とも6が出てこのサイコロはイカサマだ!と言ってるのと同じです。

中長期の運用のために設計されている投資信託を、3年未満のデータや基準価額の数ヶ月の動き、自分が買ってから半年や1年くらいでやれ聞いてた話と違うだの、動きがおかしいだの、パフォーマンスがいいだの悪いだの、見込みないからもう損切りするだの、言うのはそういう類です。



私が日々の値動きを追ったり、短期の値動きを無視してるのも、興味を持たないのも、短期の動きを追うことは大して役に立たないばかりか、場合によっちゃ自分の投資に悪い影響を与えかねないと思うからです。自分の考えと辻褄が合わないことが多すぎますし、短期のマーケットを説明しようとすると筋道を変えないと説明がつかなくなることが多いですし、短期の市場を説明する理論は中長期では当てはまらないことが多いと思います。なんで?に対する答えを見つけても中長期投資に役に立たないうえに、間違ったアプローチを与えてしまう可能性があると思います。

短期の市場の動きを自分の中で説明付けて納得してしまうと短期の市場の感覚とか、変なイメージとか、短期の市場のメチャクチャな値動きの乱数のようなものの中にこじつけたり無理矢理あてはめたような傾向とか偏りとか法則のようなものを無意識のうちに持ってしまって、それが「前提」とか「当たり前のこと」や「条件」のように自分の中に残ってしまうと中長期の見通しとかに悪い影響が出てくると考えてます。もちろん仕事で毎日世界中のいろんな市場を見ていますが、日々の動きは細目で見てできるだけボヤかして見るようにしてますし、極力右から左に受け流す(既にやや古)ようにしてます。


そして同じ理由で自分の資産運用でも毎日ファンドの基準価額を見たりはしません(何よりめんどくさいってのが最大の理由ですが)。たまにこのブログで皆さんにポートフォリオを後悔する時に、資産の比率を入力してて、え?8,000円?!(゚ロ゚;) みたいに思うくらいです。半年に1回ってとこですかね。

短期と長期の動きは別。資源価格が上がって、(利益もその影響でちゃんと伸びてるのに)、株価が下がっている、というのはどのくらいの期間続いているのでしょうか。日々の資源価格の動きと純粋に同じ動きをすることを求めるんであれば、コモディティ指数に連動するファンドとかを買うしかないんじゃないでしょうか。その場合、資源株ファンドと違って、資源価格が下がった場合は必ず下がることになりますが。



【3】円高。

資源株ファンドも多くの資産が海外の株になってるはずです。日本に資源株はほとんどないですからね・・・

するとファンドの基準価額は株と為替の両方の動きの影響を受けます。海外株に投資した場合、通常は為替よりも株の値動きのほうが大きくなりますが、短期で見た場合には別物です。為替というのは短期と長期で全く存在感が違います。長期の場合、為替の存在感は小さく、あんまり気にしなくてもいいですが、短期だと為替の影響はめちゃくちゃ大きいです。だから短期のデータを使って長期の投資判断をしたらだめなんです。為替は短期だと株よりも大きく基準価額を動かすこともあります。

特に、この1年くらいは為替の動きが非常に荒くなっているため、株よりも大きく基準価額に影響を与えてる場面もしょっちゅうあると思います。株がプラスで為替がマイナス、で差し引きで基準価額はマイナス、なんて日もあるでしょうし、そういう状態がしばらく続く時もあるかもしれません。

100ドルの株が110ドルになっても為替がその間に1ドル120円から100円になってれば基準価額は

100ドル×120円=12,000円

110ドル×100円=11,000円

に下がります。

この話は詳しくはこの記事の中で説明してますんでよろしければどうぞ。
2008年04月05日
株と債券に分散投資したのに何故か両方一緒に下がってしまう理由【オススメ】
http://jovivi.seesaa.net/article/92326377.html
キングさんにナイスな質問をいただいたのでそのご回答。株と債券に分散投資したのに一緒に下がってしまう理由についてご説明。株と為替に分散投資しようとするときに見落としがちなこと。そこらへんで売ってる投信の本とかにもあんまり書いてないことをご説明。でも、大事なことですよ。覚えておいたほうがいいです。為替と株と債券の関係、国債分散投資をする際に注意したいこと。
超オススメ記事です!




長くなりましたが、この3つの話でわんわんさんの疑問は説明がつくはずです。

せっかくの機会なので脇道に逸れてみなさんにお伝えしたいことを、なんてことを書いてるうちにこんなんなっちゃいました。

今日はこんな感じで。


あ、資源価格とかコモディティの話はこの辺の記事をご覧ください。

2008年03月23日
原油とか金とか小麦とか商品・資源価格の下落の話
http://jovivi.seesaa.net/article/90602699.html
原油とか、金とか、小麦とか、商品市場、コモディティ市場のお話です。資源価格、商品価格はどうやって決まっているのか、何故今価格が上がっているのか、原油価格はなんでこんなにも上がったのか、コモディティの特徴は?、高金利通貨の特徴は?、あたりについてご説明。為替ってどこまで円高になっちゃうの?って話も。1ドル=50円ってホント?

2008年05月24日
世界を駆け巡るマネートレインが停車駅の市場を押し上げる〜時価総額(市場規模)とかベトナム株とかコモディティとか資源とか〜【オススメ】
http://jovivi.seesaa.net/article/97769902.html
ベトナム株とか、資源高とかコモディティ価格の上昇について。時価総額の大きさの意味すること。株式市場から1%のお金がシフトするだけで56兆円もの資金が動きます。市場に流れ込む資金が価格を押し上げちゃう仕組み。マネートレインの停車駅の価格は急上昇。世界を駆け巡るマネートレインの次の停車駅はどこだ!?で投資先を考えちゃダメですよって話です。
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posted by ジョン太郎 at 09:38| Comment(2) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョン太郎さん、丁寧なご回答ありがとうございます!
ど素人の私の素朴な疑問・・お答えいただけるとは思っていなかったので感激です。
一番基本な、投資しているのはあくまで「企業の株!」ということ、当たり前なんですが実際見失っていました〜。ご紹介いただいた過去記事もしっかり読ませていただいてお勉強したいと思います。
ありがとうございました!
Posted by わんわん at 2008年06月29日 02:20
ジョン太郎さん、こんにちは。
取り上げてほしい内容がなります。
それはスタグフレーションに負けないポートフォリオです。
スタグフレーションと言っても実際のところ物価は上昇するが景気は後退(賃金は下がる)程度のことしか知りません。そこで、どのような事が起こりそれに対してどのように準備すればいいのでしょうか。インフレの国の株や投信へ資産を移すのがいいのかスタグフレーションなんて永遠に続く事ではないでの長期の目で見てポートフォリオを組んでおけばいいのか。また、過去に起こったスタグフレーションの実例や影響度が分かれば教えてください。
Posted by ken at 2008年07月05日 09:40
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