2008年06月21日

ご質問への回答<為替の話。株や為替の短期の動きと長期の動き。>

くあむさんから頂いたご質問にお返事です。今日は為替の話です。日本の将来には暗い見通しを持ってるから円安になりそうだけど、金利の高い通貨を買うと円高になりそうだとも思うし・・・これって矛盾してるの?って疑問に対するお返事。


くあむさん、コメントとご質問を頂きありがとうございました。キングさんもコメントとご質問ありがとうございました。タッチの差でくあむさんのほうが早かったので今日はくあむさんのご質問に先にお返事させていただきます。キングさんに頂いた質問には改めてお返事させていただきますのでちょっとお待ちください。なんせ、昨日もうっかり飲みに行ってしまってそのままうっかり朝まで飲み続けてさっき起きたばっか(ry

仕事がつらいんです。飲まずにいられないんです・・・他に飲む言い訳が(ry


とりあえず、くあむさんに頂いたご質問の内容を。



ジョン太郎さん、こんにちは。
高インフレとか、「金利上げによる引き締め姿勢を嫌気」とか、いろいろ言われますが、BRICs株も落ちこんでますね。国内株にインドに中国、あれもこれも買いたい病で手元にお金が全く残りません。。。

さて、また一つ質問をさせていただきたいのですが。今回、質問させて頂きたいのは為替についてです。日本の将来について考えると、膨大な借金、少子高齢化、腐敗した官僚に無能な政治家と、ネガティヴな話題が目白押しで、正直、日本という国の将来にあまり明るい光は見えません。

以前、ドル建て資産のドル安リスクについて質問させていただいたとき、「為替は中長期的には国の力を反映する」という見解をいただきました。その説明に私自身は納得感もありましたし、十分に説得力も感じました。

一方で、FXや高利回り外債のリスクについて、高金利は高インフレの裏返しであり、大幅の通貨下落のリスクをはらむ・・・という説明もあちこちで耳にしますし、これにも納得感があるのですが。

しかし、素人目にはこの二つのことは矛盾するようにも思えるのです。前者の説明は円安方向の将来を示唆していますし、逆に後者の説明は円高方向の将来を示唆しています。前者の説明が正しいなら、つまり、日本の将来があまり明るいものではなく、円安方向に向かうのなら、ある程度積極的に為替リスクをとるべきではないのか。たとえ一時的な通貨下落での為替差損を被ることになろうとも、そこでゲームオーバーとなるような無茶なレバレッジをかけたりしていなければ、さらに長期的には再び円安方向へ向かうことでプラスになるのではないか、と。トルコなどの新興国通貨などはあまりに値動きが激しい上に、場合によっては底なしの通貨下落を喰らう恐れもあるのでしょうが、例えばAUドルやユーロなどであれば、超長期的には円よりも高い金利と為替差益の両方を狙えるのではないか、と。

もちろん、実際の未来は誰にも分かりません。その「予想」に全てを賭けた投資行動を起こす度胸は私にはありませんし、結局はどちらに転んでもいいように通貨分散しておく、ということになるんでしょうが。。。その辺のところ、ジョン太郎さんはどのような見解をお持ちでしょうか?

長文・乱文ですみません。言いたいことがちゃんと伝わりましたでしょうか?



大丈夫です。ちゃんとわかりました。それによくある疑問だと思います。実際、友達とか後輩にも聞かれたことありますし。


私の答えは極めて簡単です。

短期と長期は別。

株の値動きもそうですが、為替の値動きも短期の値動きと長期の値動きは全く別物だと私は考えてます。詳しくはこの記事

2008年02月16日
為替のこと
http://jovivi.seesaa.net/article/84316988.html
プロに聞いた為替のこと。どうなると円高になるんでしょう?為替ってどう読めばいいんでしょう?こっから先の見通しは?為替市場ってどう考えたらいいの?為替は中長期的に何を反映するのか?労働人口って大事ですよ。大した内容じゃないんだけど、けっこう面白いと思います。


をご覧いただきたいのですが、これ貼るだけってのもあまりに手抜き過ぎるのでちょっと上の記事の補足もさせていただきます。



高金利通貨を保有したら、インフレ沈静化で金利が引き下げられた時に売られて円高、ってのはなんとなく分からなくもないですが、それはあくまでも短期的な値動きのほうの話で、中長期的にはインフレが沈静化して安定した経済成長ができれば国のファンダメンタルズが改善して通貨高になる、ってのも考えられます。

その短期的な動きで、売買をして、その売買による収益を積み重ねて資産を増やそうとする人にとっては、インフレによる高金利状態→インフレ沈静化で金利引下げ→通貨安、という流れは歓迎できないんでしょうけど、中長期でその通貨を保有しようとする人にとっては、インフレの沈静化は国の成長に欠かすことはできませんし、国を安定的に成長させていくためにどうしても必要なのがインフレの押さえ込みなわけですから、大歓迎のはずです。

というわけで、中長期でその通貨にほっとくつもりなら、そんなんはどうでもいいんじゃないっすか、ってのが私の考え方です。買ってすぐ下落するのがイヤだって話であれば金利の引き下げが行われそうな通貨は避けたらいいと思いますが、中長期で投資しようって人が投資したあと最初の1年かそこらの動きを気にしてもしょうがないと思うんですが・・・買った1年だけうまくいっても何もなりません。

金利が下がるとその通貨が下がって円高になって損しちゃうから、この1年以内に金利の引き下げがなさそうな通貨を選んで、買った後金利に金利引下げがなさそうな通貨やまだまだインフレ進みそうな通貨を選んで買って、1年以内に案の定インフレ進行が止まらず金利引き上げがあって円安になってヤッター!でも3年後には国の財務状態も悪く、実質経済成長率も低くなって、インフレはとんでもない水準に・・・なーんて状態だったら通貨が売られないわけはないので当たり前のように下落・・・5年後にとんでもない金額になってた・・・みたいな。

投信も株も為替も、短期で売買をしようって人じゃないなら、中長期でほっとこうと考えるなら、買った後の半年とか1年がよさそうなものじゃなくって中長期的に成長が期待できるものを買うべきだと思いますし、例えそれで買ったものが買った直後に半年とか1年でガンガン下落しても落ち込んだり、誰かに八つ当たりとかしたらいかんと思います。

中長期で投資するなら短期的な動きは無視するべきです。短期的な値動きと中長期の値動きは全くの別物と考えるべきです。

株であれば、中長期的にはその企業の利益が増えるのかどうか、が最も大きく影響するわけで、中長期的には株価は利益成長を反映します。しかし、短期的な動きは極端な話、なんだって反映するわけで、企業の業績が全く変わってなくても、前日アメリカが下げたからとか、要人の発言で何があったとか、どっかで地震があったとか、ハリケーンが来たとか、中国政府の動きがどうしたとか、ヘッジファンドの解約がどうしたとか、そんなもんにでも反応して上がったり下がったりしてしまうわけで、本当に短期の動きを予想しようとするならハリケーンや地震の発生とかまで予測しないと予想できないんじゃないかなと私は思ってます。だから私は短期の動きは全く分かりませんし、分かろうともしませんし、予想にも値動きにも興味がありません。

為替も同じ。短期的にはいろんなものに反応して動くんでしょうが、中長期的に反映するのはその国の国力であり、経済力であり、もっと言えば相対的な位置だと思います。A国とB国、どっちも国力を落としたとしても、どっちがより落ちたのか、グローバルに見たその国の相対的な位置を比べるとA国とB国はどっちが上になったのか、を為替を反映していくんじゃないかなと私は考えてます。金利は短期的な動きには影響しますし、そりゃあ利下げがありゃあ円高になるかもしれませんが、中長期の動きにしか興味がない私にとってはそういう短期の動きとか、短期の動きに影響を与えるものって結構どうでもいいんですよね。それが私の考える中長期的な経済見通しとかに影響を与えるかどうか、与えないならどうでもいいです。しかも私の場合、その見通しってのもものっすごい大雑把でざっくりとしたものなので、小さな変化があったところで全体への影響はほとんどなく、日々のニュースだとか値動きに反応することはまず無いというわけです。

というわけでおっしゃってる2つ、前者と後者は矛盾してるんではなくって、短期の話と長期の話を同じ土俵で比較してしまってる、ということなんだと思います。

こんな感じでいかがでしょうか。あと、この辺の記事もよろしければどうぞ。

2008年02月24日
為替のこと〜その2〜 ノー・フリー・ランチ
http://jovivi.seesaa.net/article/86211988.html
忘れちゃいけない投資の大原則。この2つの格言は覚えておきましょう。ウマイ話には?高金利●●債!利回り●%!脅威の高利回り!安全確実で大儲け!
ノーリスク・ローリスク・ハイリターン!そんなわけないじゃん・・・FXの話や高金利通貨の話、高金利通貨のリスクなんかについてお話ししてます。

2008年01月28日
http://jovivi.seesaa.net/article/81004706.html
株と債券の動き方の話。絶対的なメカニズムや法則なんてありません。【オススメ】
kenさんにいただいたご質問に対するお答えで、株と債券の値動きの話や円高とかの話とか円キャリーの話なんかも。市場のメカニズム、値動きの仕組み、相場をどう読む?市場のサインを察知するには?マーケットの見方、株価や為替を動かす要因、変動をどうとらえる?どういうサインを見たらいいの?必勝法?サイン?法則?規則性?こうなったらこうなる?売り時・買い時を見分けるには?

2008年03月09日
くあむさんに頂いた質問へのお答えと、為替と為替ヘッジの話
http://jovivi.seesaa.net/article/88871737.html
為替と為替ヘッジの話です。新興国投資の為替リスクってどう考えたらいいんでしょう。ADRって何?



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posted by ジョン太郎 at 20:01| Comment(2) | TrackBack(0) | ジョン太郎のマメ知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもありがとうございました。

短期と長期、ですか。なるほど。。。

為替は難しいですね。
短期で考えるつもりはないですが、長期だと予想のブレ幅も大きくなりそうですし。
PERとかPBRみたいな数字で割安・割高をはかれる指標があればいいんですけどね。
Posted by くあむ at 2008年06月21日 23:41
くあむさんへ、
長期だと予想のブレ幅も大きくなる、というのは確かですが、そうは言っても他に選択肢はない、と私は思ってますけどね。

長期だと予想のブレ幅も大きくなる、から短期で、という風には私は思えないですね。長期だと予想のブレ幅も大きくなる、けど他に選択肢もないのでしょうがない、と私は思ってます。

PERだって、企業の利益が急に半減すればいきなり倍にハネ上がりますし、指数ではなく1つの銘柄のPERであれば、急に赤字転落でそもそもPERが・・・みたいなこともありますしね。

しょせん今の「割安」はこれから先の長期間にわたる運用のパフォーマンスの最初の出だしのところ、くらいにしか影響しないと考えることもできますし。

そういったもので「判断できる」と考えないようにするのが一番じゃないでしょうか。成長すると思う国の通貨を長期で持つ、以上。みたいな。私は実際そんな感じです。これでも一応プロですがちゃんとそれでやってこれてます。
Posted by ジョン太郎 at 2008年06月25日 00:16
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